アディオス!コモノだ。
先日のオー・マイ・グーッズ!のレビューで、デザイナーのA・フィスター(Alexander Pfister)に興味が湧いちゃったコモノ。
いろいろ調べていくうちに、昨年開封レビューを書いたままになっていたポートロイヤル(Port Royal)がフィスター作だという事に気がつきまして。いそいそと引っ張りだしてきたのだ。拡張にあるソロモードはゆっくり遊ぶ事なく棚にしまっていた(超反省)ので改めて遊んでみたわけですが。
おぉ!となりました。
BGGの評価も良いねー。
スキルが少しは上がって楽しみをしっかり見いだせるようなボードゲーム脳になったのか、はたまた夏の夜の夢なのかはアレだけども(フィスターさんごめんなさい)、今日はA・フィスター作「ポートロイヤル&拡張」のプレイレビューをお届けするよ!
〈拡張ゲームの特徴〉
ご存知の方もいると思うが、ポートロイヤルは実在した海賊の街。パイレーツ・オブ・カリビアンのモデルになった街としても有名だな。基本のゲームでは街で一番の影響力をもつ顔役になる事を目指して、人を雇い探検をしながら影響力を獲得するゲームだ。
これが拡張を入れて遊ぶと、ちょっと違った趣になる。契約カードが示す課題を規定ラウンドで達成できるかどうか、それをプレイヤーが協力したり、競争する事ができるのだ。ソロモードは協力プレイを1人で遊ぶ事を指す。孤独だ。
これが契約カード。カードサイズは80×120のディクシットサイズだよ。
15コイン払うとか、結構えげつない契約もあるな。
契約カードを使ったゲームでは勝利点はほぼ意識しなくて良い模様。ただ契約カードの中には勝利点を持つ事で達成できる契約もあるので、めくられた契約カード次第なのかかな?
〈ゲームの流れ〉
基本的なゲームの準備と流れについては以前のブログを参照して欲しいぞ。
今回はソロプレイなので、ひとりカードをめくりまくるゲームとなったわよw
さて、今日もめくっちゃうぜー。(○・ω・)
〈プレイスタート!〉
まずは準備。協力ゲームでは契約カードを3枚開く。。。
今回はこの3つの契約を達成する事が目的になるよ。達成条件は以下の通り。
左上:フリゲート艦(赤)のカードを引いた時にコインを受け取らない(3回)
右上:カードの絵柄の人物を雇う
下 :コスト3の人物を4人雇う
ソロモードが楽しめる協力ゲームでは勝利点で争う事が基本的にないので、規定ラウンド内で3つの契約をどのようにクリアしていくのかがポイントになるぞ。最初に開いた契約カードの内容によって、ゲームでの戦略が変化するようになっているよ。
契約カードを引いたら時間の山札を作る。まず通常の山札から13枚カードを引き、更にに以下のルール通り追加でカードを引いて時間の山札に加えるよ。
・契約カードの封印アイコンに記された数字を足した枚数
・契約カードのアルファベットの種類の枚数
下の写真だと数字が「0+0+1」で1枚、アルファベットが「C・D・B」なので3枚の計4枚を最初の13枚に追加して、合計17枚が時間の山札となるよ。
毎ラウンド、最初の1枚を時間の山札から引いていく。山札がつきるまでがタイムリミットで、これが結構厳しい。更に協力ゲームではプレイ開始前に時間の山札からカードを取り除き、後々の難易度判定のポイントとするルールもある。
今回は初めてのチャレンジなのでまずクリアする事を目標にしてこのままスタートすることにした。時間の山札は合計17枚になったので、17ラウンド以内の契約履行を目指すのだ。17ラウンド、正直「これ、余裕じゃね?」と思ってたコモノ。
ポートロイヤルは甘くなかったという現実をこの後お楽しみ下さい。
・1ラウンド目(探検フェイズ)
港に配置するカードの1枚目は、時間の山札から引く。2枚目を山札から引いて配置したところ、契約にあるフリゲート艦が出た!
契約達成すればクリアになるので、普通ならもう少しカードを開けて色々考えるところだけどさっさと探検フェイズ終了とした。
・1ラウンド目(交易・雇用フェイズ)
交易・雇用フェイズに移るよ。今回港から取れるカードは1枚のみ。(取れるカードの枚数は港に停泊している船の種類によって変わる)
交易(船のカードを取る事ね)を行なってフリゲート艦を捨て札に。通常ならここで3コインが入ってくるのだけど契約達成のためにコインは受け取らなかった。契約カードの所定の場所にキューブを配置して1ターン目終了。キューブとか使って契約の進捗管理するあたりがボードゲームっぽくて憎い。
・その後のラウンド(雑ですみません・・・)
続くターン。探検フェイズで調子に乗ってめくっていたら、スキフ艦の2枚目を引いちまいました。
同色の船カードが港に停泊するとドボン。今回の港のカードは全て捨て札になったよ。。。
続いてのラウンド、港には今回の契約達成条件に関わるカードが2枚出てしまった。船員の雇用コストが「3」(この時点でコイン3の人物は誰も雇えていないし、直前のターンでもコスト3の商人が流れてしまっている)、契約対象のフリゲート艦も。
ぬぬ。。。どっちにすればいいんや。
フリゲート艦は1/3達成中なので、これで2個だし、やはりここはフリゲート艦の契約内容を進めるでしょ!
