突然のキャンセル。テラフォは悪夢から始まった。
その事件は9月に起きました。それはを赤き惑星を開拓する、期待の新作ボードゲームが大量キャンセルとなった件。俗にいう「駿◯屋の悪夢」(誰も言ってない)だ。この悪夢の煽りを受け、テラフォーミング・マーズ完全日本語版の予約はあえなくキャンセルとなった。その後しばらくは何事も集中できず、ツイッターで流れてくる阿鼻叫喚の声に同調し、たぶんその表情はムンクの叫びのような状態となったまま灰色の日々を過ごしていたのだ。
「諦めろ。火星はまだ遠かったのだ」
「仕方がないさ、人生はうまくいくことばかりじゃない」
「ハプニングは慣れっこだろ?いつもの事じゃないか」
そんな慰めの言葉を自分自身に投げかける事をいく度も繰り返し、ようやく諦めがつくかと思われた時に、再販が1年後になるかもしれないという無情のニュース。
その時のアタシにはもはや正常な判断ができなかった。Amazonでは以前として予約を受け付けているというのに!こうなったら値段ではない!火星への夢が散るなら、悔いなくできることを全てやれ!そう心の中で響く言葉に従った。
そう、Amazonでテラフォーミング・マーズの予約ボタンをポチったのだった!
「なぁに、いつもの事じゃないか!」
「そうさ、後悔はよくないだろ?」
「グッドラック!きっとうまくいく。」
もはや予約したことがまるで夢であったかのように他人事な不思議な感覚。テラフォーミグ・マーズ完全日本語版は、そんなドラマを予約の時点から巻き起こしていた。
画像:駿河屋
そして発売日。Amazonから待望の発送メールが届いてもどこか夢の中のような気分だった。
火星は明日着くのか。買えちゃったけど、なんか実感がまだ湧かない。
— コモノックス (@komonox) 2017年10月7日
そして今。赤き惑星を開拓するボードゲームは、深夜のダイニングテーブルの上に静かに置かれている。
と、届いただ、と。。。?
ウォー (丿 ̄ο ̄)丿
ウォー (丿 ̄ο ̄)丿
ウォー (丿 ̄ο ̄)丿届いちゃった!!
.....買えちゃったよ!
あの悪夢に消え去るかのように幻にみえた火星が!テラフォーミング・マーズ完全日本語版、届きましたっ!買わない!って言ってたのにポチった意志薄弱ですみません(笑)という、超どうでもいい前置き小噺から始まるテラフォーミング・マーズ完全日本語版の開封レビュー、はじまりはじまりー。
- 突然のキャンセル。テラフォは悪夢から始まった。
- テラフォーミング・マーズ完全日本語版
- 〈カード類〉
- 〈エラッタ〉
- 〈テストプレイ〉
- 〈まとめ〉
- 2022/02/12 アレス・エクスペディション レビュー!
- おすすめの記事
テラフォーミング・マーズ完全日本語版
プレイ人数:1〜5人
プレイ時間:90〜120分
対象年齢 :12歳以上
Boardgamegeek
コンポーネント
今回、開封した直後の箱の中の図。
なんでこんなに綺麗に整列してるんです?
なにか人の手で並べたかのようにお行儀が良い状態でした。カードにキューブにルールにプレイヤーシートにタイルか。結構すっきりしてて想像と違った。
そして予想外のプロモカード付き!マジか!
アナウンス無かったから嬉しい誤算。例の悪夢とでチャラか。
ツイッターでも報告されてましたが、寸足らずなスリーブに入れた状態で箱にセロハンテープで直貼りというワイルドな添付だったので、テープ剥がすときには注意が必要だぞ。もしカードが傷ついてしまったらアークライトさんに連絡だ。
プレイボード
諸君、これが我々を待つ火星だ。ちなみに描かれている地名はどうやら実際についている名前らしい。
人類が火星で生存するために必要な指標「グローバルパラメーター」を様々なプロジェクトを通して高めていく事になるぞ。
ルールブック
ルールブック、ちょっと小さくて驚いた。そして。。。なんかちょっと構成が判りづらい。痒いところに手が届かない感じとでも言うのか。痒いんだけど痒いところがよくわからないというか・・・どっちにしても痒いぞ(酷いw)
カッコいいフレーバーは読むべし。
もともと英語版を訳されて遊んでいたゲーマーの方々がサマリーを公開されていたり、Tipsを公開されているのでルールブックだけではなく参考にしながら遊ぶのが良さそう。お役立ち情報として後ほどリンクをご紹介するよ。
資源キューブ / プレイヤーコマ
このキューブ類もずっと気になってた。
金色・銀色・銅色のキューブは資源を表すよ!トレイに入れるとなんかテンションあがります。
なんでキューブごときでこんなにテンションがあがるのか。
プレイヤーシート
主に資源を管理するためのシートが5枚。残念ながらただの紙。
海外ではオーガナイザーとかが販売されていて、キューブもパコッとハマったりするみたいだ。ちょっと遊んでみて購入を考えてもいいかもなー。
売ってるけど高すぎ。これはアメリカAmazonで買うだろ。
Brokenトークンボックスオーガナイザーfor terraforming Marsオーガナイザー
- 出版社/メーカー: The Broken Token
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〈カード類〉
テラフォーミング・マーズはカードゲームじゃなかろうか。というくらいカードが山盛りです。サマリーカード類も入れたら合計230枚以上あるよ。
ずしっとくる重さがいいけど、これも想像外な量だな。
プロジェクトカード
テラフォーミング・マーズの面白さの根幹はこの膨大なカード効果にあるのは間違いがないと思う。全体的に結構派手な事が書いてあって読んでいても楽しい。やっぱり惑星改造って派手にやんないとダメなんだろうね。
