ども。コモノです。
今日ご紹介するのはヴィレジャーズ(Villagers)です。人目を惹く明るいカードデザイン、ちょっと変わった長方形のボックスなど、気になっていた方も多いんじゃないでしょうか。実はアタシもKickstarterでプロジェクトを実施していた時にいち早くポチってたカードゲームなのでした。
しかし、積んでいた。あぁマジごめん。。。というのも蹴った直後に日本語版が出ることが公式にアナウンスされ、しかもプロジェクト内では日本語版を選択することはできない旨の説明があってちょっとテンション落ちてたのよね。ホビージャパンが悪いわけではなくて、なんとなく凹んだと言いますか。
届いたんだけど、そんなこんなで積んでたわけです。ルールを和訳する気力もなかったのでそのままにしてたんですが....ふとポチッと日本語版押しちゃったのですw
そのため今日はKickで一緒に蹴ってたのを忘れていた木製コインなどと共に、ヴィレジャーズ日本語版をご紹介したいと思います!
- ヴィレジャーズ(Villagers)
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ヴィレジャーズ(Villagers)
プレイ人数:1〜5人
対象年齢 :10歳以上
プレイ時間:30〜60分
Boardgamegeek
ヴィレジャーズ(Villagers)ってどんなゲーム?
ペストにより住む場所を失った人々を集め、新しい村を作ろうとする人たちのゲームです。開祖となったプレイヤーはドラフトによって自分の村に人々を集め、集めた人々の技術を使った生産チェーンを構築するのです。
最終的により多くの財を成したプレイヤーがゲームに勝利する、比較的わかりやすく背景とも実に馴染んだボードゲームなのです。
デザイナーは?
ヴィレジャーズのデザイナーであるHaakon Gaarder氏はどうやらこれが初めての作品みたい。(BGGに登録がないだけ?)そして現在、Kickstarterで次の作品のプロジェクトを実施中だ。
ゲームのシステムは異なるけれど、外箱サイズやカードなどのデザインには統一性があって可愛い。今後の作品が気になるデザイナーであることは間違いなさそうだ。
ヴィレジャーズ(Villagers)の特徴は?
カード(村人)をピックアップし自分の村に配置していく。この村人の配置に制限があるのだ。制限を解除するには技術的なつながりを示すツリーを構築する必要があり、それを考えながらドラフトを行う必要があるよ。
村人が持っている技術を活かすためのつながりがとても現実的なつながり(「大工を置くには木こりが必要」など)っぽくて、カードを並べていて楽しい。ただし必ずしも狙ったカードが手に入る保証はなく、他のプレイヤーたちの村を参照しながらどのカードをピックアップしていくかがかなり悩ましいゲームだぞ。
ヴィレジャーズ(Villagers)のコンポーネント
箱を開けてみると結構スカスカしている。実はこのスペースはKicstarterで付けることができた木製コインや拡張を収納するためのスペースなのです。
木製コインセットとKickエディション用パック
もちろん自由に使って良く、特にコインタイル類をしまうスペースとしては重宝しそう。
村人カード
右下に4+と描かれたアイコンがある村人は4人以上でしか使わないよ
可愛い村人たち。テキストは少なく、ある程度の英語スキルがあればおそらく海外版でのプレイも難しくないと思う。
開祖カード
新しい村はアナタから始まる。村を起こした人を開祖と呼ぶんだね。なんかちょっと偉そうであるな。
開祖カードのエラッタについて
おそらく初版に関してだと思うけど、開祖カードにエラッタがあったようで差し替え用のカードが付いてきた。両面とも同じ絵柄で印刷されたカードはエラーなので、添付されたカードと差し替えて遊びませう。
基本村人カード
開祖カード以外の村人をプレイするのに必要となる基本村人カード。木こり・藁積み・鉱夫の3種類各10枚あるよ。
村タイル
ドラフトしてピックアップしたカードを最初に配置する場所。ピックアップした枚数を間違えないようにする、他のプレイヤーにも公開する場所となるよ。
サマリータイル
なにか存在感あふれるサマリータイルですが、ルールブックに記載がないのでちょっと混乱した。ゲーム中参照すると便利な説明がそれぞれに記載されているよ。ちなみに使用しなくてもプレイに支障はありませぬ。
コイン
ゲーム中に使用するコインも厚めのボードでしっかりしたものが入っている。今回はKickstarterのオプションで付けていた木製コインセットを使用するのだ。箱内の空いたスペースにぴったり収まるスグレモノだぞ。国内でも買えるようになると良いのに。
ヴィレジャーズ(Villagers)の遊び方&ルール
今日はざっくりと流れと手順をご紹介しますよ。詳しい準備などはルールブックを参照してほしい。ドラフト系のゲームだからという事ではないけれど、準備や手順はしっかりルールにそって遊んだ方が楽しい系のゲームだと思う。カードの補充やドローのタイミングなどは特に注意して遊んだ方が良いよ。
勝利条件
第2市場フェイズ終了後に手持ちのコインを1番多く持っていたプレイヤーの勝利。豊かな村を作ることができたプレイヤーが勝つのです。わかりやすい。
ゲームの流れ
