ども。コモノです。
今日はルソンレイルズのご紹介でございます!なんか久しぶりに新作を新作らしいタイミングでご紹介できますな。サニーバードさんから発売されたルソンレイルズは中量級の鉄道経営ゲーム。なにかととっつきづらい印象がただよう鉄道経営ボドゲですが、ルソンレイルズはその中でもライトにまとまったタイトルと評判です。
鉄道系ボドゲは蒸気の時代しか遊んだ事がありませんが、元気のない時はあの箱を引っ張り出してくる気力もなかなか持てずにいたところ、ルソンレイルズ日本語版が出るとのニュース。それは楽しみにするでしょ?ソロもできるらしいし、遊んでみたいじゃん?って全力で言い訳しながら先日ポチったルソンレイルズを今日はご紹介しまっす!
ルソンレイルズ 日本語版
プレイ人数:1〜5人
対象年齢 :12歳以上
プレイ時間:45〜90分
国内発行元:【サポート】ルソンレイルズ日本語版 | 様々なボードゲームを遊べるカフェと、ゲームの販売をしている「SUNNY BIRD」です
Boardgamegeek
ルソンレイルズってどんなゲーム?
ルソンレイルズは鉄道会社に投資を行い、大儲けしましょう!というゲームです。いわゆる鉄道経済系のボドゲですが有名なのは18XX系とよばれる重いイメージのあるボドゲたち。ルソンレイルズはその18系のボドゲの中からミニマムなエッセンスを取り出して中量級ボドゲをこよなく愛する方向けにまとめたちょっとライトな鉄道経済ゲームです。18系、遊んだことないけどやっぱこうなんていうか敷居高い感じあるんですよねぇ...ルソンレイルズの初版は2021年ですがなんと自費出版だそうです!デザイナーはアイルランドのRobin Davidさん。今回サニーバードから出た日本語版はアートワークを変更したバージョンで、オリジナルとはいくつか異なる構成になってるようですKickstarter版に付属していたソロモードやオリジナルカンパニー拡張もついてるし両面仕様となったマップにはなんと日本マップがついておりまする。なにこれ最高かよ。
あなたは鉄道会社に投資する投資家です
プレイヤーの役割は投資家。ゲームではアクションを実行してマップで鉄道を繋げていくのですがあくまでも目的は収益。自分が投資して株券を所持した会社へ「鉄道の路線繋げて!」とか「地域開発して!」などの指示を出しながら会社の価値をあげ、決算でより大きな収益を得ることを目指します。もの言う株主、そうそれはアクティビスト。
株券には価値があります。この価値を上げるために鉄道を繋ぎ、ゲーム中に訪れる決算で収益をあげるのです。
株券は独り占め?それとも共同出資?
決算で大きな収益を上げるには株の価値を上げる必要がありますよな?そのために資金が必要なのですが、株券を持つプレイヤーが増えることで収益は折半になります。鉄道&株のゲームはここが悩ましい。
独り占めするために株を買い占めるのか?それとも他の鉄道会社に投資して安定した基盤を作るのか?この判断がプレイヤーを悩ませてくれます。投資額と開発費、そして収益のバランスをうまくとり収益を最大化する必要があるんですわね?
用意されたマップは2種類
日本語版の特徴としてボックスアートの変更が大きく目を惹きますが、マップの変更もポイントです。オリジナルのルソンマップ以外に初心者向けの日本マップがあらかじめ用意されています。
テーブルに広げた時の大きさの感じとかはもう最高。大きすぎず、かといってボドゲ遊んでる!という満足感を損なわない程よい大きさにまとめられたマップは両面それぞれで違ったプレイ感を味わえそうです。日本マップは初心者向けということで簡易ルール&3〜4人用。対してルソンマップは1〜5人用となっており、日本マップに比べて鉄道会社の数やキューブの量、マップの広さなどよりゲーマー向けに要素が増えた構成です。
※ルソンマップの2人用ルールはサポートページにあるよ!
ルソンレイルズのコンポーネント
日本語版はオリジナルのコンポーネントデザインを変更したオリジナルバージョン。大きな違いとしてはマップが両面となり、サイズダウンされています。
とても程よい大きさに変更されていてマップのサイズダウンに合わせてダイスのサイズやレイアウトなども調整されています。そしてコンポーネントデザインは別府さいさん担当です。
コンポーネントデザインはオリジナルよりも日本語版の方が好きだな。
ルソンレイルズのルール・遊び方
ルールはそんなに難しくありませんが、使用マップで細々違いがあるのが特徴的です。マップでルールが少し変わるというのも鉄道ゲームあるあるですが、そのおかげで同じコンポーネントでも違ったゲーム体験ができちゃう不思議さはルソンレイルズでも味わうことが出来ますよ。
ゲームの準備
ゲームの準備は使用するマップで細部が異なります。ルソンマップでは株券の配分方法が最初から競り方式になるなど、よりゲーマーっぽい味付けがルールにも反映されてます。間違えないようにルールブックを参照しながら行いましょう。
手番の流れ
手番では場に並ぶアクションカードか、または手札のカードのいずれかから1枚を選んでプレイします。場に並んだカードが空になると1ラウンドが終了して決算が発生するというルールです。合計5または6ラウンドが終了した時点で手持ち資金が一番多かった資本家が勝利しますよ。そのほか、いくつかラウンド終了条件が用意されているので詳しくはルールブックを参照しましょう。
アクションの種類
アクションは4種類ありますよ!どれもわかり易いので迷うことはあまりないと思います。
株券の競り
各会社の株券を競りにかけて入手します。日本マップは最大入札額が20ドルに制限されてます。落札した人が出した資金はその会社の金庫に入ります。
線路の敷設
マップに線路を敷設(キューブを配置)します。配置には土地の種類に応じたコストがかかりますが、場所にあるアイコンによって株の価値を向上させる事ができますよ。
ホイホイ線路を引いて港都市とか工業都市を押さえたくなりますが、タイミングがとても重要なので悩ましいのです。なお、敷設コストはその鉄道会社の金庫から支払いを行います。つまり人気のない会社は線路をひくお金に困窮することになるので投資した会社の財政にも気を配らなければなりません。
開発の実行
マップ上にある歯車アイコンの土地を開発します。株の価値を上げたり、会社の資金を増やしたりできます。会社の資金は無駄なく管理しなければならないため、株の価値向上か資金か、悩ましい選択です。
会社に融資
手持ち資金を会社に融資します。5ドル固定なので悩ましい。。。最後は会社にいくらお金があっても勝敗には関係ないので、最小限の投資で収益を最大化することに悩みます。
この配当チャートを見つめつつ、投資のタイミングを見定めるのです。
ソロプレイはできる?
