ぼっちのホビーBlog[ボドゲ版]

主にボードゲーム中。ぼっちの時間を豊かにしたいブログ。

アーカム・ノワール事件簿2:悪夢が再び。ソロプレイ専用の隠れた名作アーカム・ノワールシリーズ第2弾は、ハワード・ラブクラフト自身が主人公だよ!

みなさんこんばんわ。コモノです。

 

深夜のダイニングで独りプレイするなら、絶対オススメのカードゲームがある。その名を「アーカム・ノワール事件簿」という。

f:id:comonox:20190910233949j:plain

ハンドマネジメントとセットコレクションを採用したコンパクトなカードゲームはクトゥルフ神話をベースにしていて、深夜に没頭するにはこの上なく良いフレーバーだ。また容易に答えに近づけないよう、幾重にも掛けられた手がかりを丁寧に紡いでいかなければ真相に辿り着けないという難易度も非常に心地よい。

www.comonox.com

当然のことながら、真相に近づくためには長い時間をクトゥルフフレーバーのカードとともに過ごさなければならず、気がつけば部屋の片隅からじっとあなたを見つめる視線に気がつく事になろう。そうやって次第に旧世界の支配者たちに魅入られていく、そんなゲームだ。

f:id:comonox:20190910232653j:plain

今日ご紹介するのは、事件簿の第2弾。しかも謎を解く主人公はハワード・ラブクラフト。そうクトゥルフ神話の生みの親と言われるその人となり、アーカムを襲う謎を解く事になるのだ。それはもはやゲームというシステムを借りたクトゥルフの世界。

f:id:comonox:20190910232741j:plain

果たして事件簿2ではどんな展開がまっているというのか?まだ正気を保てているうちに、開封してご紹介しておこうと思う。

 

〈開封〉

アーカム・ノワール事件簿2 完全日本語版

「雷鳴に招かれしもの」

f:id:comonox:20190910223408j:plain

プレイ人数:1人

対象年齢 :14歳以上

プレイ時間:30分

Boardgamegeek

boardgamegeek.com

今回、日本語版の副題は「雷鳴に招かれしもの」。現題は「Called Forth By Thunder」...ふむ。かっちょいい。何が招かれるというのだ・・・ 

コンポーネント全体

f:id:comonox:20190910223435j:plain

ソロプレイ専用ということもあるが、カードデッキのみのシンプルなコンポーネント。内箱も黒一色で、なにやら厳かな感じが漂う。わずかな配慮だけど、細かなところまで作り込まれている感じがよろしい。

サマリーカード

f:id:comonox:20190910223814j:plain

ゲーム内での処理などがまとまったサマリーカード。手がかりの種類と枚数が記されたカードはかなりお世話になる。

セットアップカード

f:id:comonox:20190910223831j:plain

カードを配置する場を示すセットアップカード。裏返す事でより難易度の高いゲームになる。狂気エリアや時間切れカード置き場の基準枚数が変化するよ。

手がかりカード

f:id:comonox:20190910223508j:plain

手がかりカードにはアーカムで起きる殺人事件を解決するためのヒントが詰まっている。手がかりになるシンボルアイコン(上辺)や、ペナルティーシンボル(右下)が描かれている。カードの絵柄自体には、ルール上の意味はほぼない。

犠牲者カード

f:id:comonox:20190910223527j:plain

今回犠牲になるのは6名。各ゲームではそのうちランダムに5枚を使用する。

専門家カード

f:id:comonox:20190910223654j:plain

今回の調査を依頼してきたランドルフ・カーターその人が専門家カードとなっていた。専門家カードはプレイ時にお助けしてくれるのだ。

式文カード

f:id:comonox:20190910223719j:plain

事件簿2で登場するお助けカード。特定の条件を満たすと入手が可能だ。

嵐カード

f:id:comonox:20190910223737j:plain

事件簿2で登場するイベントカード。手がかりのうち、特定のシンボル(砂時計)が事件の列にプレイされると発生する。まぁ大体想像の通り、ロクでもないことが起きる。

 

