ぼっちのホビーBlog[ボドゲ版]

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【プレイレビュー】「ペロポネソス / Peloponnes」:文明の発展とは。シンプルな魅力の奥底に、人類繁栄のことわりを見た(気のせい)。

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こんちは。コモノです。

 

先日ちろっとポチって念願のペロポネソスを手に入れました。 

www.comonox.com

このいぶし銀的な魅力を放つペロポネソスは2009年発売のボードゲーム。それなりに年数が経っており、新鮮味に欠ける感があるのは否めません。

 

しかし。「あやつり人形」もそうだったように、ボードゲームビギナーは過去の名作にもっと触れるべきではないか?という天の声、いやまさに神託に近い何かを最近感じるコモノ。このペロポネソスも同様にまだ見ぬボードゲームの魅力と人類繁栄の礎になるヒントのようなものが隠されているような気がしてなりません。(頭大丈夫か)

そしてその理(ことわり)はおそらく、この年末に向けてコモノの周辺をとりまくだろう壮大なテーマ「人類の宇宙進出」に繋がる一筋の光となる気がしております。

そう文明とは人類の叡智であり、考える葦そのものを現すのです・・・(完全に意味不明)

 

ささ、今日はペロポネソスの魅力を紐解き、人類の未来について思いを馳せるレビューでございますぞ。

 

【目次】

 

〈セットアップ〉

まずはゲームの準備だな。そして当然ぼっち(ソロ)プレイだ。

もはやこのブログを始めて1年あまり。深夜のソロぼっちプレイなんて、なんの問題もないんだぞ?慣れたものだからな。。ペロポネソスはセットアップはいくつか変更点があるがルールブックと大きく変化はなくシンプルなゲームなので、コモノの頭でもわかりやすくありがたい。なお、慣れるとセットアップの所要時間は5分くらいだ。

 

プレイヤーボード

一枚を受け取り、自分の手元に置く。各トラックの「0」位置に任意のカラーコマ(木製コマ)を配置する。

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建物タイル / 土地タイル

裏面にA・B・Cの文字が印刷されているのでそれぞれの山に分け、よくシャッフルする。裏返してそれぞれの山として積んでおくよ。

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災害タイル / 災害チット

全部で5枚の災害タイルがある。全て表向きにして一列にならべる。ペスト(疫病)とか、なんかミイラにしか見えないんだけど・・・疫病って辛いね。

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災害チットは全5種類×3枚づつあるので、裏向きにしてよく混ぜ、災害タイルの隣に配置する。グレーのチットも一緒に裏向きにして混ぜておく。

 

文明タイル / 征服タイル

全部で7枚ある。裏返しにしてランダムに1枚引き、プレイヤーボードの上部に表向きにして配置する。ここで選択した文明がそのゲームで発展させる文明になるよ。

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今回のソロLv1チャレンジはメッセナだぞ。

文明ごとに個性があって少しづつとるべき戦略が異なる感じ。また征服タイルはソロプレイのレベル1では使用しないので、いったん箱にお戻りいただく。

 

コイン(灰色の木製コマ)

自分が引いた文明タイルの初期資源(タイル右上)に記載されたコインを受け取る。

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残りは銀行(サプライ)としてひとまとめにしとく。通貨は必ずしも金色とは限らないよな。そうだよな。。。渋い。20+と描かれたタイル(贅沢品カウント用)もサプライに置いておく。

ちなみに初期資源はコイン以外もある。メッセナでは人口が2+になっていたので、それもトラックに反映させるよ。

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と、ここまで並べたらほぼ準備は完了だぞ。

さすがに地味で震えるくらいそっけなかったコンポーネントだが、ちょっとだけ活気に包まれて来た感あるな。そう、これが文明の夜明けだ。

 

・・・ちょっと違うかもしれない。

 

ソロプレイのレベルシステム

通常のプレイでは入札という競りがあるのだけど、ソロではそこは飛ばして進む。代わりにソロプレイではレベル分けされた目標が設定されていて、Lv.5まであるのが特徴的だぞ。各レベルは異なる文明でチャレンジするのがお作法であるよ。

 

Lv.1:目標点24点

5人ルール使用。

追加獲得資源:なし

征服タイル:なし

Lv.2:目標28点

4人ルール使用。

追加獲得資源:1種あり。(サマリータイル1枚使用)

征服タイル:使用・配置1枚(コスト+3)

