ども。コモノです。
今日はケルタエのご紹介です。ケルタエはラテン語で「ケルトの人々」という意味の言葉です。その名の示す通り、ケルタエは1世紀の頃にヨーロッパ各地にひろがっていたケルト人を率いて部族に栄光をもたらそうとするボードゲーム。
人々を率いて農業や城砦建築、兵力の増強を行ってローマ帝国を撃退しながら勝利点を集めていくワーカープレイスメントです。ロンデルを巡りながらアクションを選択していく盤面を眺めつ、ケルト人の時代に想いを馳せるグッドルッキングなボドゲを今日はご紹介しちゃいます!
ケルタエ(Celtae)
プレイ人数:1〜4人
対象年齢 :10歳以上
プレイ時間:50〜100分
国内発行元:ケルタエ 和訳ルール付き | HonuGames
Boardgamegeek
ケルタエ(Celtae)ってどんなゲーム?
ケルタエは手元にある3つのアクティブワーカーを盤上のコマと入れ替えながらアクションをおこなうワーカースワッピングゲーム。入れ替えたコマは部族へ雇用することでアクションを強化することが出来るのが特徴的なゲームです。アクティブなワーカーと雇用済みワーカーの役割は異なるためどのコマを入れ替え、どのコマを雇用するのかは割と重要なゲーム。
4箇所あるアクション選択エリアのどこに止まるかによってゲームの展開が変わります。北部、南部と別れた地域、進み方によってゲーム終了までのスピードが変わるのも特徴的。先へ先へとコマを進めると思いの外はやくゲームは終了に向かいます。
各リーダーカードは最後にプラスアルファの得点をもたらす条件を持っています。1点が勝敗を分けるくらいに重いバランスなので、どこでどのような得点を狙っていくかは常に意識をしておくのが大切です。カードもワーカーコマも派手に動きますが小さな得点差で勝敗が決まるので、見た目の派手さにウホウホしていると意外と点が伸びずにあっという間に終わりを迎えているような印象ありました。考えるべきことに目が向かず、あっという間に終わってしまった感じが最初のゲームではあったんだけど、何回か遊ぶと印象変わるかな?
ブーディカもいるよ!
ケルト人たちのリーダーたち。イケニの女王であるブーディカもしっかり居ます!リーダーは終了時に追加の得点をもたらしてくれるので、選んだリーダーカードの方針に沿ってプレイしていくと迷いが少ないプレイになりそう。
ケルタエのコンポーネント
西フランク王国三部作やマーチャンツ・コーヴなどで国内ファンも増えたと思うミハイロ・ディミトリエフスキのアートワークが存分に楽しめるタイトルです。なんといっても文字類が一切ないボックスアートが印象的。ケルトの女王、ブーディカと思われる女性の眼差しが決意の強さを感じさせます。中量級ボドゲにしてはタイル類は少なめなので、すっきりしてるコンポーネントだぞ。
ケルタエのルール・遊び方
準備も割とシンプルです。最初はルールブック必須ですが、何度か遊んだあとならホイホイ準備はできるようになりそう。
手番の流れ
ロンデルにデーンと置かれたアクションマーカーを1〜3マス進めてその場でアクションを選択、実行するというシンプルさ。アクションも4種類しかないのでルール的には複雑ではありません。各アクションの処理はちょっと独特なところがあるので、最初慣れるまではルールブックを片手に処理を行った方が良いと思います。
1)アクションコマの移動(必須)
中央のロンデルでアクションコマを1〜3マス移動する。川の四隅にあるグレーの円が移動するマスだよ。移動距離に応じて戦力ポイントの増減が発生する。
2)ワーカーの交換(任意)
手元のアクティブワーカーを選択したアクションエリアのワーカーと交換する。3つ置かれているワーカーのどれと交換してもいい。戦力ポイントを使用してワーカーの入れ替えも行える。
3)アクションの処理(必須)
選択したアクションを実行する。農業と建設は同じエリアにあるので、どちらを行うか宣言を忘れずに。ボード上下に分かれているそれぞれのエリアで処理を行います。
4)進捗マーカーの処理(必須)
スタート位置を過ぎていた場合は進捗マーカーをトラックからカードへ移動するよ。そのほかにもローマ軍タイルやドルイドタイルが尽きた時もマーカーの移動が発生します。
アクションの種類
アクションには4つの種類がありますよ。
農業
グリーンのワーカーを参照するのが農業アクション。1枚カードを獲得できることに加えて、自分で雇用済みのワーカーを参照することで追加のカードを獲得することができる。
建設
手札から色ごとに規定枚数のカードを捨て札にすることで城砦建設を行うことができるよ。各城砦に置かれているボーナスタイルの効果を得ることができるほか、最後の空きマスにディスクを配置するとタイルそのものを獲得して得点とすることが出来ます。
雇用
ワーカーを直接雇用することができるアクション。雇用したワーカーは各アクションを強化することが出来るほか、ドルイドとして修行に出すことでドルイドタイルとワーカーを得ることができるよ。
ドルイドは貴族を除く3種類のワーカーとして働くことができる万能型。でもあまりドルイドにこだわりすぎると他のアクション出遅れをとるのでバランスが重要。
戦争
ローマ軍を撃退するアクション。タイルに描かれた数値の戦闘ポイントを消費してタイルを獲得できる。それぞれのエリアに配置したキューブの数が最多なら、得点計算時に追加得点も。
ソロプレイはできる?
ケルタエはソロプレイにも対応しております。ソロはディスクを使ったプレイで非常に処理が簡単。ボットのようにプレイをトレースするタイプではなく、決められた処理によってプレイの邪魔をしてくるタイプのソロプレイです。
最近ボット系のソロプレイばかりだったからか、非常に遊びやすく感じましたが邪魔の仕方はなかなかにエグく、初回プレイ時はローマ軍タイルをほとんど持っていかれるという結果になりました。油断してるとやりたいこと全部持ってかれます....
ケルタエ(Celtae)の感想・まとめ
ミハエロ氏のアートワークで絶対ポチると決めて手に入れたケルタエ、実際遊んでみたらばちょうど良い中量急加減が嬉しいタイトルでした。ロンデル回るのも楽しいんだけど、ワーカースワッピングというコマの入れ替えと雇用が生み出すアクション強化はあまりこれまで体験したことないプレイ感です。
次のアクションに備えてワーカーを入れ替え、狙った通りに出来ればいいんだけどアクションマーカーの進捗次第で諦めなければならなかったりと程よいジレンマがちょいちょい生まれます。かといって雇用アクションに狙いを定め過ぎれば農業だの建築だのホイホイ先取りされてしまい最後の得点で突き放されるという末路に。
ワーカースワッピングという仕組みをうまく活用しつつ、得点できるところはシュッと得点していくスマートさがないとあっという間にゲームの終了が訪れるような感じ。数手番を読みながら狙いを取りに行くような計画的行動より、取れるところをとりつつ臨機応変に進める方が良いのかしら???このあたりは何度か遊んでみないと掴めぬ感じがします....
やはりお気に入りのアートワークが使われたボードとカードを眺めながらプレイする感じは気持ちよく、さらに好みの中量級ともなると嫌いなわけがありません。ごりっごりのマネジメントを求められるユーロっぽさは少ないながらも、部族の栄誉のためにあれこれ回していく感じは楽しい。ワーカーうまく使いこなせるともっと爽快な気分になれそうなのでしばらく悶々と遊んでいけそうな感じが良いですな!
ケルトの歴史をあらためて調べつつ、ブーディカの時代に想いを馳せながら遊ぶのはたのしいですよ!
【ケルタエ(Celtae)販売情報】