ども。コモノです。
今日は「Heart of Venice: Roll-and-Write game」のご紹介です。数年前のゲームマーケットで話題になったゲームデザイナーであり現在は海外に留学中のたびはちさん(旅する8ポンドのねこ)の新作が、本日ご紹介するハート・オブ・ヴェネツィアです。あみだくじとダイスを組み合わせて悩ましいパズルに仕上げた紙ペンゲーム、楽しみですよ!
Heart of Venice: Roll-and-Write game
ヴェネツィアの街に水路を引き、家を建て、都市を形作っていくゲーム、それがハート・オブ・ヴェネツィアです。やがて水路が発展していくに従って港ではさまざまなスキルが解放されていきます。手元にある2つのダイスは水路と家の建設それぞれに使用しますが、ゆくゆく行われる交易では家と家をつなげて得点とすることが出来ます。
港では横一列に数字を埋めることでスキルを解放したり、桟橋を挟んでスキルを使用するトリガーを発動させたり出来ます。何をどの順番で抑えていくべきか計画をしっかり持ちたいところですが、数字を入れるマスの選択は自分が引いた水路の位置によるあみだくじで決まります。2つのダイスをどう活用するのか?またどのタイミングでスキルを発動させるのか、ダイス運に身を任せつつ、良き街への発展を願いながらヴェネツィアに水路を引き家を建てる。それこそがまさにハート・オブ・ヴェネツィアなのですな。
旅する8ポンドのねこ?
そもそも旅する8ポンドのねこって何のこと?って皆様にそこからご紹介しましょう。デザイナーはYukoさん。旅する8ポンドのねこ名義で2019年のゲームマーケットでCatchy!というトリックテイキングゲームを発表されています。
当時のYukoさんはなんと高校生でした。Catchy!をゲムマ会場で手に取った理由はすっかりどこかに飛んで行ってしまいました(ねこだしな)が、このシンプルなトリックテイキングゲームが遊んでみたら本当に面白かったのです。
ゲーマーの方は「物足りない」と言いそうなくらいのシンプルさだったのでしたが、ゲムマの帰り道に友人と一緒にレストランで遊んだ時にはかなり盛り上がったのを今でも覚えています。ボードゲームはその体験によって印象が大きく変わります。ブログであれこれ書いてはいるものの、頭で理解した楽しさと遊んだ時に楽しかった!という感想は似て非なるもの。友人と楽しい時間を過ごせた記憶が強く残っているCatchy!を手掛けたデザイナーの新作ということならば、気にする理由にしては十分すぎるのです。
アドオンでなんとCatchy!も頼めちゃう
Heart of Venice: Roll-and-Write gameのプロジェクトではアドオンでCatchy!を追加することが出来ます。2人用ながらもポケットに入れておくことができるくらいコンパクトなサイズで、8歳からでも遊べるルール。そして普通に盛り上がれる良作です。玄人好みの印象を持たれがちなトリックテイキングですが、捻りなくトリテの魅力に触れられるという意味でも是非遊んでみて欲しいインディーズボドゲです。
48時間はアーリーバードが飛んでるよ!
Heart of Veniceにはアーリーバードが設定されていますので、あと1日強(9/12時点)はお得な価格でバックすることが出来ます。本作も複雑なルールではありませんし、プロジェクトページを読めばおおよその雰囲気は掴めます。丁寧にテストされたと思われるルールは、ちょっと手に取ってみたい、遊んでみたいなと思わせてくれるルールでした。おそらくルールを読んだだけでは自分が気がついていないだろう面白さがきっとそこにはあるはず。好きなデザイナーへの期待値補正だけではなく、何かあるはずと思ってんですが、相変わらずゲーム性的なアレは言語化出来ないもどかしさよ。。。
Catchy!の感動をまた得られるだろうか?自分にとってはそんな期待をついついめっちゃしてしまうタイトルなのです。
ゲーム終了後、自分だけのヴェネツィアがシートに書き込まれているだろう幸福も紙ペンゲームならでは。可愛らしいアートワークもゆったり時間を楽しませてくれそうですよ!紙ペン好きの方、ゆっくりじっくり書き書きしたい方、これは良さげだぞ?