鏡の迷宮のドラゴン
画像引用:3人専用、非対称協力型ボードゲーム「鏡の迷宮のドラゴン」プロジェクトアクティビティ - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)
プレイ人数:3人専用
対象年齢 :8歳以上
プレイ時間:15〜25分
デザイナー:TANAX ゲムマ2019秋11/23土R71 (@bookstanax) | Twitter
ファミコン時代のRPG(ドラクエとか)には無限ループするダンジョンというのがありました。今日ご紹介する「鏡の迷宮のドラゴン」は、そんなちょっぴりノスタルジックな気分を味わえる、じっくり型のボードゲームだぞ。
作者のTANAXさんにお声がけいただき、プロトタイプのゲームに触れる機会がありましたのでご紹介したいと思います!
2019/12月更新:製品版をご提供いただいたので撮影画像を差し替えました!
【注】本記事でご紹介しているコンポーネントはデモ版です。カードの色など、製品版では一部見え方が異なる場合があります。ご留意くださいませ。
鏡の迷宮のドラゴンってどんなゲーム?
まず特徴的なのはタイル。よく見るとお分かりいただけるのだけど、このタイルは正方形ではなくて菱形なのです。普通に場に並べてなんか立体感あるように見えるのですね。テーブルの中央に並べた時も、対面という感覚が少しずれるので、どの位置からみても同じような立体感が得られる効果もあるよ。
画像引用:3人専用、非対称協力型ボードゲーム「鏡の迷宮のドラゴン」プロジェクトアクティビティ - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)
ゲームはダイスロールで駒を進めながら、迷宮の中にいるドラゴンをぶっ倒そうとする冒険者2名と、冒険者たちを陥れようとする魔法使い軍団(1人)に別れて対戦する非対称の協力型ボードゲーム。冒険者は迷宮内に隠された剣と盾を集めてドラゴン退治に向かいますよ。
画像引用:3人専用、非対称協力型ボードゲーム「鏡の迷宮のドラゴン」プロジェクトアクティビティ - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)
魔法使いは倒されても倒されても華麗に復活し、冒険者を鏡の迷宮に閉じ込めようとする。都合4名の魔法使いが迷宮内に現れれば魔法使いの勝ち。ルールはシンプルに、でもドキドキ感はしっかりと味わえる。なんというか、TRPGの戦闘時に振るダイスにかける願いみたいなものが毎ターン味わえるのだ。
コンポーネント
コンパクトながら、内容物は結構しっかり入っていて満足度高め。
迷宮タイル
タイルの茶色い面は現実世界。裏返すと鏡の世界(青色)になるという設定。この設定だけでも何かちょっとこみ上げるものある。
ドラゴン
組み立て式のドラゴンもかっこいいぞ。ちなみにドラゴンは魔法使いの味方って訳ではないので魔法使いも気をつけなければならない相手。
ダイス&カード
運命はダイスの目で決まる。冒険者の行動も、ドラゴンの行動も、魔法使いも全てダイスを振るのだ。また、気ままに動き回るドラゴンはカードで行動が決まるよ。ドラゴンのカードイラストがこれまたRPG風で良い。
鏡の迷宮のドラゴンの遊び方
準備はタイルを並べるところから。配置位置などはルールシートをよく参照して間違えないように配置しよう。
- 菱形のタイルを茶色の面を表にしてよくシャッフルし、4×4の形にランダムに並べる
- 冒険者役にはコマを1つづつ配布
- 魔法使い役にはコマを4つ配布
- ドラゴンは組み立てて、迷宮内の中央、上から2つ目のタイルに配置
- 冒険者を初期位置に配置(魔法陣マークがある)
- ダイスとカードを手の届く場所に配置する
サクサクと準備も完了いたします。
ゲームの流れ
◆ ◆ ◆ ストーリー ◆ ◆ ◆