Lv.3:目標32点

3人ルール使用。追加獲得資源:2種

征服タイル:使用・配置2枚 

Lv.4:目標点35点

2人ルール使用。追加獲得資源:3種

征服タイル:使用・配置3枚

Lv.5:目標点35点

5人ルール使用。追加獲得資源:3種

征服タイル:使用・配置4枚

 

Lv.5とか、一体どうやって実現するのか。

 

ゲームの流れ

文明の発展(1ラウンド)は、以下の手順で行われるぞ。タイルの公開と入札、手番順の変更についてはソロプレイのルールが適用される(要はスキップする)ので注意だな。ゲームは全8ラウンド行なわれるよ。

 

a)タイルの公開

通常は征服タイルを使用するのだけどソロプレイLv.1では使用しないので5枚のタイルを一列に公開するよ。各ラウンドの開始時にAの山から順番に5枚づつ引いて公開していく。Aのタイルが尽きたらB➡︎C順番にタイルを公開していく。

(A×3回/B×3回/C×2回)の計8ラウンドとなる。


b)入札

ソロプレイなので入札は基本的に行わない。最低入札額で獲得することが出来る。LV2以降、征服タイルの列に配置したタイルを獲得する場合はコスト+3金だ。


c)手番順の変更

変更はない。なにせぼっちなのだからな!

文明への貢献というのは、基本的に孤独なものなのだ。

以下はルール通り進むので手短に。


d)文明へのタイルの追加

土地、または建物を追加していくよ。2枚目以降の土地配置にはルールがあって、同種の産出資源がない土地は繋げて配置できないので注意だ。


e)人口の増加と一時収入の獲得

文明タイルを配置した直後に人口増加や一時収入が発生する。ソロだと直後にラウンドの収入獲得があるのだけど、なるべく別々に処理した方がいい気がした。


f)ラウンドの収入の獲得

すでに配置済みの建物からの資源収入と、人口数によるコイン取得が出来る。


g)災害チットの公開

各ラウンドが終了したら、必ず災害チット2枚を引く。引いたチットは同じ絵柄の災害タイル上に配置していく。3枚たまってしまったら・・・である。

 

なおタイルの公開時、B/Cの山札から「供給アイコン」(人=食糧)が表示されたタイルを公開した場合は供給フェーズという特別フェーズが発生する。供給フェーズでは人口に応じた食料の支払いと、確保済みで未建築(コスト未払い)の建物タイルを建設しなければならないぞ。ここで大体お金が尽きるんだよ。。。アグリコラ程ではないけど、意外とちゃんと考えておかないとロクデモナイ結果になるのがペロポネソスの怖いところだな。

 

 

〈プレイレビュー!〉

ちなみにコモノが購入したペロポネソスだが、おそらくフランス語版なのだ。タイルの文字も若干おフランスの香りが漂うので、気にせずに眺めて欲しい。

 

ではメッセナを栄えある都市へと導いてやろうではないか。

 

ラウンド1

まずAのタイルから5枚公開する。。。やはり食糧の確保は重要。

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このタイルはコストが3金(左下アイコン)、人口2がタイル配置時の収入で食糧2木材1がラウンド収入になるのだな。まぁまだ先はわからない。

メッセナに土地を配置した!

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文明タイルの右に土地タイル、左に建物タイルを配置していくよ。その後ラウンドごとの収入を計算してプレイボードのコマで管理する。最後に災害チットを引くよ。

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疫病と大嵐。まだ大丈夫。

 

ラウンド2

前回のラウンドで残ったタイルを片付けて、新しいタイルを5枚並べる。

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なんか石材産出のタイルが魅力的。なんだけど・・・

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土地タイルには配置ルールがあるんだよ。

すでに置かれている土地タイルの産出資源と同じアイコンがあるタイルのみ置ける。先ほど置いたのは食糧と木材を産出するタイルだったので、このどちらかの資源を生み出す土地タイルしか配置できない。

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ぐぬぬ。。仕方ないので畑を耕すよ。

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まだ農耕してたって大丈夫。

 

ところが災害チットで。

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いきなり衰退チット2枚...(;ーωー;)

う、うむ。。。大丈夫かな・・・

 

ラウンド3

Aタイル最後のラウンド。

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結局建物は置けなかったけど、念願の石を算出する土地を置けた。全8ラウンドの内、3ラウンド終了時。災害タイルの進み具合がアレだが、食糧供給のおおい文明に発展しているので、贅沢品を蓄え始めてるのが心強い。

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建物が欲しいけど、これからだな。

 

ラウンド4

さて、ここからBタイルだぞ。供給ラウンドも発生する。

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建物はコスト以外に材料(左上のアイコン)も必要。木材だけで建築できるグルニエを建築した。食糧庫にしよう。

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そして災害タイルは順調に埋まっていく・・・ってか、ひとつくらい発生してくれないと、後半毎ラウンド悲劇が起きるって事ですよね?

