COVID-19が世界的に猛威を振るっている2020年。
ウイルスの脅威から世界を救う協力型ボードゲーム「パンデミック」シリーズに、新たな作品が加わりました。その名は「パンデミック:ホットゾーン」。舞台を北米に限定したコンパクトサイズのパンデミックは一体どんな仕上がりになっているのか。
今日は気になるパンデミック:ホットゾーンをご紹介したいと思います!
パンデミック :ホットゾーン(Pandemic: Hot Zone – North America)
プレイ人数:1〜4人
対象年齢 :8歳以上
プレイ時間:30分
従来のパンデミックとの違いはどんなところ?
パンデミック:ホットゾーンが従来のパンデミック(新たなる試練)と異なる点は大きく整理すると以下の点になるよ。
- 都市の数が半減した
- ウイルスが3種類になった
- ウイルスは根絶できない
- 調査基地を作ることができない
- 危機カードが導入された
都市の数が半減したことでゲーム終了までのカード枚数が少なくなりました。これによってスピーディなゲーム展開になり、トータルのプレイタイムが少し短くなってます。それに伴いウイルスの数が1種類少なくなるなど、うまくバランスを取っている印象。ウイルスは根絶できないルールに変更となっていますが、イベントカードもあるので、手に汗握る展開はそのまま、時間的にぎゅっと短く凝縮されたパンデミックだよ。
パンデミック:新たなる試練のレビューはコチラ⬇︎
パンデミック:ホットゾーンのコンポーネント
箱のサイズが通常盤より一回り小さくなりました。ちょうどレヴィアスと同じくらいの箱サイズですな。持ち運びしやすくなり、手軽さが増しております。
マップボード
ウイルスとの闘いの舞台となる北米マップ。オリジナルマップに比べて狭いのですが、不思議と窮屈な感じはありません。
カード類
カードサイズもミニユーロサイズになっています。一回り小さくなったので文字も小さくなりました。都市名がちょっと読みづらくなったと感じたのは老眼ではないはずだ。いや老眼ではないはずだ!(老眼です
感染カードやエピデミックカードなど、パンデミック経験者ならおなじみのカードが並びますよ。キャラクターカードも小さめになりました。
危機カードによる難易度調整
ホットゾーンの特徴に「危機カード」の導入があります。2回目以降のプレイから組み込むことが推奨されているカードなのですが、よくない事がおきます。しかも入れる枚数に応じて難易度が上がっていくと...コンパクトになったのに、簡単になったわけではなかったか。
標準レベル:エピデミックカードを追加する段階で各山に1枚づつ危機カードを追加
英雄レベル:エピデミックカードを追加する段階で各山に2枚づつ危機カードを追加
過去のパンデミックシリーズでもあった難易度調整。標準レベルですら、ちょっと度胸いる感じです。
パンデミック:ホットゾーンのルール&遊び方
ゲームそのものの進行は従来のパンデミックシリーズと同じで、マップを移動しながらウイルスを根絶して周り、手札にカードが揃ったら治療薬を作成するというもの。毎ラウンドごとに感染カードが公開され、マップのどこかでウイルスが発生するのも同じです。エピデミックカードもしっかり山札に入っており、周囲の都市にウイルスが拡散していくあの絶望感もそのままです。
プレイの流れは通常のパンデミックとほぼ同じなのでコチラのレビューを参考にしてほしいぞ。
ホットゾーンでの勝利条件
本作ではウイルスを根絶(2度と発生する事がない状態)することができません。なので治療薬を作っても、また発生してくるのです。現実に即したルールにも思えますな。このためウイルスの治療薬を3つとも完成させることができれば、ウイルスとの闘いに勝利しますよ。
なお、3つ目の治療薬が完成した時点で勝利です。全部のウイルスを取り除く必要はありませんのでご注意。
調査ラボが作れない?!
治療薬を作成するには、アトランタに戻るのです。アトランタといえばアメリカ疾病予防管理センター(CDC)がある都市ですね!CDCは国際的にも影響力のある機関です。北米でのウイルスの闘いは情報を全てアトランタに集約するのです。なお、治療薬の開発に必要なカード枚数は4枚になってます。(通常版は5枚)
ホットゾーンをあえてのソロでお試しプレイ
前日に子供達と一度手順の確認がてらざっくり遊んでみて、「これは...ヤヴァイっ(l゚゚Д゚゚ll)!!!?」となったので、あえて夜にソロでもう一度。ちなみに協力ゲームなので1人2役でプレイができますが、公式にソロプレイがサポートされている訳ではないので悪しからず。でも個人的にパンデミックシリーズをソロで遊ぶのは好きなのです。
手札も小さくなり、ボードも小さくなり、都市も半分になり、、と何事もコンパクト化されているパンデミック:ホットゾーンですがあえて言おうではないですが。ホットゾーンは紛れもなくパンデミックの真なる系譜にいるゲームだと!
東海岸で人がバタバタ倒れている!
なんてこった!ニューオリンズでもだと?!どうなってるんだ!
あぁ、大丈夫だ。落ち着こう。治療薬は徐々にできつつある。南部はこれで大丈夫さ。
遂に東海岸でも!おぉ...
俺が行くっ!(衛生兵
必要なサンプルは手に入った!アトランタで落ち合おう!
グフッ....._(´ཀ`」 ∠)_
あぁ、キャシー。。すまない...
アトランタに戻って治療薬作るだけだったのに、手札が尽きたの図
いやホットゾーンね、うんうん。ホットゾーン...(´;ω;`)ブワッ
まとめ
通常版に劣らずドキドキ感はそのままに、短いながらも凝縮されたプレイ感やばい。北米に限定されたマップはちょっと狭いかな?と思っていたものの、遊んでみるとちょうど良いのだよね。がっつりドキドキしたいなら通常版が良いと思うけど、短時間で「ちょっとパンデミックしたいかも」くらいの時にはホットゾーン良いですぞ。
コンパクトにまとまっているので、如何しようも無い絶望を味わう時間もちょっとだけ短い。その辺りは通常版に比べて物足りない感じもするのだけど、遊んでいる時の感じが違うかといえばそんなこともなく。ハリウッドシネマとテレビドラマ的な違い?短いけど脳内ではCDCを舞台にしたショートムービーが流れてる妄想状態でしたわ。
我が家の5歳児も、よくルールがわかってない状態ながらもウイルスのキューブを楽しそうに置いてました。楽しむ場所は、おいおい教えて行かねばなりません...(´・ω・`)
パンデミック:ホットゾーン、これまでのシリーズが入手できなかった人も、初めてパンデミック遊んでみるよ!という人にもおすすめの作品だとおもう!ゲーム会なんかに持ち込んでも短めでサクッと終わると思うのでパンデミック好きな方は持っていても損はしないと思う!なにやらホットゾーンはシリーズ化される噂もあるとかないとか。いろいろ展開も楽しみです。
【パンデミック:ホットゾーン販売情報】
各所で購入可能でございますよ!
【パンデミックシリーズ】
他のパンデミックシリーズも是非!