ども。コモノです。
今日は無心で蹴ったKickstarter発のボドゲ「マハラジャ」のご紹介でございますよ。このマハラジャは怖い顔三部作でおなじみのクラマー&キースリングコンビが発表した2004年の作品。今回発売されるのは新しい要素を追加した新版で、そのリニューアルにあたりこれまた著名ボドゲデザイナーのルチアーニ&タッツィが参加しているというなんだか豪華絢爛なゲームなのです。クラマー&キースリング作品も好きだし、ルチアーニ&タッツィ作品も好き、ということは蹴ると決めるまでの心のリードタイムはほぼゼロコンマ○秒くらいだったわけですわ。そんなもんよね。
元々のゲームを知らない状態でリメイク系を勢いで蹴ってしまうことは最近随分減りましたが、マハラジャをポチるのにかかった時間は数秒だったかもしれません。完全デザイナー信用買いとなった本作は一体どんなゲームなのか?届くのを楽しみにしてた新版マハラジャを今日はご紹介いたしますよ!
マハラジャ日本語版(Maharaja )
プレイ人数:1〜4人
対象年齢 :12歳以上
プレイ時間:90分
国内発行元:テンデイズゲームズ
Boardgamegeek
マハラジャってどんなゲーム?
マハラジャはエリアマジョリティ(陣取り)系のボードゲームで初版は2004年と結構古いゲームです。15年以上前のゲームなのにも関わらずリメイクされて世に出てくるという事はそれだけファンがいて多くの支持を集めたゲームだと言えますな。
プレイヤーは神々の教えを広める司祭となって四柱のうちの1つの神の教えを広めます。ボード上に点在している都市に信奉する神々の彫像や祭壇を建築しその都市での信仰を高めます。そこにマハラジャ(王)が訪れるとその都市での信仰度の順位に応じた収入を得ることができるので、そのお金を使ってまた都市や村々に彫像や祭壇を建設していくゲームです。信仰を広めマハラジャから褒賞を得てそれでまた他の都市へ信仰を広めていくという布教活動がうまくエリアマジョリティで再現されてます。
マップ上を司祭コマで移動しマハラジャの訪れる次なる布教の地を目指しますが、他のプレイヤーが街道の村に建てた祭壇を通過すると通行料が発生するし、都市で1番早く彫像を建てたらちょっと多めに信仰度をもらえるし、早く移動して早く建てたいけどお金が足らない.....みたいなジレンマがずっと続くことになります。
マハラジャの移動先や人物タイルなどほとんどの情報は公開されているので先読みも可能なのだけど、アクションではそれらのタイルを入れ替えることが出来るため読み合いも重要。人物タイルの効果をあてにしてるところを交換されたりすると泣ける・・・ほぼ運の要素がないところもゲーマーズの評価を得ているポイントかなと。「うまく立ち回らなければ絶対勝てない」という現実を見せつけられるゲーマーズゲームです。
新版での要素
旧版を遊んだことがないので正しい比較はできないんですが、いろいろなブログなど過去の情報を見ているとルールに細かな調整が入っています。1番大きいのは勝利条件の変更かな?
旧版:7つ目の宮殿を1番早く建てたプレイヤー
新版:合計ポイントが1番多かったプレイヤー
宮殿(新版では彫像)を立てるスピードが重要だった旧作と、より多くのポイントを獲得することが重要な新版。ゲームの終了条件が7ラウンド目、または7つ目の彫像コマの設置されたラウンドの終了時なので旧版の戦略を残しつつ勝つための戦略を広げる変更がされています。旧版を持っていた方の感想も気になるところですな。その他でも都市で獲得する信仰ポイントの数値やコインの数、彫像エリアのボーナスなどが変更されています。勝つための戦略はより複雑になった印象なのだけど、プレイヤーごとの差がつきにくくなってる感じです。
マハラジャのコンポーネント
割とシンプルな構成でトークン類も多くはないです。目立つのはやはりメインボード。
この威圧感。。。(=ↀωↀ=)
裏面のデザイン、神々の威圧っぷりがヤバイです。劇場版ポスターかよ。「お前らなんかにインドは渡さねぇ!」感がヒシヒシと伝わります。これらの神の司祭となるわけですのでプレッシャー半端ねぇす。
ひっくり返してもデカイ(当たり前)。縦80センチ以上あるデカマップボードです。このインド各地を司祭様が巡り、神々の信仰を広めていくのです。
手番順やお助け効果のある人物カード。多彩な顔ぶれです。結構良い効果持ってます。
アクションを選択するホイール。アクションは9種類もあるのです。
旧作では宮殿だったのですが、本作は神々の彫像となりました。四柱のうちの1つの神を担当し、インド各地を布教して回りますよ。やはり豪華感の増したコンポーネントは見ててテンション上がりますな!