コモノ、いい判断しただろ。
ウハウハしながら契約カードのキューブを進めるぞ。
フリゲート艦の契約は後1回で達成だな!
続くラウンドでも港にフリゲート艦がお目見え。ここまではかなり順調だった。そう、このフリゲート艦の契約を達成するまでは。
3回目のフリゲート艦カードをゲット。コインを受け取らずに契約を達成したぞ!契約の報酬「8コイン」を獲得。
契約クリアのキューブを置いた時の満足感、悪くないです(笑)
ただ、全体的に流れが良かったのはこのあたりまでだったのだ。。。
続くターン。次は雇用契約を達成するのだ。「コスト3を4名雇用する」と「開拓者と商社事務員を雇用する」の二つ。
なんでこんなに港にカードを集めちゃっているかというと、手元にコインがほとんど無かったので雇用したくてもできないという悲劇中。
ようやく港に4種類の船が停泊したので、カードを2枚引けるのだけど、港にコスト3の人物が4名も出てしまったという・・・とりあえず交易1回、雇用1回で船員を雇った。コスト3はあと何名残っているのか。
続くターンでも交易と地味にコスト3が出た時にすかさず雇用。でもひたすら交易優先。コインがない。
たまに血迷って船を撃退してみたりする。
まだ2名しか雇用できていないという現実を認めたくない。
その後、なんとかコスト3を1名、商社事務員を1名雇用する事が出来て、最終ラウンドに突入した。誰だ17ラウンドで余裕とか言ってた奴は。
・最終ラウンド
開拓者が出た!でも最後のラウンド、ギャンブル的に大量に港に招待中。コインはちなみにこの時点で残り7。港に4種類の船が停泊しているのでここでコスト3の人物が港に出てきてくれれば契約を達成する事ができる!
そして、、、(゚◇゚;)!!!
同じ色の船が2種類、港に停泊するとドボン。
ドボン。
ドボン。
船員を1人しか雇ってないので戦力足らず。撃退も出来ず。
ドボン。
.....(;ーωー;)
〈まとめ〉
ポートロイヤル、なめてました。すみません。ごめんなさい。今回流れをブログにまとめていてよくわかりました。ポートロイヤル、マネジメントが大事。
カードの引き運があるので完璧にとはならないけれど、残りの山札には大体どの位のカードが残っているのか、捨て札やコインに紛れているカード(プレイ中見る事ができないカード)は何が紛れているのかを予想が必要。そして港に出たカードを見てどの契約から達成していくのかしっかり見極める事が大事なゲームでした。あれだよ優先順位ってやつだよ。優先順位。今回は最初フリゲート艦の契約を優先してしまった訳ですが、実際は開拓者の雇用や、コスト3のカードを雇用するタイミングをミスった感じが強く、それを間違えなければ達成できてたんではなかろうかという反省しかない。反省しかない。
ポートロイヤルでブイブイいわすどころか、ブイブイ言わされた感しかなく、ワンピースのティーチみたいな海賊に「ブヘヘヘ、だらしねー奴だな!」って言われてる感が超悔しい。
A・フィスター作、ポートロイヤル。拡張版も面白いよ!シンプルだけど運も程よく絡んでお手軽。煮詰まるような悩ましさはないけど軽やかにスベったりノったりする感じは遊んでて楽しいです。もちろんソロじゃなくても皆んなでワイワイやったら楽しかろう?拡張版では同じく契約カードを使用して協力ゲームではなく競争ゲームもできるのだけど、こちらは奪い合いがかなり熱くなるのではないかと思う!たぶん何度か遊ぶとより楽しくなる感じなので、晩御飯の後とかに、まったり軽く遊ぶなら良いボードゲームだと思う!
・・・・もう一回やろ。
【おまけ】
今年(2017)、新しい拡張が出るみたいですぞ。
PEGASUS SPIELE ONLINE: Detailansicht - Wir machen Spaß
Port Royal: Das Abenteuer beginnt... | Board Game | BoardGameGeek
キャンペーンモードの追加っぽいけど、ドイツでは12月発売?予約を始めてるサイトもちらほら見かける。国内は来年かな。
【PR】
拡張版は日本語版ではないので注意が必要だぞ。
購入するときは和訳がついているかチェックすると良いと思う。けど、なんかおかしなプレミア価格・・・・
ポートロイヤル:契約をもうひとつ……(Port Royal: Ein Auftrag geht noch...)
- 出版社/メーカー: Pegasus Spiele
- 発売日: 2015/11
- メディア: おもちゃ&ホビー
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A・フィスター作品の大箱にも興味津々。
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