出来るのです!クラウドファンディング時に用意されたソロルールが日本語版ではあらかじめ付属しています。オートマ等を使わないちょっと珍しいタイプのソロモード。使用するマップはルソンマップ固定になります。
付属のミニバッグに各鉄道会社のキューブを入れておき、株券の競りアクションが発生したタイミングで仮想プレイヤーが自動的に株券を買っていくというスタイル。バッグのキューブは毎ラウンド強制的に増えるし、自分が購入する株券もなかなかハードなお値段設定(当該ラウンド+5$以上)なので落札後の使用用途を考えながら買うか買わないかを決めるのがシビア。
ソロゲームは3ラウンドで終了&相手の資産を超えていれば勝ちというわかりやすいルールながら、超えるがの結構大変なのです。
ルソンレイルズ 日本語版の感想・まとめ
遊んだことがある鉄道系経済ゲームは蒸気の時代のみなのですが、明らかにルソンレイルズの方がとっつきやすいです。中量級らしくルールも分かりやすいし、初心者向けと言われている日本マップルールは本当にサクサク進みます。
日本マップで味わう目標管理
鉄道と株、と言う組み合わせは結構難しい印象がありました。実際蒸気の時代もうまくプレイできている感じはいまだありません(大汗)。でもルソンレイルズはライトな鉄道ゲームの名の通り、よく分かってなくてもなんか会社経営している気分が味わえることは間違いありません!なんか収益のことを考えてる気分にさせてくれますよ!(気のせいではある)
同じ条件で3人1役でルールを確認していた最初の結果、74ドル、78ドル、35ドルとバラけた結果になりました。それぞれ戦略を立てて進めたつもりでしたが一番低く終わった投資家は北海道開発に集中しすぎて他の鉄道会社の株を買うのが後手に回ったのが敗因でした。反省点が見通しやすいおかげで次はもっと上手くできるはず!と希望が持てるルールはライトな中量級ボドゲを好むユーザーにとって嬉しいです。
「収益を上げる」を最終ゴールとして、鉄道を敷設する、地域開発をするなどの小さな目標をこなしていく感じがビジネスの目標管理っぽくて馴染みやすく、またキューブのならんだ綺麗なボードと相まって「いい仕事した感」に浸れるのが良いですな!負けたとしても浸れると思う。いや思いたい。
物足りない?ルソンマップ&ゼネラルカンパニーがあるよ!
株の譲渡だとか、会社の売却のような大きなアクションやインタラクションは発生しないので、手元の収支に悩みを集中できる分とてもとっつきやすいゲームとなってますが、日本マップは初心者向けと言われるようにマップが狭い&ラウンドが少ないため本当にサクサク終わってしまうかもしれません。
そんな時はオリジナルのルソンマップや、各鉄道会社に独自色を追加する民間企業カードを導入して遊ぶと面白そうです。企業カードは各マップごとに複数用意されているため、プレイごとに戦略を変えるきっかけになってくれます。
ルソンマップは開始位置や競りのルールなど、日本マップよりもよりゲーマーズ向けです。(とはいえそこまで複雑でもない)計画の重要性があがり、広いマップにどのように線路を敷設すれば収益が最大化するか考えどころが増すマップなので、重いゲームを普段遊ぶ人は最初からルソンマップ&ルールで遊ぶほうが楽しそうですな。
経営系ボドゲの入り口に良さそう
収支の構造が単純化されているので見通しやすく働いている人々全般に馴染みやすい単純化がされているので「難しそうよね...?」と敬遠していた人でもルソンレイルズは普通に楽しめると思います!むしろ初心者向けといわれている日本マップでも十分その楽しさに触れることが出来ると思いました。
蒸気の時代のようなピック&デリバーではなく、株の価値をどう高めるのか?手持ちの資金をいくら使っていくら儲けが出るのか?に意識を向けてしまってOKなので株で儲けるイメージもしやすいボドゲです。ただソロよりも多人数で遊んだ方が断然楽しいボドゲであるとは思いました。ソロプレイ好きですが、そこはまぁ仕方ないかな。
わかり易い、イメージし易いってとても大事よな!サニーバードさんが手掛ける中量級ボドゲはやはり好みに刺さる確率高し。
ルソンレイルズ、中量級好きな皆様にはおすすめですよっ( ゚∀゚)o!
【ルソンレイルズ 日本語版 販売情報】
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