連続災害は国を滅ぼすんだよ?大変よ?

 

ラウンド5

タイルの引きなのか、お好みの建物も建てられず着々と農耕中心の都市へと発展していくメッセナ。

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平和だ・・・と思っていたら。

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疫病と文明衰退のダブル災害。都市存続の危機。

||゚Д゚)ヒィィィィィィ

贅沢品の消失(−10)と人口激減。。

 

ラウンド6

そして追い討ちをかける供給ラウンド発生!

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民に食糧を分け与えねば。この国の一大事に。。。と思ったんだけど、そもそも疫病が流行ったばかりで人口減ってるから、食糧少なくても大丈夫だったっていうね。ラッキーなんだろうか。

そして幸い土地ばかり購入していたのでお金はちょっと余裕があった。やはり落ち込んでいる民心をあげるには、巨大工事での経済復興が大事だな。

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超巨大劇場を作った。

メッセナ復興の拠点です。

 

ラウンド7

さて、終盤のCタイルラウンド。だが、

まさかの連続供給ラウンド発生!神よ、これが試練というものでしょうか・・・

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が、食糧供給が財政の中心のメッセナはここでも持ちこたえた。えらい。

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ぬほー!ラッキー!

と思ったけど、よく考えたら次が最終ラウンドで発生していない災害が2種類。。。

 

ラウンド8

 泣く子も黙る最終ラウンドですよ。。。地震と大嵐が起きる事がすでに判ってしまっているので、災害前夜確定。

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もはや文明が破綻しないようにするしかない。建物を建てると地震でコストが持って行かれてしまうので。災害でさっぴかれる産物中心に土地タイルで補強しよう。

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もはや建物を建てたいとかいう話では無く。神に祈るがごとく。

 

そして運命の神託の日が訪れる。

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神よ(☼ Д ☼) クワッッ!!!

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メッセナは受難の時を超え、進歩の道を見出した!

 

いやっふー!勝利点29点/人口点33点となりました。どちらか少ないが得点となるので今回のソロプレイは29点。

 

結果:ソロLv.1クリア!

文明とは、静かに着実に育っていくべきものなのだね。 うんうん。

 

 

〈まとめ〉

実にシンプルで、ともすれば素っ気ないくらいすっきりしたプレイ感のペロポネソスだけど、実際にタイルを並べて資源の増減をしているくらいで特別難しいことはしていない。しかしなんだろう。この思い通りに点数の伸びない現実。

タイルの配置にかかる制限や、供給フェイズでの人口に応じた支払いなど、ゲームの中で地味にかかる規制というかルールがこのゲームを面白くさせているのだろうか。増やせそうで増やせない建物や、うっかりしてると払えない食料とか。

通常のプレイなら競りによる駆け引きや、タイルの引きによる戦略変更などゲーム中に考えるべきポイントって結構あるように思う。でもソロだとタイルが基本的に欲しいものを置いていける(金によるけど)ので、戦略的な見通しは立てやすいのになぜだがずっと悩ましい(笑)

単純にコモノのスキル不足といえばスキル不足なんだと思うんだけど、サクサク進む割に考えることが結構あって思い通りにすすまないもどかしさがずっと心にありました。

 

全体的に地味ながらも終わると「ちょっともう一回やったらもっと上手く行くんじゃない?行くね、コレ」となるような不思議な魅力があるペロポネソス。今回レビューを書いた後も、結構リプレイしてますなw

軽めだけど悩ましい、そんな感じのいぶし銀。派手じゃなくしっかり悩みたいときには良いチョイスになりそうなボードゲームでした。ソロでも手軽だし2、3人で競り有でやってみたら更に悩ましくて楽しそうだなー。個人的に好みでした!

 

 

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Amazonでも扱いはあるけど、カードゲームが現在は主力なのかな。

どっちも和訳はついてないと思うのでご注意。 

Peloponnes Card Game

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Peloponnes by Irongames [並行輸入品]

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