みなさんこんにちは。コモノです。
「盆栽」と聞くとおじいちゃん趣味的な印象を拭えない世代なのですが、実は世界的に盆栽の人気は高く、その芸術性についても評価が高かったりします。
今日ご紹介する「BONSAI UCHU(ボンサイウチュウ)」は、日本の伝統文化をうまくゲームのフレーバーに再現して世界に発信しているJUGAME STUDIOの2019新作。
ローマ字で記された「BONSAI」のタイトルに込められたメッセージは、間違いなくグローバルな視点が評価している日本文化そのもののハズ。卓上に広がる小さな宇宙を妄想しながら「BONSAI UCHU(ボンサイウチュウ)」開けちゃいますよ!
盆栽?
さてBONSAI UCHUを開封する前に、軽く盆栽の事にも触れておかねばなるまい。知ってるようで実は曖昧だったりするので良い機会ね。盆栽は鉢の上に樹木を配置し、自然の風景を再現したものだな。ここまではなんとなくわかる。
古来中国から伝わったものが日本の様々な文化の影響を受け発展したもの、と。。。海外の愛好家に向けてまとめられたサイトみたいなのを見つけた。見た目洒落オツなので、まぁ皆んなでチェックしようではないか。
なにこれマジやばい(初見感想)
特にギャラリーは必見っす。めちゃカッコ良いではないすか?写真の撮り方もあるのだろうけど、ヤバイ。
これはギャラリーをじっくり鑑賞した後にBONSAI UCHUを開けるのです。そしたらそこはもう悠久の時の流れの中なのです。。。自然を再現する芸術性が問われるのは生花や日本庭園と同じ。評価が高いのは知ってたけど、盆栽すげーな。
〈開封〉
BONSAI UCHU(ボンサイウチュウ)
プレイ人数:2人
対象年齢 :14歳〜
プレイ時間:30分
コンポーネント全景
アートワークは流石のJUGAME STUDIOクオリティ。どういったジャンルをテーマに据えてもこの完成度の高さ。
個人的にBONSAIテーマならもう少しバウハウスちっくなシンプルでワントーンな感じ?が見てみたいなと思ったりもするのだけど、それはもう好みの問題でしかない。好みの問題と感じるアートワークというのは、完成度として相当に高い証だと思ってる。
手ぬぐい
ゲームマーケットで購入した特典の手ぬぐい。これはプレイマットとして使用することが出来るのと、上級者向けの「名人」ルールで遊ぶことが出来るよ。
同じくJUGAME STUDIOの真打でも手ぬぐいが特典になったこともあったのだけど、結構便利なのだ。特に BONSAI UCHUはお互いの鉢を交換するので手ぬぐいごとひっくり返すと楽な気がする。
札(タイル)
構成物は札(タイル)と評価カード類のみ。札は以下の種類に分かれるよ。
盆栽札
盆栽札の中にも枝札がある。
初期枝札
スタート時に1枚づつランダムに配布される初期枝札。次世代(2ラウンド目)に改めて1枚づつ配られる。
添配(テンパイ)札
盆栽に添える陶器の飾り物。右下の評価点と同じ趣点と引き換えに取得できる。
鉢札
鉢札は2枚で表裏面違い。全部で4種類あるよ。
得点などには違いがない。好みで大丈夫だ。
〈ゲームの流れ〉
ゲームは2ラウンド制。1ラウンド目を初代、2ラウンド目を次世代と呼ぶよ。卓上の盆栽札が全て無くなった時点で評価(得点計算)を行い、次の世代を始める。この世代の変わり目でお互いの鉢を入れ替えてプレイをするのが最大の特徴。
セットアップ
- 鉢札と初期枝札を配布する。
- 盆栽札を初代札と次世代札に分ける
- 盆栽札(初期)・評価カード・添配札を配置する
- 盆栽札は4(表向き)/5(裏向き)/6(表向き)/7(裏向き)のピラミッド型に配置
- 評価カードは1番上部に並べて配置
- 添配札は2人が見やすい位置に配置
手番の流れ
各プレイヤーは手番で以下のいずれかを必ず行う。
A:育成
卓上から1枚盆栽札・添配札をとって、手元の鉢に配置する。
札の取得▶︎卓上で表向きになっていて、上部には札が配置されていない場合に取得できる。
札の配置(枝札)▶︎枝札は回転OK。配置済みの枝につながるように置く。
札の配置(葉札)▶︎回転NG。すでに配置済みの札にある黄色の丸をつなげて配置する。
B:添配
卓上から評価点と同じ趣点を支払い、添配札をとって手元の鉢に配置する。
剪定
手番中ならいつでも「剪定」を行うことが出来るよ。すでに並べた盆栽札にハサミを入れ、次の育成に繋げる。剪定した盆栽札は裏向きにして手元に置き、趣点として計算する。
評価
1つの世代が終わったら評価を行う。評価カードの得点条件を確認し、それぞれが得点計算をおこなうよ。
懸崖(けんがい)をめっちゃ再現してみたい。
交換
次の世代を始める時に、お互いの盆栽を交換する。相手が積み上げてきた盆を受け継ぎ、どのように育てていくのかが腕の見せ所だ。何か大きめのシートなどを引いてそれごと入れ替えるか、または席ごと交代して入れ替わる方が盆栽壊れなくて良いかもしれない。
〈お試しプレイ〉
遊んでから書きたかったのだけど、最近どうも忙しくて遊ぶ時間が取れなかったので恒例となりました深夜の1人2役で追求してみたいと。ルール確認もあるしな。
1回目のルールチェックでは、初期枝札を次世代開始時に配布し忘れた...
なかなか思い通りに行かない。。。
一応、、懸崖??でもなんか最初の葉札の置き方が微妙よね。全体のバランスは悪くないと思うんだけど。もう1つ、相手方として作った鉢がこちら。
豪華絢爛を狙ったらモドキで終わりました。それなりに華やか。枝札の使い方が難しいな。初代▶︎次世代と育てる鉢を交換するため、相手の邪魔ばかりしていると後々自分に降りかかってくるルール。札を取る順番で相手の狙った手を阻止しつつ、自分の得点を考えながら札を配置する悩ましさよ。
深夜に1人「この枝がな....」と独り言を呟きながら没頭してました。
〈まとめ〉
盆栽を交換する時に相手がダメダメな鉢を作っていたら、それは逆に腕の見せ所というもの。育てている本人すら気がついていない鉢の可能性を見出し、より深い表現得点の可能性をその幹や葉に見つけていく。得点を狙いに行くプレイももちろんだけど、評価にあるような独特な盆栽表現を自分で追及するのも良いかもしれない。
もちろん自分だけでプレイは完結しないので、相手の趣味や嗜好を理解した上でどのような盆栽を育てていくのかが問われると。勝つために何か考えるとしたら枝札の取り回しなのかな....?
思ったのだけど、この出来上がった鉢はきっと愛着が沸くに違いない。むしろ自分の求める鉢を作る事に没頭してしまいそうな感じがする。それはきっと盆栽そのものの魅力と共通するのではないかなと。盆栽は数年、数十年とかけ栽培者の表現の場となるけれど、それを短時間でも感じられる気がしてならない。
テーマがテーマだけに、キャーキャー言いつつプレイ!とはならないわけだけど(笑)盆栽という園芸文化の魅力に触れることが出来る稀有なゲームだと思う。こぶ茶でも啜りながらニンマリと卓上を眺めて愉しみたいぞ。
盆栽エンパイアをじっくり堪能し、BONSAI UCHU遊んだら、、、あとは盆栽始めるだけ?
真柏でやってみたいのぅ。。。
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