 

〈アーカム・ノワール事件簿2のルール〉

事件簿1と共通ルール

f:id:comonox:20190910224529j:plain

基本的なルールは事件簿1と変わらない。セットアップ手順も同じだ。手札も3枚だし、カードのプレイアクションも同じ。 正気度チェックや時間切れルール、カードの配置ルールなども変更はない。事件簿1をプレイしたことがある人にとってはなじみは早い。

事件簿1との違い

事件簿2では以下2点が異なる。

式文カードの獲得 

f:id:comonox:20190910224559j:plain

専門家カードが1枚しか封入されていない代わりに、事件簿2では式文カードというヘルプカードが導入されている。特定の条件を満たすと入手することができるこのカードはかなり強力な能力を発揮して事件解決の一助となる。

嵐カード

f:id:comonox:20190910224645j:plain

各事件の列に砂時計マークの手がかりカードが3枚配置された時点で、嵐が発生する。嵐カードは事件の列に加えられ、カード効果を即時処理しなければならない。なお、嵐カードの効果では良いことはまず起きないが、嵐が起きた後に1つだけ良い事が待っている。

f:id:comonox:20190910224801j:plain

それはこの雷鳴アイコンを持つカードがプレイできるようになるのだ。(もちろん手がかりのつながりは基本ルールに沿って配置しなければならない)事件簿1では鍵カードと錠前カードのセットでしかパズルピースを集める事が出来なかったけど、雷鳴カードにもパズルピースがあるので選択肢は広がったぞ。

ルールのおさらい

f:id:comonox:20190910224939j:plain

手番では事件のてがかりカードを引き、カードアクションを処理していく。以下の5つのアクションから1つを選択してアクションを行う。

アクションフェイズ

 A:引いた手がかりカードを事件の列にプレイする

 B:引いた手がかりカードを手札に加える

 C:引いた手がかりカードを捨て、手札から1枚プレイする

 D:引いた手がかりカードを捨て、事件の列を解決する

 E:引いた手がかりカードを捨て、パスする

アクションフェイズの処理を終えたら終了フェイズに移行する。

終了フェイズ
  1. 正気度チェックの処理
  2. 時間切れカードのチェックと処理
  3. 手がかりの列の補充
勝利条件と敗北条件

f:id:comonox:20190910225035j:plain

カード左上のパズルピースを5つ集める事が目標になる

勝利条件は事件の全体像置き場に特定のアイコン(パズルピース)を持つカードが5枚集まれば、ゲームに勝利する。パズルピースは殺人事件の解決時に獲得する事ができるので事件の列ごとにパズルピースが描かれたアイコンカードを集める事になるぞ。

f:id:comonox:20190910225324j:plain

敗北条件は狂気エリアにカードが5枚以上場に並んだ場合となる。正気を失ってゲームには敗北するのだ。

手がかりカードの配置ルール

f:id:comonox:20190910225401j:plain

虫眼鏡&虫眼鏡▶︎全て&会話▶︎本&...のように同じシンボルを繋ぎながらカードを配置する

手がかりカードの左右の辺に描かれているシンボルがつながる場合、カードをプレイする事ができる。また、事件簿2では「全体」と描かれたテキストシンボルが登場する。この場合はどの手がかりでも配置する事ができるよ。

事件の解決方法

殺人事件を解決する場合は1つの事件列ごとに解決していく。同一の事件列に手がかりカード上辺の異なる手がかりアイコンが5種類以上ある事が条件だ。またパズルピースを獲得する場合、そのカードに描かれたアイコンはカウントしないので、残されたアイコンで5種類を満たす必要がある。

 

 

