202109/09 再版に合わせてリンクを更新済み!
ども。コモノです。
ポルトガル年間ゲーム大賞というボードゲーマーの皆様から評価の高い海外のコンクールで、2019年度のグランプリに選ばれたルート(Root)。
基本セットの日本語版は初回出荷分が発売日にネット通販が瞬殺。再販を待ち望む声が高く、今回拡張が発売されるタイミングであわせて再販となりました。しかしネット予約は気がついたら全て売り切れという前回と同じ展開で絶望感。
半ば購入は諦めていたのだけど、、まさか発売日当日にポチれた!天は我を見放さずっ。(ↀωↀ)✧
ありがとうアークライトショップ。
可愛すぎかよ....
そんなわけで今日は新たにリリースされた「ルート拡張:さざめく河のけだもの軍記」も合わせまして2夜仕立て(予定)のファーストレビューです。第1夜は基本セットの開封レビューとして可愛いコンポーネントと各派閥についてご紹介するのでございます。
奇跡的に入手できた話題作、しっかり開封してやりたいと思いますよ!
ルート完全日本語版:はるけき森のどうぶつ戦記
プレイ人数:2〜6人
対象年齢 :10歳以上
プレイ時間:60〜90分
Boardgamegeek
ルート(Root)ってどんなゲーム?
可愛いアートワークが童話のような世界を連想させるルートですが、実は森の覇権を各派閥ごとに争うという穏やかならぬ背景のボードゲームなのです。猫野侯国による侵略でゆれうごく「はるけき森」。猫の圧政に耐えきれぬ各派閥が、それぞれに森の中で虎視眈々と爪を研いでいるのです。
ゲーム最大の特徴は各派閥ごとで異なる勝利条件やアクションの数々。担当する派閥によって目指すべき勝利への道がかなり異なります。ゲーム内におけるこの非対称性がルートの魅力の根幹であり、ゲーム展開を非常に豊かなものにしてくれているのですな。
海外での高い評価と華麗なる受賞歴
2018年にリリースされてから海外での評価が継続して高いのも特徴。BGGのページで確認すると海外での受賞歴がずらりと並んでます。よくわからないけど、なんか凄い。
2019 UK Games Expo Best Board Game (Strategic Style) People's Choice Winner
2019 UK Games Expo Best Board Game (Strategic Style) Judges Award Winner
2019 SXSW Tabletop Game of the Year Winner
また、BGGのランキングも記事執筆時点で32位と高評価。19,000件以上の評価を受けながらも8.1というハイレートを維持しているんです。マジか。
ルートのデザイナーは?
デザイナーはCole Wehrle氏。あまり聞いたことがなかったので調べてみたら、やはり国内で著名な作品はリリースしてないみたい。このルートのヒットで名を世に轟かせたデザイナーなのかな?「John Company」というちょっと気になるゲームも作っていたのだけどテキスト多いので、、、どこか日本語版出してくれないだろうか。
個性豊かな4つの派閥
そして何と言っても派閥ごとの設定も魅力的。はるけき森に訪れる動乱の背景をしかと心に秘めてプレイしよう。
猫野侯国
新たなる森の支配者。侵略者で開拓者だ。なぜ森に猫が?と思うのだけど、ルートでは1番目立っている気がする。オレンジ色のコマを使うよ。
鷲巣王朝
かつて森を支配した王族たち。猫と対立し森の覇権を奪い返そうとしている。支配するという意味においては猫と大差ない。青いコマを使うよ。
森林連合
猫と鷲の争いに乗じて実験を握ろうとする新たなる勢力。目指すのは民主化か、それとも共和制か。森のレジスタンスは緑のコマを使う。
放浪部族
徒党を組まず、各勢力に取り入って自らの立場を確立しようとするアナーキスト。本当にコマも1つしかないので、どうしろと....白いコマを使うよ。
ルートのコンポーネント
箱の大きさは大箱に該当するんだけど思っていたより小さかった。何か感覚が麻痺してるかもしれない。マルコポーロ2とか宝石の煌きと同じくらいの大きさ。
トークン類も少なくて、意外とシンプルな内容だよ。管理しやすそう。
マップ(メインボード)
舞台となるはるけき森。ネズミとかキツネのアイコンが印刷されている。
そして全く知らなかったのだけどマップには裏面がある。
裏面は雪が積もっている。冬の森だ。エリアに住む動物種がランダムに配置されるマップなので、上級者向けって書いてある。冬の森は動物たちにとって厳しいのだな。
派閥ボード
各派閥ごと記載の内容が異なる。同じゲーム?っていうくらい内容が違うので、よく目を通しながらプレイしよう。
4種類の派閥から1つを選んでプレイするのだけど各フェイズでとるアクションを見ても本当に各陣営ごとにバラバラなので、自分が担当する派閥のボードが頼り。
それぞれの条件がぶつかり合うのがルートの魅力であり深みであるな。
コマ類
ルートといえばこのコマ。ちょっとゆるい雰囲気のコマのデザインが最強。
コマは兵士として(放浪部族は除く) 森を進軍する。配置したコマの数でそのエリアの支配権が決まるエリアマジョリティ。じゃあ放浪部族は?1つしかコマがないのに?開封しているだけの段階では謎が深まるばかり。。。
可愛いカード類
見ているだけでニタニタできるカード。
サマリー&派閥概要カード
裏面には説明が記載されているのでプレイ中の確認に便利。
派閥固有カード
鷲巣王朝と放浪部族では固有カードを使用するよ。こちらは鷲巣王朝の使用するカード類。忠臣かっちょよい。
こちらは放浪部族用でございます。
