シェイクスピア:マクベス第5幕第5場より人生は歩く影に過ぎない、つまらない役者だ。出番の間は舞台の上で派手な演技、大見栄も切るが、袖に下がればそれで終わりだ。
ボン・ソワール。コモノックスです。
今日はマクベスの一節から始まりました。なんだか高貴な感じでございましょう?
マクベスはご存知の通りシェイクスピアの4大悲劇の中でも短めの戯曲です。人生そのものを表すような名言も多く学生時代はそれはもう愛読していましたよ、ええ。(大嘘)シェクスピアは16世紀終わりから17世紀にかけて活躍した戯曲家ですが、そんな昔に書かれた言葉が今の世の中でも親しまれているってとても凄いことよね。
今日はそんなシェイクスピアの時代、ロンドンで劇作家として名を成したい若き自分が、役者を雇い一つの舞台を6日間上演し女王の後援を受けようとするボードゲーム「シェイクスピア (Shakespeare)」の開封レビューをお届けします。
なんとしても女王様のお眼鏡に叶う最高の舞台を演出し絶対パトロンになってもらうのだっ!(ヒモでは無いぞ?)
シェイクスピア (Shakespeare)
プレイ人数:1〜4名
対象年齢:13歳以上
プレイ時間:20分〜90分
カードサイズ:64×89
Boardgamegeek
まずボックスアートがイケメン。ヒゲなのにイケメン。ゲームでプレイヤー達は戯曲家になるのです。コモノなのに大物感味わえるってことですな。ちなみにシェイクスピアと乏しきこのイケメンは役者としても登場するよ。当時の戯曲家たちは役者デビューもするってわけです。そうやって多才なのをパトロン候補に見せつける訳だな?
シェイクスピアのコンポーネント
コンポーネントは結構シンプルなのだけど、並べてみると豪華です。
箱は大きいけどそこまでみっちり詰め込まれた感じもなくて、ほどほどのバランス。配色に知性を感じます。(思い込みは大事)
ボード類
メインボードが1枚と、プレイヤーボードが4枚入ってるよ。
これがメインボード。なんかいっぱい丸が並んでます。
こっちがプレイヤーボード。左上にはイケメン。プレイヤーボードにあらかじめ印刷されている4名は、そのまま役割を持ったカードの代わりとして使用が可能。劇作家(シェイクスピアだな?)とフォールスタフ、よろず屋と女王があらかじめ印刷されているぞ。
トークン
なんだか配色が絶妙に綺麗。華美な感じだけど嫌味ではない。
カード
人物カードは大きく分けると2種類ある。
役者カード
役者カードには有名な人々がたくさんいたぞ。
まずロミオとジュリエット。ロミオは勘違いイケメン風だな。ジュリエットはとっても幸が薄そう。
お次はティターニアとベアトリス。ティターニア(夏の夜の夢)とベアトリス(空騒ぎ)は主演を奪い合いそうねw
そして4大悲劇の主人公たち。オセロ(右上)・マクベス夫人(左上)・リア王(右下)・ハムレット(左下)ね。
マクベス夫人はあの有名な「まだ血の匂いがする!あぁ・・・」って場面ですね。。。リア王、完全に痴呆老人になってます。なかなかの役者揃いでございますが、見てるだけでも楽しい。他にもクレオパトラとかいた。
職人カード
舞台を支える職人さん。衣装係とか大道具係とかよろず屋がいます。
宝石細工師と助手。
この人が女王さまです。この人に気に入ってもらえれば良いのです。。
女王様を発動させると引ける目的カード。最後の得点計算で有利に。
カードの枚数は少ないものの、どれもデザインが綺麗で満足ある。
ゲームのルール・手順
ゲームは6ラウンド(6日間)。各ラウンドは6フェイズに分かれていて、エキストラや役者の雇用とか、衣装の作成なんかができる。第2フェイズで行えるアクションは、1の入札フェイズで決まるのだけど、アクションの数が少ないプレイヤーから順番にプレイするルール。ソロプレイではどうなるんだろ???
1・入札2・雇用とアクション3・雰囲気4・ドレスリハーサル(4/6ラウンドのみ)5・整理(6ラウンドは省略)6・休息(6ラウンドは省略)
4と6のラウンドにはドレスリハーサルというイベントがあるらしい!ドレスリハーサルは衣装を着せてある役者のみが参加し、名声が獲得できるというもの。6ラウンドを終了して名声が多かったプレイヤーが勝ちという鉄板系のルールなのだな。
各アクションでいろいろ注意事項があったり、それなりに細かいルールがあるようなので詳しくはプレイレビューで整理するよ。
シェイクスピアの開封まとめ
そしてレビューを書くにあたりちょろっと調べてたところ、2016年はシェイクスピアの没後400年にあたるのだね!知りませんでした。三省堂からはこんな大図鑑まで刊行されてるんだねー。ボードゲームをこのタイミングで手に入れたのも何か奇遇だし、あらためてシェイクスピアを読んでみても面白いかもだ。
コンポーネントも綺麗だしマニュアルの最後でテーマとして掲げられている17世紀当時の演劇の実情も、ゲームルールの中でしっかり考慮されているようでとても好感持てる感じのゲームですな。シェイクスピア (Shakespeare)、プレイ楽しみ!
乞うご期待・・・・・・ちゃんと、プレイレビュー書くよ?