今日はトントン(Ton Ton)のご紹介です。ん、顔文字じゃん?って思った人は◯ちゃんねるの見過ぎですな。反省してください。
2017年のゲムマ秋で、コモノは1つのボードゲームをポチりました。(正確には事前購入)そのゲームの名は「朧ニンジャスタートリック」。モグワイさんから出た3人専用のトリックテイキングゲームです。
当時、トリテを全く遊んだ事がなかったのだけどあの可愛いパッケージデザインと、トリックテイキングという口にしたらゲーマーっぽいワードの魔力にほだされマジ勢いでポチりました。そしたら作者の長谷川さんからツイッターでルールについて丁寧に教えを受けるという貴重な体験までさせていただき、個人的に思い出深いボドゲなのです。
トリックテイキングの妙味を味わうところまでは、あれから1年経った今でも至ってない訳ですが、それでも最初の頃よりは成長したのかたまに会社で引っ張り出してはよく判っていないメンバーとちょいちょい遊ぶポジションをキープしてくれてます。
その朧ニンジャがリメイクされるという情報を昨年秋のゲムマ前にキャッチしました。
なんと!『朧ニンジャスタートリック』が装い新たに、しかも3〜5人まで遊べるようになってハッピーバオバブさんから出版されます!
— モグワイ (@mogwai_spiele) September 15, 2018
TonTon on @boardgamegeek https://t.co/Kum8uPd5BC
こんなの知ったら、そらポチるよ。迷わないやつだよ。
という事で、事前予約してしっかりゲムマでゲットしたのが、今日ご紹介するTon Ton(トントン)ですよ。
手に取った時の第1印象は「箱、薄っ!」だったトントン、いったい中はどんな感じになっているのか、ワクテカ開封レビューをお届けしたいと思います!
【目次】
〈トントンってどんなゲーム?〉
トントンはトリックテイキング。朧ニンジャスタートリックもトリックテイキング。親(ディーラー)が最初にプレイしたカードのスート(色)が手札にあったら、その色を絶対プレイしなければいけない、というマストフォロー(ない場合は別の色でも良い)のゲーム。朧ニンジャスタートリックでは任務値というカードがあって、その任務値を超えるとアウトになるルールがありました。いわゆるバースト系ですな。
得点が9以上になるとバーストするミッション(得点ゼロ)
トントンでもそこはミッションカードと呼ばれるカードでラウンドごとの目標が定められるので、プレイヤーは手札とにらめっこしながらラウンドごとのミッション達成を狙う事になるよ。より高いランクでトリックを取りたいけどバースト怖いというジレンマに加えて、トリックごとに獲得したカードの色別最小値によって変わる得点など、得点ルールを色々意識しながらミッションを達成していかなければいけないというちょっとヒネった仕組みはトントンにも引き継がれている。
長谷川さんにルールの説明を受けた時、「初心者向けでは無いかもしれません」と説明してもらったのだけど。。。いまだうまくなった気がしておりませんw
〈開封〉
トントン(Ton Ton)
プレイ人数:3〜5人
対象年齢 :8歳
プレイ時間:15分〜30分
コンポーネント全体
トントンで感動したのは箱のサイズ。かなり細長い。
そしてこの蓋である。マグネットでポチッてくっつく蓋。このサイズでこの蓋、とても携帯性に優れている。
トントンカード
この細長い箱にしまうカードなので、カードも細長い短冊形。細いけど持ちやすいのでプレイアビリティは思ったほど悪くない。そしてこのアートワークが目を引く。なんかとっても鮮やかなのだ。
木版画のようなデザインだけど色使いのせいなのかポップな感じがして好き。上下で陰陽が反転したデザインもカッコ良いと思う。
スートは5色。プレイする人数分の色を使う。
ランク(数字)ごとに異なるデザインなのもかなり凝ってる。
ミッションカード
ラウンドごとにチェックするミッションが書かれている。
こっちは上級ミッションカード。