魔法使いに鏡の迷宮へと誘い込まれた冒険者たち。
迷宮には恐ろしいドラゴンがいました。
逃げまどう冒険者たちを見て、可哀想に思った鏡の精霊が助けてくれることに。
完全に閉じこめられる前に、鏡の精霊が言う、魔法の剣と盾を集め、ドラゴンを倒すことができるでしょうか。
手番は冒険者側1名と魔法使い側が交互にプレイするよ。
順)冒険者1▶︎魔法使い▶︎冒険者2▶︎魔法使い
勝利条件
冒険者:迷宮内に隠された剣と盾のチップをもってドラゴンのマスに止まる
魔法使い:冒険者を閉じ込めるために4体の魔法使いを召喚、または全てのタイルを青にする
双方で勝利条件が異なるのだ。冒険者は剣と盾を手に入れ、ドラゴンのマスに止まるという複数の条件を順番にクリアする必要があるぞ。
手番での処理
手番ではダイスを振り、それぞれ役割に応じた処理を行うよ。
冒険者
- ダイスを振り、出目と同じ数だけタイルを移動する
- 止まった場所の迷宮タイルを反転させる
なお、迷宮タイルを反転させるにはダイスの目を1つ消費するよ
魔法使い
- 任意のタイルを鏡の迷宮に反転させ、魔法使いを出現させる
ダイスのドラゴンアイコン
ダイスを振ってドラゴンのアイコンが出たら、ドラゴンの行動を決めるカードを引く。引いたカードに記載のあるとおり、ドラゴンを移動させるのだ。
鏡の迷宮のドラゴンの魅力
役割に応じた目的をもって遊ぶと盛り上がる。冒険者なら「まだひのきのこん棒なんだけど間違ってロンダルキアの洞窟に入ってみた」的な奴だ。(違う)
魔法使いなら、、「転生したけど相変わらずレベル1なんですけど、何か?」とかだろうか。
冒険者はかくもドラゴンに立ち向かう。
鏡の迷宮で閉じ込められないよう、青いタイル(鏡の迷宮)で立ち止まり反転させれば生き延びる確率があがる。迷宮に閉じ込められた時点で敗北するので、ドラゴンばかりに気を取られてはいけないぞ。
そうしながらドラゴンを倒すための剣と盾を探しチップを入手する。剣と盾は鏡の迷宮タイルにあるヒントアイコンをまず見つけて、マップ上に出現させなければ取ることが出来ない。武器は2つのヒントアイコンが表示されたタイルの交点に出現する。片方が隠されていると出てこないので注意だ。なんかこの小さなところの仕掛けが往年のRPG感を増してくれる。
魔法使いは気軽に復活。あぁ、転生とは日常よ。
魔法使いは基本移動しない。ダイスを振り魔法使いアイコンが出たら、任意の場所タイルを鏡の迷宮に反転させて魔法使いを出現させる。冒険者たちのルートを見極めながらどこに出現させるのがベストかを悩む事になるぞ。
我が人生に一片の悔いなし(ドラゴン談)
なお、そんなプレイヤーたちを尻目に迷宮内を粛々と歩き回るドラゴンは、同じマスに止まったり通過しだけで冒険者も魔法使いも簡単に黄泉の国に送るのだ。 気ままなドラゴンって、やっぱり厄災級。自由よね、きっと...
まとめ
今回は人数の関係で完全なプレイをすることが出来なかったけど、TANAXさんに冒険者2名役をお願いして、簡易プレイを行いながら「鏡の迷宮のドラゴン」について伺った。ルールは非常にわかりやすく複雑なリソースマネジメントのような悩ましさは生まれない。でもシンプルなルールが故に相手がどこに何を置く(動かす)かで戦局はコロコロ変わる。
また程よく邪魔しながら動くドラゴンも、人間の非力さを圧倒的に感じられてとてもアツい展開になりそうだった。なにせ通り過ぎるだけで冒険者も魔法使いもやられてしまうのだ。(どちらも復活する)
小さなお子さんでも何度か遊べばルールも覚えるだろうし、小学校の中〜高学年なら子供達だけでも盛り上がって遊べそうだな!でも個人的にはドラクエ世代の方に是非一度触ってみてもらいたい。ちょっとノスタルジックな気分とともに遊べること間違いなしだとおもう!
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