今日ご紹介する「XENO(ゼノ)」はオリエンタルラジオの中田さんが作ったゲームとして、最近話題になっているカードゲームです。
ゲームのクレジットが公式WEBサイトに載っていますが、そこにある原案者の名前はなんとカナイセイジさん。そう、XENO(ゼノ)はカナイさんの「ラブレター」が元になったゲームです。ほぅほぅ...
カードのイラストは刷新されルールも一部変更があるというXENO(ゼノ)、ネットでチラ見しながらもちょっと気になってたところにこんなツイートが。
700円のラブレターと話題のXENO。ゲーム原案にちゃんとカナイさんの名前は表記してあるよ。
— なかとー@ゆにボドの人 (@tubutubu245) October 31, 2019
意図的にルールブックを省いてるんだろうけど、効果覚えるのに多少の時間はかかるので正直サマリーが欲しいところ。
普通に面白いよ。イラストも良い。久々にラブレターも遊んでみよっと。 pic.twitter.com/f4PxPj1rjh
で、ポチっちゃったよね.....
今月はゲムマもあるのに!グルーム何某とかあるのに!あぁこの意志の弱さよ。と、ひとしきり反省したところでXENO(ゼノ)が届きました。では、ご紹介しましょう。一瞬の気の迷いをスッと突き刺した、この美しきカードゲームを。
XENO(ゼノ)ってどんなゲーム?
XENOには元になったカードゲームがあるよ。それは2014年のエッセンで世界的に話題になったカナイセイジさんの代表作「ラブレター」。プレイ時間が短く、カードプレイ時の相手の心理の読み合いが濃密なゲームでファンも多い。
ラブレター ケン・ニイムラ版 (Love Letter) カードゲーム
- 出版社/メーカー: アークライト(Arclight)
- 発売日: 2016/07/09
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログを見る
オリラジの中田さんが「ラブレター」を新たにプロデュース!
名作「ラブレター」をオリエンタルラジオの中田さんが遊んだ時に何か閃いたらしい。 更にカナイさんに会いに行って話したらしい。そして良いっすね!となったらしい!
話が早いw
で、中田さんが気になったのはこの2点とか。
- フレーバーの変更(もうちょっとメルヘンじゃ無いやつがいい)
- プレイ時間の延長(もうちょっと長いほうがいい)
って訳で、今回のXENO(ゼノ)ではいくつかの変更が加えられております。フレーバーは刷新。ルールは主にカードの枚数と効果の調整。巷では初期脱落が減って良いんじゃ無い?って感想も。これは期待しちゃうな!とか言いながら、すでにラブレターの細かなルールを忘れつつあります。さーせん....
XENO(ゼノ)通常版
プレイ人数:2〜4人
プレイ時間:3〜10分
パッケージサイズとコンポーネント
まず箱のサイズ。ほぼカードサイズと同じで小さいのだ。そしてルールやサマリーの類が一切入っていない潔い仕様。ここら辺はアップルの製品みたいで割り切ってます。
じゃルールはどうすんのよ?となりますが、カードの裏にQRコードが印刷されてます。ためしにスマホのカメラで読み取ってみたら、公式サイトに移動したよ!
そこでカードテキストやルールの確認をするという設計でした。カードにはテキストが無いので慣れるまではちょっと大変だけど、まぁ数回遊ぶことを前提にしているのでココは好みの分かれそうなところ。個人的にはこのくらいのルールならコレで良いと思う。パッケージも小さくて持ち運びは超楽チン。
新しいイラスト&作り込まれたストーリー
中田さん曰くのカッチョ良いストーリーへの変更に伴い、カードイラストは大幅に変わっている。そこにラブレターの面影はなく、あたらしいファンタジー叙事詩が始まりますよってくらいのインパクト。まぁとにかく美しいです。ストーリーも結構好きな感じ。公式ウェブサイトにあるストーリーは是非全部読んで欲しい。
皇帝の圧政に苦しむ国があった。
反抗的な者はすぐに処刑され、国民は怯えていた。
親を処刑された孤独な少年はこの国が変わることを願って耐えていた。
そこへある日、上空に巨大な飛行船が飛来し英雄が現れた。
「力により支配する者は必ず滅ぶ。」
少年は英雄の言葉を信じることにした。
英雄は不老不死の力を持つ奇跡の人だという。引用:XENO公式WEB
ここに引用したのは冒頭のみ。設定はちゃんと続きがあるので、公式サイトで最後まで読むのをオススメしたい。全てのキャラクターが綴りなす物語をしっかり読めば、キャラに思い入れも生まれると思う。こういう設定は好きだなー。
また、チャンネルの中で中田さんも言ってましたが、パッケージの飛行船の絵を描いている方とカードイラストを描いている方は異なるのだそうです。このお二人のイラストデザインのレベルの高さは必見だな。
コンポーネント(カード)
もう、とにかく美麗。カードがテキストレスなのはフレーバーを優先した結果かな?カード効果を暗記する記憶力、、自信無いけど(笑)まぁでも遊んでたら覚えるだろうという事で多分大丈夫。国産インディーズゲームの中では群を抜いた美しさよ?必見よ?
