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ウォーターゲート日本語版(Watergate)【ボードゲーム】|疑獄って言葉、初めて知りました。政治と金にまみれた世紀のスキャンダルをUnboxing。今宵は暴くのか、逃げるのか。

ども。コモノです。

 

事件です。史上まれにみる醜聞で、合衆国大統領が辞任するという歴史的エピソードで決着した「ウォーターゲート事件」をテーマにした本作は2019年のゴールデンギークアワード2人用部門の金賞となったタイトルです。発売された2019年はおりしもアメリカ大統領選2020の前年であり否が応でも注目を集めるテーマだったんですよね。当時のトランプ陣営にはロシア疑惑というウォーターゲート事件と比較検証される疑惑も持ち上がっていたので、より注目を集めていた可能性もありました。

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合衆国大統領というある意味特殊で絶対的な権力者をめぐる歴史的大事件を、大統領陣営とメディア陣営に分かれて争う2人用ゲーム、日本語版でいよいよ発売されたので迷わずにポチッとしてしまいました。。。ドラマチックな香りしかしないウォーターゲート、開けてやります。やりますとも!

 

 

ウォーターゲート(Watergate)日本語版

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プレイ人数:2人

対象年齢 :12歳以上

プレイ時間:30〜60分

国内発行元:数寄ゲームズ

Boardgamegeek

boardgamegeek.com

 

ウォーターゲートってどんなゲーム?

ウォーターゲートは実際にアメリカで起きた政治的スキャンダル事件をモチーフにデザインされたゲームです。デザイナーはマティアス・クラマー。任期満了を迎えたいニクソン大統領陣営と不正を暴こうとするメディア陣営に分かれ、双方が異なる目的を持って戦う非対称系のボードゲームです。

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ニクソン陣営はひたすら時間稼ぎを行い、メディア陣営は証人を探しニクソンの不正の証言を集めます。ニクソンは逃げ切る(勢力トークンを5つ集める)とゲームに勝利し、メディアは2人の証人からニクソンへ証言ルートをつなげると勝利します。

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双方がもつカードデッキの内容がなかなか派手な効果で、ニクソンは証人を先に闇に葬ったり相手のカード効果を無効にしたりしながらメディア妨害を働き、メディアは証言を集め、トークンや証言タイルを一気に動かします。

ニクソン陣営のカード

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メディア陣営のカード

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ニクソンの姑息な手段で行うメディア妨害や、ジャーナリスト側が世論を味方につけたメディア戦略っぽい効果が随所にあるカード効果が、より事件の渦中にいるような気分にさせてくれるのですよ!この異なるカードデッキを使用するのがポイントでもあり、双方のデッキ内のカードテキストを読むのも楽しいのです。政治家の腐敗、正義感にみちたメディア、どちらも永遠のテーマですなぁ。。。

 

ウォーターゲートのコンポーネント

コンポーネントは割とスッキリしております。メインボードとカード類、タイルとトークンのみ。箱のサイズも同じく2人用の名作「世界の七不思議デュエル」や「アクロティリ」なんかと同じサイズだよ。このサイズの箱を採用した2人用ゲームは名作っていう方程式ありますかね。

 

ウォーターゲートのルール・遊び方

コンポーネントがシンプルということは準備もシンプルです。さらにルールも非常にわかりやすくで、遊び始めるまでに長い時間は必要ないです。細部の説明は割愛してるので、ルールブックはしっかり読みましょう。

ゲームの準備

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  1. メインボードをテーブル中央に配置(天側:ニクソン / 地側:メディア)
  2. 担当する陣営のデッキを受け取りシャッフルして伏せて山札にする
  3. 双方の勝利条件カードを表にして配置
  4. イニシアチブカードを表向きにして配置(1ラウンド目はメディア側イニシアチブ)
  5. 「ラウンドの終了」概要カードを表向きに配置
  6. イニシアチブマーカーと勢力マーカーをトラックの「0」位置に配置
  7. 残りの勢力マーカーをサプライに配置
  8. 証人トークン7枚をサプライに配置
  9. 証拠トークンをバッグに入れ、サプライに配置

以上で準備は完了でございます。

手番の流れ

ゲームはいずれかの陣営が勝利条件を満たすまで続きます。

勝利条件
  • ニクソン陣営:5つの勢力マーカーを集める
  • メディア陣営:ニクソンと2人の証人の間を証拠トークンで繋ぐ

ゲームの進行は1ラウンドが3つのフェイズで区切られているよ。

A)準備フェイズ

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イニシアチブカードの向きにしたがって自分のデッキからカードを引きます。ニクソン側のみ、証拠トークンを裏向きでトラックに配置する指示が書かれている側があるよ。

