ぼっちのホビーBlog[ボドゲ版]

主にボードゲーム中。ぼっちの時間を豊かにしたいボドゲブログ。

【プレイレビュー】私は埋めている。何を埋めているかなんて聞かないでくれ。「ブラッディ・イン」プレイレビュー

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その夜は霧が出ていた。

私は今、埋めている。この不幸な自分の人生を、この哀れな旅人の人生を。
 
この霧は晴れる事がないだろう。
明くる日も、明くる日も。いくばくかの金がもたらす興奮と束の間の後悔。
私はこの霧の中、未来永劫アレを埋め続けなければならないのだ。
 
旅人よ。我が宿「ブラッディ・イン」にようこそ。。。
 

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さて、みなさまボン・ソワール。コモノです。
 

 

人間誰れしも幾つかの後悔と、人に話す事が出来ない秘密があるものですよね。19世紀のフランス。片田舎のペールベイユで立ち寄った旅人が忽然と姿を消す事件が起きました。今日はそのペールベイユの宿で起きた事件をテーマにした「ブラッディ・イン」のプレイレビューしちゃいますよ!
 
さぁさぁ、良い子は寝ろな?
 
 

〈セットアップ

いつものソロプレイですのでな。
ボードはこんな感じだな。何せこれから起きる事を考えれば、1人の方が都合はいいぞ?そうだな?

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部屋は1部屋に自分で選択した色の鍵トークンを置く。さらに3つ、白色の鍵トークンを置く。場所は任意だ。ソロプレイなら手前の4部屋にしておけばプレイは楽だな。
 
訪れる旅人達のカードをシャッフル。
・ショートタイムプレイ→34枚を取り除く
・ノーマルタイムプレイ→24枚を取り除く
 
旅人カードを準備したらプレイボードの左側に生存面を上にして置く。

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小作人を2人手札に。2人を酒場に配置。
10フランの小切手トークンを1枚持つ。
納屋となるカードを1枚。
 
スタートプレイヤーカードは、、、雰囲気を更に味わいたければ持っていればいいだろう。
 
さて、これで準備が整った。
 

〈ルールと手順〉

ブラッディ・インの営業期間はは2シーズンだ。旅人の山札が尽きたら1シーズンだな。山札が尽きた場合、出口から旅立っていった旅人達をもう一度シャッフルして入り口に戻す。2シーズン終了後の集めた資金が成績になるぞ。
 
旅人を泊める1日の中でとることのできるアクションは計2回だ。
※複数メンバーでプレイする時は1アクションづつ順番にプレイし、一巡したら2アクション目を行うぞ。

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選択出来るアクションの種類は下記の5つ。
1・宿泊客の買収
2・追加施設の建設
3・宿泊客の殺害
4・死体の埋葬
5・資金の洗浄(またはパス)
 
どれも鬼畜であるな。。。
1〜4のアクションをプレイする時はカードの処理は基本的に同じなので、迷うこともない。
 
■アクション共通の流れ
a)アクションを選択
b)対象のカードを選択
c)手札からコストを捨てる
d)得たカードの能力を処理
 
この辺りは後ほどプレイレビューで説明するぞ。
 
あと大事なのは資金の洗浄(笑)
手番を使ってボード上の資金を10フラントークンに替えることが出来る。これをやっておかないと40フラン以上貯めることが出来ないのだ。
 
5・ではパスも出来るので手札が足りない時はパスも可能だぞ。
 

〈プレイスタート〉

先ずは宿泊客の出迎えだ。通常はスタートプレイヤーが各部屋に宿泊客をお通しするのだが、ぼっちだから自分でお通しするぞ。金を持っている客はコモノの部屋にお泊まりいただこう。

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スタート時点では小作農2枚が手札だ。先ずは、、、買収してみるか。
 
 
今回はコイツを買収する。悪い事しそうな顔つきだな。

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コストは1。(施設アイコンの上に書いてある)
手札の小作農を1枚プレイして、買収する。

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自分の手番で行えるアクションは2回だ。あと1回は、、今買収した代議士の持っている施設を作った。残りの手札の小作農を1枚プレイして施設化。
 
施設は固有の能力を発揮することで、その後のプレイを助けてくれるぞ。
今回の施設は「客の買収アクションを起こす時に共犯者を1人減らす」だ。要はコスト1までなら手札(共犯者)は不要で買収できる。コスト3なら2枚で良い。

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これで2アクションが終了し手番(深夜)が終わった。悪事を働くならやはり夜中だな?
 
