ども。コモノです。
近年のゲムマにはソロダンブームがあった(と思ってる)わけですが、じゃあソロダンブームってってどこからよ?って振り返ってみたときに個人的には2つ思い浮かぶインディーズゲームがあるのです。そのうちの一つが今日ご紹介する「頼りない魔法使い」なんですよね。ずっと欲しいなぁ....と思っていたんですがなんとなく買いそびれていた頼りない魔法使い、運良く手に入れられたのは昨年春のゲムマの嬉しい誤算でした。とか言いつつも遊んで満足しちゃってて気がつけばレビューも書いてなかった!!!(すみません....)
ということで、本日は軽めだけどしっかり楽しい「頼りない魔法使い」の魅力をお伝えしたいと筆を取ったわけでございます。頼られたい魔法使い。でも頼りない感じが拭えない絶妙なボドゲをご紹介いたしますよ!
頼りない魔法使い
プレイ人数:1人
対象年齢 :10歳以上
プレイ時間:15〜25分
Boardgamegeek
頼りない魔法使いってどんなゲーム?
頼りない魔法使いはちょっとドジっ子?な魔法使いです。狙った魔法がココぞ!という時に不発になったりします。仲間がいてあと一撃で!というタイミングでしっかり不発したりしますが、あきらめません。仲間の力を借りながら魔王を倒すべく果敢に荒地を行くのです。
モンスターを倒し、仲間を助け、新しい魔法を手に入れながら道の果てに待つ魔王を撃ち倒す。頼りない魔法使いはそんな冒険と成長の物語....なのか?
運の要素だらけかと思いきや...?
実際に遊んでみるまでは運の要素がめっちゃつよつよの(ドローしたカードによって結果がガラッと変わるような?)ゲームなのかな?と思っていました。実際に遊んでみると確かに入手するカード運や攻撃時のカード選択というランダム要素はあるものの、冒険を進めて敵を倒し仲間やカードを手にいれると、ライフマネジメントの色がちょいと強くなるゲームです。かといってガチガチすぎない。この塩梅がとてもイイ感じ。
手札にあるカード、場に残っているカード、残りのLP(ライフ)、残りの道のりを比較検討しながらベストな状態で魔王との戦いに挑むことを考え抜く頼りない魔法使い。頼りないのに結構考えることがあって、後半に行けば行くほどシビアなコントロールが求められるボドゲですよ。ソロの冒険が成功するか否かはこのやりくりが上手くいくかに全てかかってくるのです。
カードのみで構成されたポケットサイズ
頼りない魔法使いはカードのみで構成されたコンポーネントです。なのでとってもスリムです。拡張の「不安定な精霊の塔」と重ねてもよく見かけるトランプケースくらいのサイズ感。本当にポケットに入れて持ち運べる気軽さがウリですが、ソロプレイ可能な軽めのゲームの中では遊びごたえもしっかりあります。
祝!!英語&スペイン語版!
デザイナーのカミバヤシさんがツイートされていて気がつきました。頼りない魔法使いはついに世界を旅するようです。
🔥🔥🔥 Nos alegra anunciar el lanzamiento en inglés y español de Unreliable Wizard, juego solitario del que podéis leer más aquí: https://t.co/4kAHNdJd6a Más info próxima semana en nuestros canales pic.twitter.com/K1zFSmIZlw
— Salt&PepperGames (@SaltPeppergames) 2023年7月3日
海外向けのコンポーネントはボックスカラーが鮮やかなブルーグリーン?これはこれでカッコよきですよ!
頼りない魔法使いのコンポーネント
マジでカードだけの構成ですが、セットアップするとなかなかに見応えある感じ。やはりマップカードがスッと伸びてく感じ、イイですな!冒険に行くという感じが盛り上がります。
カードだけと言いましたが魔法使いコマが1個ついています。この魔法使いコマがまた可愛い。。。頼りない感じがダダ漏れして漂ってるのは皆様に伝わるでしょうか。
頼りない魔法使いのルール・遊び方
遊び方はとても簡単ですがセットアップについては手順が決まっており注意が必要。カードゲームなので種類によって配置する場所などが異なるのでルールをしっかり読んで間違えないようにしましょう。
手番の流れ
ソロなので手番でのアクションは決まっており(移動と戦闘)魔王城を目指してマップを進みます。目的はラストに控える魔王テラの討伐。もちろん頼りないので1人で向かっても勝てる可能性はほぼなく、道中で仲間を助け魔法カードを入手して向かわなければ魔王を打ち破ることは難しいのです。
移動
マップを移動するだけでもLPを消費します。マジか。エリアによってマイナスの数値が異なるのでルート選びも重要です。マップの各所にはLPが回復するポイントも用意されてますが、それを目指す事が果たして正解なのか?と訝しんでしまうくらい絶妙な感じで配置されてるんよね....