〈10〉英雄(潜伏・転生)
場に出すことができず、捨てさせられたら脱落する。皇帝以外に脱落させられた時に転生札で復活する。
〈9〉皇帝(公開処刑)
指名した相手に山札から1枚引かせて、手札を2枚とも公開させる。そしてどちらか1枚を指定し捨てさせる。
〈8〉精霊(交換)
指名した相手の手札と自分の持っている手札を交換する。
〈7〉賢者(選択)
次の手番で山札から1枚引くかわりに3枚引き、そのうち1枚を選ぶことができる。残り2枚は山札へ戻す。
〈6〉貴族(対決)
指名した相手と手札を見せ合い、数字の小さい方が脱落する。見せ合う際は他のプレイヤーに見られないよう密かに見せ合う。
〈5〉死神(疫病)
指名した相手に山札から1枚引かせる。2枚になった相手の手札を非公開にさせたまま、1枚を指定して捨てさせる。
〈4〉乙女(守護)
次の自分の手番まで自分への効果を無効にする。
〈3〉占師(透視)
指名した相手の手札を見る。
〈2〉兵士(捜査)
指名した相手の手札を言い当てると相手は脱落する。
〈1〉少年(革命)
1枚目の捨て札は何の効果も発動しないが、場に2枚目が出た時には皇帝と同じ効果「公開処刑」が発動する。
XENOのルールと遊び方
準備も超簡単ですよ。
- カードをよくシャッフルして伏せて山札にする
- 各プレイヤーは1枚づつ山札から引く
- さらに1枚を引き、中を見ずに伏せて山札の横に転生札として置く
以上です。楽すぎです。
終了&勝利条件
以下のいずれかの条件を満たした場合、ゲームは終了して勝者が決定する。
- 山札が尽きた時に一番ランクの高いカードを持っていたプレイヤー
- 自分を除く全てのプレイヤーが脱落
- 全員が脱落(貴族の効果で同じ札の場合)は引き分け
手番の流れ
手番もシンプルだな。プレイヤーは山札から1枚引き、手札と合わせて2枚のうち1枚をプレイ(捨て札にする)して効果を発動するだけ。プレイしたカードの効果で他のプレイヤーを脱落させていくのだ。
ルールの特徴
カードの効果を適用し、効果を処理していくだけなので迷わない。バッティングは〈6〉貴族の効果だけど数字の大小で勝敗が決まるので判りやすいよ。
まとめ
貴族のカードや賢者のカード、乙女のカードのようなプレイしたカードそのものを参照しない能力をしっかり把握するとググッと面白さが増す。
注)ルールの記載に一部間違いがありました!
また〈1〉少年は2枚プレイされた時に発動する効果が〈9〉皇帝と同じ公開処刑。しかし少年の「公開処刑」では英雄は復活してしまう。。。この辺りのカード効果が絡みあって、短いプレイ時間ながらも深い読み合いが発生するのが魅力。
カードの効果とプレイした時の流れをよく整理し、相手のカードが何なのかを予想しながらプレイする事でかなり熱いゲームとなる。プレイした捨て札は公開されているので山札の残りカードを予想するのも必要だ。短いプレイ時間で思考をフル回転させてくれる魅力はやはりラブレターがベースになっているからだな。
個人的にもフレーバー的にはやはりこちらの方が好み。そして密かにカードの材質とか細かなところに結構こだわりがあるのも良いポイントだと思う。カードの質は硬めでかなり好き。めっちゃ綺麗なカードなのでぜひ一度手に取ってみてほしい。
驚愕のコストパフォーマンス
あと、やっぱり魅力なのは価格。700円って、やっぱり買いやすい訳です。ラブレターの市場価格が2000円弱なので、それ考えても安いよね。
実は豪華版もある
オフィシャルサイトでは革ケースで携帯できる豪華版なるXENOも販売している。革ケースでXENOとか、なんかセレブ感。
ラブレターを持っている人も、そうで無い人も、バッグの中に1つ忍ばせて置くのは良い選択だと思う。空き時間に軽くゲームを楽しみたい人にはとてもおすすめだぞ。
【PR】
XENO(ゼノ)はAmazonでもポチれるよ!
おすすめの記事