続けて朝だ。お見送りの前にやる事がある。
まずは宿泊客の支払いだ。自分の部屋のトークンに朝の時点で客がいた場合、1人あたり1フランを手にいれる。次に施設がある場合は施設からの収入があるかもだな。今回の手番で作った施設「応接室」は支払い追加の能力はない。
 
次に手札にいる共犯者にお支払いだ。1人あたり1フランをはらう。
今回のターンでの収支はこうなった。
 
・宿泊客➡︎買収済みで部屋にはいないので0フラン
・共犯者➡︎二人ともプレイ済みで今は居ない。よって支払いなし
 
なかなか、、、厳しいw
 
これは数日後の宿泊客だ。初めてコスト3の客だ。しかも3名。

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植木屋に、ビール醸造者。

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なかなか施設の効果が高い。
しかし買収するのに必要な共犯者が足らなかった。次に来るカードを予想しておくのも必要になるな。。。
 
コスト3は殺害して埋めると26フラン!
 
仕方なくお見送りした。
 
数日後。
まったく資金も増えないし、まだ殺害もしていない。やはりコモノ、ためらいが生まれているのか。

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コンシェルジュがいる。酒造家もいるな。この2人は施設の効果も高く、バランスがよいのだ。どうしよう・・・
 
迷ったがコンシェルジュを買収したぞ。

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さらに酒造家を誘惑。

 

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あくる日の深夜に、酒造家を施設かして蒸留所を作った。

共犯者への報酬がマイナス1になる。

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翌日の旅行客。めぼしい奴が居ないので小作農の買収を続ける。

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そして数日後。。。

 

遂に!

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以前買収しておいた巡査部長が殺害を決行。

ちなみに巡査部長の横にある拳銃アイコン、このアイコンの共犯者を使用して殺害アクションを行った場合、手札として消費されずに戻ってくるという優れたヤツ。

 

そしてそのまま埋めた。

 

「埋めた」の図。

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最初に配られるプレイヤーエイドカードは「納屋」なので死体1体を隠すことができる。隣の応接室も1体。その施設のコスト分だけ死体を埋め隠しておけるのだ。

 

しかもマルチプレイでは隠す場所は他プレイヤーの施設でも良い。

その場合、旅行客から奪った金品は折半になる。

 

遂に、、コモノ、殺ってしまった。

ゲームとはいえ、なかなか最初はなれないものなのだな。。。

  

その後はビール酒造家を買収し酒造所を建設。

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 埋める場所を確保しなければ、宿泊客に警察官がいた時にバレてしまうしな。

 

 その後も2名を殺害して埋めた。

人は一度経験してしまうと、ためらいは薄くなるものだ。

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 結局3人を殺害し71フランを手にいれた。

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あぁ。もう後戻りは出来ないのだ。

 

〈まとめ〉

実に不謹慎なテーマではあるが、ソロプレイはかなり面白い!

コモノはどうやら施設を建てることに拘ってしまったため、後半死体を埋めておく場所に余裕が生まれすぎた。厳選した施設とカードの能力を駆使した効率の良い殺害アクションをコントロールできれば、より多くの金を手にいれられるに違いない!(笑)

 

かなり複雑な先読みに加え、カードごとの能力が頭に入ってくると2シーズン目は予想の精度があがるので大量得点を狙っていける面白さが良いな!

 

カードのデザイン、コモノは個人的に非常に好きで気に入った。こういうブラックなテーマが嫌いでなければ「ブラッディ・イン」はかなりお勧めできるぞ。

 

みんなも、夏の最期に秘密を共有してみないか?

 

【ブラッディ・インの販売・再販情報】

おすすめだぞ?