仲間たち
モンスターを倒す事で仲間が増えます。モンスターは配置されているエリアによって魔法耐性も上がり、より倒しにくくなっているのが憎たらしい。仲間の助けがあるのと無いのとでは魔王戦の進み具合も大違いですが、助けようにもどこに捉えられているのかは全く分かりません。仲間ではなくとも魔法カードは得られます。果たしてどちらが有利なのか...
モンスターとの戦闘
戦闘は必須では無いですがモンスターを倒す事で仲間が増えたり魔法カードが増えたり良いことがあります。ただし戦闘でもLPを消費するので全てモンスターを撃退すれば良いってものではありません。が、倒さないと仲間や魔法カードは増えません。このジレンマは常についてまわるのです。なお、モンスターもドッド絵のイラストなので、気分的にはもうドラ○エです。
「頼りない魔法使いの攻撃!魔法は失敗した!」
「モンスターの攻撃!モンスターから3Pのダメージ!」
みたいな感じの脳内解説が入りまくりの戦闘はそれだけでも結構楽しめるのがポイントですな。仲間の援助を期待して魔法デッキの枚数をケチると盛大に失敗してノーダメージとか起きちゃいます。ダメージ効率を上げるにはより多くの手札をプレイする事が求められますがプレイした枚数分のLPを消費するので敵からの反撃も警戒しなくてはなりません。軽ゲーなのに毎度なかなか悩ましいのです。
また初期手札だけで後半の黒いモンスターに挑もうものなら、攻撃がまったく通らずにLPだけが失われていくという、残酷な展開に身を悶える事になるので注意が必要。初めて遊んだ時に良い気になってサクサクと先に進みすぎて、モンスターに全く歯が立たなかった事がありました。まさに学生時代に遊んだファミコンのRPGゲームで「強敵のいるエリアに意気揚々と乗り込み、適正レベルじゃなかったので何をしてもノーダメで絶望」という若かりし頃の忌々しい記憶の再現。何も考えなしでは絶対に勝てないというのも再チャレンジの意欲を掻き立てますよ。
頼りない魔法使いの感想
ささっと並べて、サクッと冒険。そんなキャッチコピーを聞いちゃうと「でも運ゲーなんでございましょう?」っていう悪魔の囁きにも似た声が聞こえます。だがしかし。実際に遊んでみると妄想以外にも色々考えちゃう。
歩みを進めるにもLPが必要。戦うにもLPが必要。回復する手段はあるけど安物のポーションのようにホイホイ飲めるようなものではなく、適切なエリア、適切(強力な)魔法でしか回復する事は叶わず。
道の果てに待つ魔王テラに挑むには、いかにLPの損耗を抑え十分な戦力(仲間や魔法)を揃えて挑めるかにかかっています。戦闘を楽にこなそうとすればLPは減り、かといって運に任せれば魔法は不発に終わりやはりLPを削られる。プレイするカードの枚数はさほど多くないのですが、仲間やカードが増えると狙ったカードが出にくくなり、祈りを込めてもスカることしばしば。
魔王よ、待っていろ!と意気込んでみたもののヘッポコ魔法に悩まされて息も絶え絶え魔王の前に立つ事になったりするのが楽しいのです。今回ご紹介を書くにあたりリベンジに燃えて冒険に行き、結構うまく進んで意気揚々と魔王城に乗り込んだんですが....
仲間も十分揃ってたし最速で仕留めてやるっ!と初撃の魔法デッキを膨らませすぎて敗北。気がつけば反撃を喰らって第2波を打つ事が叶わず。。。
撃沈っ(´;ω;`)ブワッ
少年の頃に胸に抱いた英雄譚を15分くらいでサクッと遊べる頼りない魔法使い。15分の旅路も妄想の限りを尽くせばそれはもう物語。なお、まだ魔王を倒せていないのは魔法使いがヘッポコなのであってだな....(うぅ...)
噂に違わぬ楽楽しいライトゲームなんでございます。
疲れてる時にもサクッと遊べる手軽さは良き。頼りない魔法使い面白いよ!
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