ども。コモノです。
本日はテラミスティカ&オートマソロボックスのご紹介です。世の中ではテラミスティカの新しいタイトル「革新の時代」が国内発売されたばかり。もちろん革新の時代も興味ありまくりなんですが、そもそもテラミスティカって何なのよ?なんでそんな人気なん???と疑問に持っていた方も一定数いらっしゃるでしょうそうでしょう。
かく言うアタクシも名前は知っていたけどこれまで手に取ってこなかったボドゲだったので「面白いらしい」という印象しかありませんでした。ブログ的にもこれだけ色んな人が発信していて評価の定まった感あるボドゲは記事化してもねぇ...という消極的な理由もありまして、なかなか手に取るところまで行かなかったのですよね。
だがしかし。2023年冬、新しいテラミスティカファミリーの時代が到来しています。そうです。「革新の時代」を遊ぶならば、そもそも基本を知らないと何がどうなってるのか面白いのかどうかすらわからないまま終わりそうなんです。真祖であるテラミスティカはやはり手に取っておきませんとモヤったままになっちゃうよね。。
という事で、革新の時代をお迎えするにあたってまずは全ての基本となったテラミスティカを遊びましょうと(ようやく心持ちが)なりました。せっかくなので密かにポチっておいたソロゲーマー御用達のオートマボックスも合わせて開封し、カジュアルヘビーゲーマーがこの名作タイトルの本道を遊ぶとどういう感想を持つのか、往年の名作は知っているけどまだちょっと手にしてないよ...という方々に向け、本日はざっくり感想などをご紹介いたします。
10/26 革新の時代のご紹介もあるよ!
テラミスティカ & オートマソロボックス
プレイ人数:2〜5人(ソロボックス:1〜2人)
対象年齢 :12歳以上
プレイ時間:60〜150分
国内発行元:テンデイズゲームズ -TendaysGames-
【注】基本セットの日本語版はネットでは売り切れ中....
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テラミスティカってどんなゲーム?
テラミスティカの初版は2012年です。発売後の翌2013年には非常に多くの賞に輝き、その評価を不動としたゲームみたいですね。BGGのランキングでは発売から10年経った2023年現在でも26位に位置し高評価はほぼ不動のものとなりつつある名作。47,000件の評価が入って「8.1」を維持してるって凄いよな。
ゲームのメカニクスはエリアマジョリティ。いわゆる陣取りがベースになったユーロゲームです。マップにはいくつもの土地の種類が点在しており、入植するためテラフォームを行いながら自陣となる領地を広げます。
選択できる種族は13種類。全ての種族はユニークな能力を持っていて、入植できる土地もそれぞれが異なります。適正のない土地を改良するのに必要なコストはスコップで表され、さらに住居を建てるコストもかかります。
住居は改良する事で交易所や神殿、砦へと変化しそれらを建てる事で種族に新しい恩恵をもたらします。4つの派閥がある信仰の道は新しい土地で平穏にくらすには必要不可欠。各教団への恭順も適時示していかなければなりません。
競い合うそれぞれの種族たちは、互いの土地や建物を改良する事で隣接している種族に神聖なパワーを送ることが出来ます。受け取る事でより強力なアクションを行うことができるのですが、この土地での覇権を得るための勝利点を犠牲にする事になります。
マジョリティを取るべく他の種族の行手を阻みながら領土を拡張する事で相手に一定のパワーを与えてしまうというジレンマ。マップ上の離れたところで好き勝手出来ないこのメカニクスのおかげで、非常に悩ましいエリアマジョリティが進行するのがテラミスティカの特徴でもあります。要素は多くコスト管理やアクション選択が非常に絡み合うゲーム性、そして何といってもユニークな能力をもった種族ごとの戦略。
要素が多くいわゆる重量級のボドゲであるテラミスティカ。数ある種族ごとの戦略の探究や非常に濃密なインタラクション。相手の利益を直接奪い取るようなインタラクションではないため、常に競技的な緊張感?で楽しめるのも良きです。
オートマソロボックスとは?
発売された2012年当時は当然ながらソロプレイの需要は高くなく、テラミスティカにもソロモードは実装されていませんでした。2021年から世界を襲ったCovid-19での遊び方の変化から、あのテラミスティカをソロで遊びたい!というニーズが高まった(のだろうとおもう)事を受け発売されたのがオートマソロボックスです。
このアイコン、ボドゲをソロで遊ぶという方ならば見たことがあるよ!というアイコンですよな!そう、かのScytheやワイナリーの四季のソロモードを手がけたオートマファクトリーのアイコンです。先駆けてガイアプロジェクトのソロモードも手がけていたオートマファクトリーがテラミスティカのソロモードも担当しています。もちろんこれ迄に発売された「炎と氷」「商人たち」拡張にも対応するカード・タイルも入っているのでそれぞれを用いた場合でもソロプレイが可能になります。
ソロオートマもユニークな能力を...
テラミスティカの楽しさを表現するためにはやはりオートマにも勢力別のアクションが与えられています。固有の勢力アクションを持つ種族が用意されているので、ソロモードとなってもリプレイ性が確保されているのも嬉しい。さらにオートマソロボックスのプレイ人数が1〜2人となっているのは、2人プレイ時に3人目のオートマとして参加させることも可能だから。ソロだけではなく、2人対戦時の幅を広げるセットとして活用できるのも魅力の1つです。
「革新の時代」ムーヴのなか、本家テラミスティカを遊んでみたら.....