上級では5枚からランダムに3枚選択して選んで遊ぶよ。
得点カードとクリップ
裏表で最大30点。
各ラウンドごとの得点はクリップでマークしておく
賢い・・・
〈トントンの遊び方〉
トントンのルールは基本的に朧ニンジャスタートリックと同じ。細部で少し違うところがあるのでご注意くださいませ。
①準備
1)トントンカードをプレイヤー数分の色数だけ用意する
※赤色は必須。あとはなんでも良さそう
2)ミッションカードを1枚、場の中央にセットする。
3)トントンカードをよくシャッフルし8枚づつ配る
②ゲームの流れ
赤の8を持っているプレイヤーがディーラー(リードプレイヤー)となるよ。
a)リードプレイヤーから1枚手札を場に出していく(時計回り)
b)リードプレイヤーが出した色と同じ色のカードを順番に1枚づつ場に出す。
同じ色がない場合は別の色でも良い。(マストフォロー)
c)全員がカードを出したら数字の大きさを比べる。(色は関係なし)
d)1番大きい数字を出した人が場のカードを全て手にいれる。
e)手に入れたカードは色別(スートごと)の山札にして手元に並べる。
獲得したカードは1トリックごと小(上)➡︎大(下)の順で重ねていくよ。
なお、以下のプレイヤーがトリックの次回のリード役となり次のトリックを始める。
・数字の4を場に出した人
・数字の4が出されていなければトリックに勝利した人
手札が残り1枚になったら、そのトリックでラウンドが終了する。(1枚手札が残る)
③得点計算
得点計算は各ラウンド終了時に行うよ。
色別に重ねられたカードの1番上のカードの値を合計し、ミッションカードの数値と比べる。
例)「9⬆︎」のミッションカードなら9以上でバースト。8未満で合計値の順位を争う。
ラウンドが終了したらミッションカードを入れ替え、次のラウンドをスタートする。合計で3ラウンドを行い、得点が1番高かったプレイヤーの勝ちだ。
〈朧ニンジャスタートリックとの違い〉
コンポーネントの違い
まずはその見た目。朧ニンジャスタートリックは超絶可愛いのだが、トントンはトントンでなかなかスタイリッシュな感じ。
カードサイズなんかを考えると、携帯性はかなり良いと思う。
ルールの違い
細部で異なるところがいくつかある。ミッションカードのバースト判定でトントンは記載された数字以上でバーストだけど、朧ニンジャは記載された数字+1がバースト値。またラウンド終了条件もトントンは「3ラウンドで終了」に対して、朧ニンジャスタートリックでは「手裏剣コマが尽きた回数×2回」だ。手裏剣コマは「6」を獲得したプレイヤーに与えられるので、朧ニンジャだと多少コントロールできる要素がある。
プレイ人数
トントンは3〜5名のプレイが可能。朧ニンジャスターは3名固定だったので、自由度が増している。
〈まとめ〉
トントンは朧ニンジャスタートリックの玄人向けルールをさっぱり整理して、遊びやすくした印象があるぞ。得点計算やトリックの基本ルールなどには変更がない。ミッションカードのバリエーションが増え、より難度が高いミッションが用意されていたり、4人専用のチームプレイルールがあったりと幅広く楽しめる要素が加わっているな。
携帯性アップ+プレイ人数の拡張という点だけでも遊ぶ幅は広がったように思う。ゲーム終了条件も明確になったのでスッキリした感じ。
玄人っぽさ(ゲームのコントロール)がちょいと削がれている分、どんな人でもバーストコントロールとトリック獲得の悩ましさを味わえるナイスリメイクではないかしら。バッグにぽいっと入れておけるコンポーネントデザインも良いので、ちょっとした飲み会の空き時間にもサッと出して遊べる。トリテ初心者だったコモノにとっては色々思い出深い作品。リメイクされたトントンもこれからしっかり愛でていくのだ。
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Amazonとかでは手に入らないのだ。バネストさんにはあったぞ。
もしくは次のゲムマかな。。。