プロジェクトカードは火星を豊かにするためのアクションが書かれているカードで、テラフォーミング・マーズではカードの効果を使ってグローバルパラメーター(酸素・気温・海洋面)を上げていく事になる。大きく分けると青・赤・緑の3種類あって、それぞれ性質?がちょっと異なるカードだ。
プロモカード
ペンギンが居ます。でも火星の初期気温はマイナス30℃だったから、すぐには住めないね。ペンギン残念。
プロモカードには『テラフォーミング・マーズ』プロモって書いてあるよ。
企業カード
火星の開発は1社独占ではなく、複数の企業が参加する壮大なプロジェクトだぞ。プレイヤーはその中の1社を担当して火星開発にあたるのだ。
一番下にある「初心者用の企業」は、まるっきりビギナーの方が最初練習のために使うと良い的な事がルールブックに書いてあった。けど、ソロプレイでは選べない事が発覚したぞ(笑)
拡張カード
ルールブックを読んでて初めて知ったけど、ゲーム性を増すための拡張カードというものが最初から含まれている。目印はカードの左下にある赤い逆三角のマーク。
このカードを入れて遊ぶときは初期資源の量とか、ルールが若干変わるので注意が必要だぞ。この拡張カードはプロジェクトカード以外に企業カードにも2枚ほどある。
なお、ソロプレイのルールは拡張カード込みのルールじゃないとダメみたい。孤独に火星開拓するのになんたる苦難か・・・
カードサイズとスリーブ
やはりスリーブに入れるわけです。230枚も。カードめっちゃ引いたり並べたりするからスリーブ欲しくなる系ですよ。ルール読みながらだったってのもありますが、1時間弱かかりました。
そしてこの厚みを見ろ。
片手で持つのはもはや不可能なくらい厚い。カードホルダーとかがないと分割して積まないと雪崩がおきますな。いつものスリーブをたまたま買い足した直後だったから良かったけど、普段のストックだったら足りなかった・・・
↓コレな
しばらくスリーブ入れはいいや。
〈エラッタ〉
エラッタとは、ルールの正誤表。つまり発売されたルールなどに誤りがあった場合に訂正情報として発売元から提供される情報の事。テラフォーミング・マーズ完全日本語版にもエラッタ情報が発売元のアークライトから発表されている。
VP(勝利点)の換算に関するエラッタなので、目を通してから遊ぼう。
〈テストプレイ〉
翌日さっそくテストプレイしてみた。基本的にVPはあまり関係がないのだけど、こだわっては見たくなるな。
ソロプレイのルールは以下の変更点があるよ。結構厳しい。
・初期TRは14から
・拡張カードは全部コミコミ
・14世代以内に全てのGPを最大値にする
・パラメーターボーナスは資源支給
・称号とか一切ナシ
etc...
最初のうちは資源キューブの処理にもまごついてスムーズに進まず、ルールの理解も怪しくてなかなかのストレスフル。でも30分くらいやってると、カードの効果やアクションの処理に悩みつつも大きくつまづく事がなくなってきた。どうやって効率よくグローバルパラメーターを上げていくのか悩む事に集中できると俄然面白くなってくるな!
でもね。
てんでうまくいかねっす・・・(。-з-)
海洋タイルなんて5枚しか置けなかった・・・
ふむむー。なんかルールも怪しい状態でプレイしてたから最初はグダグダだったけど、流れが頭に入ってくると楽しさが増すよ。テストプレイとか言いながら赤いイベントカードを中心に火星にガンガン隕石落としたり、核爆発起こしてみたりとやりたい放題やってみた。
君も、星を落としてみないか(◎д◎ ))?
いやっほーい!これは楽しいよ!
ちゃんと考えてプレイして上手くなりたいなー。
〈まとめ〉
一度は諦めかけた火星でのテラフォーミングをこうして遊べることになったのは素直に喜ばしい。まだテストがてら軽く遊んだだけだけど、かなりお気に入り要素満載だった。フレーバーだけを読んでもドラマチックな妄想も掻き立てられるし、ゲームも程よくカード運が散りばめられてておきまりのパターンというのを決めにくいのも好きなポイント。ボドゲは少し運の要素が入っているほうが好みだという事に、最近気がついたのだ。ままならぬことの方が面白いってあるよね?
このテラフォーミング・マーズを皮切りに、今年はボードゲーム宇宙元年となる記念すべき年になるはず。年末に向けて「ガイアプロジェクト」というまたしても宇宙がテーマの期待作の発売も予定されているし、先日のブログで紹介した「Pocket on Mars」というカードゲームもちょっと気になっている。さらにソロプレイに対応している「金星の商人」というボドゲも再販されていたので気になる。
テラフォーミング・マーズには海外ですでに拡張キットも発売されているし、オーガナイザーなどの周辺サプライも充実。多分海外でもファンは多いのだと思う。1回目より2回目と回数を重ねれば試してみたい流れも見えてくるし、上手くパラメーターが上がっていくと素直に嬉しい。並ぶタイルもちょっとだけ箱庭チックでゲームが終われば火星に愛着が増すというね。
本当はボードゲームで宇宙的フレーバーにまで目を向けてしまうと(向けなくても)収拾がつかない状況にはなってしまうんだが。。。これはあえて目を向けるべき時なのかもしれない。火星のテラフォーミングから着手し宇宙へ飛び出すのだよ。そう、見上げれば壮大な宇宙が待っている。
もちろん深夜1人での妄想だけどなっ。(・∀・)!!
宇宙やべー。
2022/02/12 アレス・エクスペディション レビュー!
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相変わらずの人気。新しい拡張も発売されますよ!
基本セットは再販待ち。
テラフォーミング・マーズ拡張 ヴィーナス・ネクスト 完全日本語版
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