そう、世の中は「テラミスティカ:革新の時代」な訳です。実は我が家にも届いています。しかし今日はあえて本家テラミを遊んでみようと言うわけです。きっとテラミの魅力の一旦でも握りしめて革新の時代を遊んでみたかったんです。
ルールが複雑というレビューは多いが...
結論から申し上げましょう。テラミスティカのルールは昨今のヘビーゲームに比べるとわかりやすい部類になるんじゃないかと思いました!選択するアクションがどう言う効果を持つのかとか、このアクションを行ったらどうなるのか、というのが非常にわかりやすいんですよね。
種族ごとの特殊能力を把握するのは確かに「覚える」苦労がありますが、サマリーやルルブ見れば良いので忘れがちではありますが難しくはないのです。ルールを一読すればさっと遊べるというタイプのボドゲでないことは確かですが、最近の重量級ボドゲに触れている方ならケロッといける気がします。
ただし戦略的な悩ましさはパネェっす
種族ごとの能力、コスト管理、土地などなど、初期配置からめっちゃ戦略的にあれこれ考える必要性はあるボドゲかなと思います。経験者有利というのは仕方ないかもしれませんが、それを考えて遊ぶのがテラミスティカの魅力そのものなのでしょう。
数回のソロプレイの後、かるーく種族変えて遊んでみよ!と思って何も考えずに配置した住居は、3ターン目には誰の目からも明らかな失策感を漂わす結果に。辛い、辛い。ソロだからリカバリーを悩む時間は十分あったんでアレですが、対人プレイならもうネギカモ状態間違いなし。こういう厳しさを笑って楽しめる心の余裕がテラミスティカビギナーには必要なメンタルかなと思います。初めて遊ぶよ!って友人と卓を囲むと楽しかろうね。。。ソロボックスはその予習にも役立ちそう。
不思議な病み付き感のあるテラミスティカ
きっと何か居る。そしてその何かが僕らをゲームに駆り立てる。そんな感じを抱くテラミスティカ。たぶんエリアマジョリティ(陣取り)が好きな人はわかってくださるこの感じはなんなのでしょう。隣接地から得られるパワーという独特のルールも一役買ってると思うんですが、基本のルールはわかりやすいのに勝つために考えなければならない戦術的思考は非常に自由と言いますか。定石が頭に入るともっと異なった印象を受けるんだと思いますが「アレをやってみたら?こうしたらどうかな?」という思考が止まらない感じがあるんです。どうやったらこう言う感想を持つゲームができるのか....
オートマの処理は要注意(アタシだけか?)
アクション自体はシンプルなんですが、対象となる優先順処理や絞り込み処理は慣れるまでは間違いやすい印象あります。こういうの苦手なんだけど、、、ガイアプロジェクトのソロルールのように完全に心が折れる事はありませんが、アイコンだけでさくさく判断できるようになるまで修行です。上から順に処理してけばいいだけなんですけど、最初迷っちゃったな。勢力アクションの優先順は以下のようになる(はず)のですが、これを視認してサクッとなかなか出来ませんでした。
1)目印のある建物から最短距離、かつ相手にパワーを渡す量が最少(ゼロではない)の場所
>候補地が複数あったら
2)土地カードのA段を参照
>さらに複数の候補地があるなら
3)マップ上段からジグザグい移動してきて1つ目の土地
と、書いてみたらスッキリするんだけど、そうなるまでにずーっとルルブと睨めっこ。さらにBGGのフォーラムも読み込んでなるほど...と。でも慣れたらね、そこまで掛からず進められると思います。
テラミスティカ&オートマソロボックスの感想・まとめ
結論から言えば...
テラミ&ソロ最高かよ。
陣取りって、こんなに楽しかったか。もともとエリアマジョリティが好きではあるのですが、テラミスティカのそれはかなり良い感じで考えどころを与えてくれました。重量級のゲームバランスとしてはこれまで遊んだことのあるタイトルの中でも最高のレベルかなと。実はガイアプロジェクトはあの悪夢のようなソロルールにげんなりして手放しているのですが、テラミスティカ&オートマソロボックスの組み合わせは全くその心配がありません。
対人プレイよりも覚える処理は多くなるものの、対人プレイと同じような選択をオートマはしてくるため擬人的インタラクションをしっかり味わうことが出来ます。対人戦の練習にも良いんじゃないかしらね?
種族ごとの戦略を考える楽しさ、相手の種族との攻防を考えるバリエーション的な楽しさもさることながら、前半の苦しさとゲームが進むにつれてできる事が増えていく成長実感、マップ上のインタラクションなどが気持ちの良いバランスで混じり合うこのプレイ感が非常に個人的なボドゲ欲に刺さる内容でした。それをソロプレイでもコレだけかんじさせてくれるこの組み合わせは、やはりオートマファクトリーが手がけたソロモードだからなのかしら。つまりテラミスティカをコレまで遊んでこなかったのはちょっと勿体なかった。そんな感想を持ったわけです。
テラミスティカ、マジ好き何ででした。
なんでもっと早く遊ばなかったんや...( ゚皿゚)ッッッ!!
もうしばらくはテラミスティカだけでも良いかもしれない。遅ればせながら手に取った重量級ユーロの名作はやはり名作の評価に相応しいボドゲでございました!
もう革新の時代しばらく開けなくても....
そして革新の時代へ
そう、そして「テラミスティカ:革新の時代」へと。そう、やはり開けなければなるまい。ココまで楽しかったテラミスティカが革新の時代を迎えちゃったのであればな!
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