〈まとめ〉

クトゥルフフレーバーなので、オカルティックなストーリー物と思われがちだけどアーカム・ノワールはかなりみっちりしたハンドマネジメントゲームだ。カードドローの運はあるけれど、手がかりカードのアクション効果を駆使する事で各捨て札の山から任意のカードをピックアップ出来るので袋小路にハマり諦めなければならないという事がほとんど起きない。

f:id:comonox:20190910230141j:plain

各事件の解決をまず目指すわけだけど、だいたい後1つアイコンが足らないとか、あと2手番後じゃないと狙ったカードが置けないとか、そこで嵐起きちゃう?!とか、結構悩ましさがずっと続き、ウンウン言いながらプレイできる。なのでクトゥルフフレーバーを無視してもこのゲームは結構面白いのだ。無論、妄想を楽しみたい方には、各事件のあらましを妄想するのがオススメだ。手がかりカードの並びで無限にストーリーが広がる。

タイパー殺害事件(妄想)

f:id:comonox:20190910230234j:plain

私はオカルト探究者、タイパー殺害事件を追って証言を集めていた。

f:id:comonox:20190910230333j:plain

捜査線上に浮かび上がった容疑者を追い詰めるべく、証言を集めていく。どうやら容疑者は何らかの妄想に取り憑かれ、常に死に怯えていたようだ。

f:id:comonox:20190910230555j:plain

生前、タイパーが注目していたコラツィン村にも足を運んだ。ここはオカルト界ではちょっとは名の知れた村らしい。この村は大昔から他所から来た人間を好まない非常に排他的なコミュニティとして有名で、奇妙な風習がいたるところに残っているらしい。

f:id:comonox:20190910230901j:plain

パブに居た飲んだくれを何とか酒で買収し、タイパーがよく訪れていた館の場所を聞き出す事に成功した。今はだれも住んでいない古い屋敷を調べてみて、不思議なものを見つけたんだ。

f:id:comonox:20190910231009j:plain

それは、一枚の油絵だった。誰だ、コイツは?

f:id:comonox:20190910231050j:plain

奥の部屋に足を踏み入れると、そこには無残な死体が1つ転がっていた。なんてこった!また1つ余計な物を見つけちまった。。。まぁ、コイツの事は後で警察に任せればいい。タイパーの痕跡を探して部屋を漁っていたら、壁に穿たれた不思議な通路を見つけた。ふん、オカルト信者のやりそうな事だ。

f:id:comonox:20190910231438j:plain

這ってくぐり抜けた先には民家があった。見るからに胡散臭そうな住人がいたが、余所者の自分にひどく怯えている。なんだ?いったいこの取り乱し様は....

いい加減ウンザリしてきたのでコラツィン村を後にし事務所に戻って情報をまとめていた時、1人の女が訪ねてきた。

f:id:comonox:20190910231754j:plain

女は自分の事を「ジャーナリスト」だと名乗った。あのコラツィン村の出身で、タイパーが出入りしていた屋敷の事で話があると言う....なんだ、この悪寒は。。。

妄想ダダ漏れ...(=ↀωↀ=)

ゲームの解決には直接的に関わらないけれど、意外とこういったストーリーを並んだカードに合わせて想像するのは結構楽しいのだ。クリアするだけではなく、自分でフレーバーを妄想する楽しみもアーカム・ノワールの魅力だと思うぞ。

 

さて、どうだろう。ここまでお読みになったあなたの背後から、じっとあなたを見つめる視線を感じないだろうか...

f:id:comonox:20190910232520j:plain

繰り返し遊んでも、カードのつながりでいつも異なる悩ましさを味わえる。リプレイ性が地味に高いのも良い部分だ。

どうかアーカムノワールをプレイするときは、深夜に独りでお楽しみいただきたい。 

 

事件簿3も出るといいなー。

 

【PR】

Amazonでポチれる。 

アーカム・ノワール:事件簿2 完全日本語版

アーカム・ノワール:事件簿2 完全日本語版

 

事件簿1もいいぞ。 

アーカム・ノワール:事件簿1 完全日本語版

アーカム・ノワール:事件簿1 完全日本語版

 

 

〈おすすめの記事〉

www.comonox.com