通常のゲームは大きく分けて2つのフェイズに分かれているよ。また各フェイズの間にはディスプレイ(道路)の更新が行われ、行き交う人々の顔ぶれが刷新される。
また、特定の条件を満たした場合に決算となる市場フェイズが発生するよ。
- ドラフトフェイズ
- 道路の更新
- 建築フェイズ
- 市場フェイズ(第1・2)
ドラフトフェイズ
道を行き交う人々を村人にスカウトするフェイズ。基本の2枚に加え自分の村にある食料アイコンの数(合計して最大5枚まで)だけ村人をスカウトする事ができる。ドラフトについては必須なので、必ずカードをピックアップする必要があるよ。ピックアップしたカードは村タイルの上に公開して配置すること。
- 道路、または1番左の山札の上から1枚ピックアップする
- ピックアップしたら1番左の山札から空いたスペースにカードを1枚公開する
- 村人の上にコインが置いてあれば、一緒にピックアップし自分のサプライに加える
規定の枚数をドラフトしたら手札に加えるよ。
道路の更新
参加するプレイヤーの人数によって更新方法が少し異なる。詳細はルールブックを参照しましょう。そうしましょう。
建築フェイズ
全員のドラフトが終了し、道路の更新が完了したら手札から自分の村にカードをプレイする。建築できるカードの上限は基本の2枚+建物アイコンの数まで。最大で5枚のカードをプレイできる。
生産チェーン
村人カードには生産チェーンと呼ばれる職業のツリーが記載されている。このツリーのつながりを無視してカードをプレイする事ができないので、よくカードを確認しよう。つながりが長くなると得られる効果も高くなるけれど、特定のカードが必要になるのでドラフト時には考慮してピックアップしなければならない。
錠前
カードに錠前アイコンが描かれているカードをプレイする際には、解錠する必要がある。解錠シンボルの横に描かれた職業のカードが配置されている場所によって処理がことなるよ。
解錠シンボルを持つカードが...
- 自分の村にいる場合:そのカード上にコインを配置する
- 他プレイヤーの村にいる場合:他のプレイヤーの村にいるカードの上にコインを配置する
- どの村にもいない場合:銀行にコインを支払う
解錠にはコストが発生するという点が注意だ。
市場フェイズ
特定の山札が尽きたラウンドの最後に市場フェイズが発生するよ。
第1市場フェイズ
各プレイヤーの村を確認し、いちばん手前に表示されているカードの金貨アイコンの額面と、カードに配置されたコインの額面を合わせたコインを銀行から受け取る。なお、カードの上に配置されたコインはそのままにしておく事。
第2市場フェイズ
以下のコインを計算し受け取る。このフェイズで入手したコインを合わせた額が最終得点になるよ。
- いちばん手前のカードに描かれた金貨アイコンの額面
- カード効果による収入
- 銀貨シンボルによる収入
- 配置されていたコイン
ヴィレジャーズ(Villagers)の魅力とは
単純といえば単純なのだけど、自分の手元に村が広がっていくのがとても気持ち良い。ペストに打ちひしがれていた村人たちが集まり、新しい村を作っていくというテーマなのだけど、とても牧歌的で前向きな気分になれるボドゲだよ!
ドラフトによる悩みがダイレクトに感じられるのは生産チェーンがあるがゆえなのだけど、それがまたとても悩ましいのです。いいところでカードが手に入らなかったり、流れてしまったりするので「グギギ...」ってなったりします(笑)
慣れてきたプレイヤーならカットなんかもできるだろうし、手札に加えるカードは公開されるので相手のプレイヤーの狙いを読みながらプレイすることも可能。それでもバチバチの足の引っ張り合いにはなりにくく、手元で自分の村を育てる悩みに没頭してこそこのヴィレジャーズは楽しいと思うのです。
ヴィレジャーズ(Villagers)はソロプレイ可能?
ドラフトゲームですが、ヴィレジャーズはソロプレイ可能ですよ!女伯爵との一騎打ちになります。ロクでもないイベント、節操なく増えていく伯爵領の村人など、案外対人プレイの方が心に優しいのでは?と思うような展開。。。
伯爵領に配置するカードも自分で選ぶ事になるのだけど、もう伯爵領についても得点最大化を狙ってカードをピックアップすればそれはそれは楽しいソロプレイが待っていると思う!なかなかエグい展開になるので、ぜひ遊んでみてほしい。
ヴィレジャーズ(Villagers)のまとめ
ドラフトと生産チェーン(いわゆるテックツリー)の組み合わせなのだけど、山札に残るカードの枚数を意識したり、どのカードを取っていくか悩んだりと、思ってたよりも結構頭脳回転させながらプレイする事になるヴィレジャーズ。
単純に自分の場に村が広がっていくという事がとても気持ちよく、明るめのアートワークと合間ってとてもプレイ感が良いゲームだと思います。
軽すぎるとちょっと、、、だけど重すぎるゲームやるには疲れてる。みたいな時にパパッと広げて遊ぶのにちょうど良いのではないかなー。2人用のルールであれこれ確認してたけど、ドラフトの楽しみをしっかり味わうなら3名以上で遊んだ方が楽しいような気がする。
かたやソロでは「まったり村づくりを楽しむ」という希望は打ち砕かれる事間違い無しなので、貴族の搾取という辛い壁に挑む気概を試されるよ.....
しばらくは女伯爵に争う日々だな....(ΦωΦ)フフフ…
ヴィレジャーズ(Villagers)販売情報