B)カードフェイズ

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手札から1枚づつ、交互にカードをプレイします。手札がなくなったらカードフェイズが終了するよ。手札のカードは以下の2種類の使い方ができるので、いずれか1つを選んで実行するよ。

・数値パート

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カードの左上に描かれた数値とタイルの色を参照し、トラック上のタイル・マーカーのいずれかを移動させる。ジャーナリスト側が裏向きになっている証拠タイルを動かす時は、処理するためのルールがあるので注意。

・アクションパート

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カードの下部に描かれた効果を適用するよ。多くのカードはアクションパートを使用するとゲームから除外されてしまうので、使い所が重要。

C)評価フェイズ

順番にこのラウンドで獲得した各トークン類の処理を行うよ。

  1. トラックの「0」位置にある証拠トークンをバッグに戻す。
  2. イニシアチブ・勢力トークンを位置に応じて配布、新しい勢力トークンをトラックに配置
  3. 獲得した証拠トークンの処理

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メディア陣営は自分よりにある証拠トークンを色を合わせて証拠ボード上に配置して証人との繋がりを作り、逆にニクソン側は裏向きにして配置して証人と証拠の繋がりをカットしていきます。

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またニクソンは勢力トークンを5つ集めることで逃げ切りが確定するので、メディア妨害と勢力の拡大を図るのです。ニクソンやべーなー。。。

 

ソロプレイはできる?

2人用なのでソロプレイはできません。ルール確認を1人でするのはありだし、わかりやすいけどな。インストする人は一度最後まで流してみると良いと思うぞ。

 

ウォーターゲートの感想・まとめ

まず、想像していたよりも軽めのプレイ感。もう少しややこしいルールかと思ってたんですが、実際ルールとしてはわかりやすくて迷うことがほぼありませんでした。カード効果は結構派手で使い捨てになってしまうカードも多いので、この辺りを上手くとりまわすのは何度かプレイしないと難しそう。でも60分くらいでグッと印象に残るにはこの位の効果がバンバン行き交うほうが楽しいよね。

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双方デッキ内を把握してからのぶつかり合いはかなり激しい読み合いになりそうで、何度か遊んで好きな陣営とかできたら更に楽しめそうです。ニクソン?やっぱニクソンが良いかな???

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ルールチェックのために、ただ単純に目についたカードをプレイしながら流した結果ではニクソン勝利となりましたが、メディアもあと1枚証拠トークンを繋げれば勝てるというところまで行ったんだよね。ニクソン陣営は華麗な逃げ切りを見せてたので、真剣なプレイならばかなりドラマチックになるんではなかろうかと。

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事件の証人探しとそれに対する妨害がうまーくカード効果で表されていて「これでつながる!」と思っていた時にニクソンに邪魔されたりなどしていると「マジ悪の政権許すまじ!」って気分になるのよ。ニクソン側で邪魔がうまくいくと「この青二才が...( *`ω´) ドヤァ」ってなります。素敵です。(笑)

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カードに出てくる方の名前やイベントのタイトルは史実に基づいているようです。ルールブックの巻末にウォーターゲート事件のあらましが解説されているので、時間のある時に読み込んでから遊べばよりドラマ感が盛り上がること間違いなし。ウォーターゲート事件をテーマにした映画や小説などを観たり読んだりするのもアリでしょう。

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もちろんゲームを楽しむ分にはウォーターゲート事件のことなど知らなくても普通に楽しめるので、サクサクカードをプレイしながら駆け引きを楽しむことが出来ます!アートワークも当時のニュースペーパー的な雰囲気満点で良いっすな。

 

でも個人的にはウォーターゲート事件のこと、もう少し知ってから遊んでみたいと思うようなゲームでした。ニクソン側で華麗に逃げ切りたい...はやくプレイしてみたいなー!箱裏に書かれていた「真実のために闘え」のメッセージの意味は深いぞ....

 

オミクロンよ...落ち着け( ゚皿゚)ッ!!

 

 

【ウォーターゲート日本語版:販売情報】

数寄ゲームズのサイトで入手可能ですよ!オリジナルスリーブ付き、いいぞ。

sukigames.thebase.in

 

 

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