放浪部族はこの他にもクエストカードがあるよ。
動物カード
メインとなるのが動物カード。カードは森の中で何か行動をとるときにプレイする。募兵や移動・攻撃などを行う際に、そのエリアに住む動物(ウサギ・キツネ・ネズミ・鳥)たちの助力を得ることで達成できる。
左上のアイコンを、プレイするエリアに合わせるのだ。
その他にもクラフト(カードの効果を得る)事もできる。カードの下部にクラフト効果が書いてあるので参照しよう。
なお、鳥アイコン描かれているカードはワイルドとして扱えるのでどのエリアでも使用できるよ。
ルートの遊び方&ルール
ちょっとビビりながらルール確認をしていたのだけど、想像していたよりも混乱せずに遊べそう。全体の流れを頭に入れ、各フェイズごとに派閥ボードをしっかり参照しながらアクションを選択していけばあまり迷わないようになっている。何度か手番を実際に行ってみて自分が担当する派閥アクションの概要を理解するための練習用シートも入っているよ。
入門ルールブックと根の法典
ルートには2冊のルールブックがある。入門ルールブックと根の法典だ。入門ルールブックは初めて遊ぶ人たち向けで、ゲームの準備や進行についてイラスト入りで描かれている。遊ぶ際には参加者のうち1人は入門ルールブックに目を通すように書かれているので目を通しておこう。
入門ルールブックだけど、普通にルールブック
もう1つのル「根の法典」についてはより詳しくルールや用語などについて書かれている。ゲーム中に不明な点があればこちらを参照するのだ。
カードの処理など、ストイックな作りで見事に文字がびっしり並んでいるので、最初に目を通すのはしんどいな...w
勝利条件&得点について
勝利条件は以下の2つがある。どちらかを達成すればゲームに勝利するよ。
- いち早く30VPを獲得する
- 動物カードの「圧倒」を公開し、記載された条件を達成する
4つの派閥の得点方法は、それぞれ異なる。担当する派閥が変われば目指す道も異なるのがルートの特徴だぞ。
猫野侯国:豊かな森を切り崩し、自国の発展のために使用する。森林に建物タイルを建設することでVPを得る。
鷲巣王朝:森の支配権を奪い返そうとする鷲巣王朝は止まり木タイルを森に配置し、それを維持することでVPを得る。
森林連合:新旧の勢力に抵抗し、支配力を高めようとする連合は、より多くの森の支持を集めることでVPを得る。
放浪部族:孤独な放浪者は自身の名声や悪名を広め森での認知を高めようとする。森のクエストを完了するか、または他の勢力の援助や妨害をすることでVPを得る。
なんて個性的なのか....
手番の流れ
左が放浪部族、右が鷲巣王朝のボード
派閥ごと色々異なるのがルートなのだけど、手番の流れ自体は共通だ。各自の手番は3つのフェイズに分かれており、一連のフェイズが終了すると次のプレイヤーに手番を交代するよ。ただし、各フェイズ内のアクションなどは派閥ごとで異なる。
- 鳥歌フェイズ
- 昼光フェイズ
- 夕闇フェイズ
例えば移動というアクションについて、猫野侯国は昼光フェイズだけど森林連合は夕闇フェイズ で行うなど、本当に異なるのだ。この手順内の違いも戦略に影響を及ぼすのでどの派閥を担当するかによって悩みどこが変わる点も楽しそう。詳細はルールブックのほか、派閥ボードに記載されているのでじっくり読みませう。。。(説明がめ、面倒だとか、、、じゃないぞ?)
ルートの魅力とは
「記事を書くためにルールを読む」ということはどのゲームでも行いますが、ルートはその段階でちょっとワクワク感ハンパない。いやどうなるのこれ!?みたいな展開を妄想しつつ、可愛いカードを愛でつつ、派閥ごとのアクション結果を妄想しながら、うーむ....( ゚д゚)ポカーン。みたいな感じですよ。(笑)
派閥ごとに異なる勝利条件はどう攻略していくかという方針の違いになる訳で、ガチンコ衝突なのか、速やかな移動と制圧なのか、クラフトなのか、、、など担当する派閥で異なる思考を巡らせる事になる。あぁ、これは遊ぶのが楽しみなやつだ....
ルートはソロプレイ可能?
拡張がリリースされるまではソロヴァリアントで遊ばれている方もいたルートですが、「ルート拡張:さざめく河のけだもの軍記」が発売されました!なのでソロプレイヤーは拡張を用意して遊ぶのです。。。さざめく河で追加される要素はvol.2(第二夜)でご紹介する予定。
第二夜はコチラ!
第1夜(vol.1)のまとめ
まだルール確認の段階ですが、なんか人気作の理由が少しだけわかった気がする。派閥ごと異なる条件なのだけど、そのときに担当する派閥だけ理解すればゲームを進める事は難しくなくて、基本的にそこまで複雑なルールではないのです。
遊んでいくうちに理解が深まるので、ああすれば良かった、こうしたらどうだろう?のような次に繋がる思考を生みやすいので「もう一回やりたい!」となるし、実際に同じ派閥でもう一回プレイすると前回よりはうまく行く。
実際ルール確認してて「早く遊んでみたい!!」ってなってる。これが「い・け・な・いルートマジック」(違)
第2夜(vol.2)では拡張「さざめく河のけだもの軍記」で追加された要素と、もうすこし具体的なアクションの例などをご紹介したいと思います。ソロプレイのダイジェストもザクっとご紹介できたらいいなと思ってるけどうまくまとまるだろうか・・w
やっぱあれかな。放浪部族で遊ぶべきかな?
乞うご期待。(なお、第2夜は現時点で1文字も書けていない.....)
第二夜書きました!
第三夜も!
オース(Oath)もお薦め!
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