マハラジャの遊び方・ルール
セットアップからアクションを行う手番の流れをさっくりご説明しときますよ。ルールそのものは複雑ではなくて、やることもシンプルです。写真はソロ用のセットアップでオートマ用のボットタイルなどが写っているよ。
ゲームの準備
準備も複雑なところはない。細かそうに見えるけどかなりサクッと終わる。
- メインボードをテーブルに配置する
- 褒賞タイルをシャッフルしてトラックに配置する
- マハラニトークンを所定の位置に配置
- 都市タイルをシャッフルしトラックに配置
- 人物タイルをシャッフルしプレイ人数+3枚を表向きに配置
- 残った人物タイルは箱に戻す
- 名声点・アクショントークン・コインをまとめてサプライとして配置
- マハラジャコマをボード横に配置
- 個人ボードとアクションディスクを各プレイヤーに1枚ずつ配布
- 各プレイヤーは1色を選び、彫像タイルと司祭・祭壇コマを1セット受け取る
- 彫像タイル7個を個人ボードに配置
- 祭壇コマ8個を個人ボードに配置し、残りはサプライとする
- 各プレイヤーは15コイン、3名声点を取り個人ボードに配置
- 司祭コマをマップ中央のスタート位置に配置
- スタートプレイヤーを適当に決め、時計廻りに人物タイルを1枚づつ選んで個人ボードに配置する
- 人物タイルの番号の1番小さいプレイヤーから、マップ上の任意の村に1つ祭壇コマを置く
- 各プレイヤーが人物タイルの番号順に1つづつ祭壇コマを置く
- 以降、各プレイヤー4個の祭壇コマを配置し終えるまで繰り返す
手番の流れ
ゲームは大きく5つのフェイズに分かれてます。基本的にマハラジャからのご褒美をもらい、各地に彫像と祭壇を立てて信仰ポイントを集めるのです。目指すべきはシンプル。
マハラジャフェイズ
都市タイルで示される1番左端の都市にマハラジャトークンを置く。トークンを移動させた後、都市タイルをトラックの左端から1番右に配置しなおす。
計画フェイズ
全員が一斉に行うフェイズ。ホイール上で手番で実行するアクションを2つ選び、ホイールの針で示す。アクションを選択したらホイールを伏せて個人ボードの上に配置する。
アクションフェイズ
人物タイルの番号の小さい順に選択したアクション2つを任意の順で実行する。
都市の決算フェイズ
マハラジャトークンが配置されいてる都市の信仰度を比べポイントを獲得。信仰ポイントの獲得順にコインを得る。獲得できるコインはプレイ人数に応じて変化するのでボード上のトラックを参考にしよう。また最低1信仰点を持っているプレイヤーは利用可能な褒賞タイルを1枚獲得することができるよ。
終了フェイズ
トラック上で都市タイル間に空いたスペースを右に詰める。褒賞タイルを下にずらし、使用されたマハラニトークンを所定の位置に戻す。
アクションフェイズでは人物タイルの効果も参照しながらアクションを実行していく。人物タイルそのものを交換するアクションもあり、当てにしていた効果が得られずにアクションそのものが行えないなんてことも出てくる。
このアクションの絡み合いがマハラジャの重要なインタラクション。街道での祭壇設置や人物タイルの交換アクションなど他のプレイヤーにダイレクトに刺さるアクションも選ぶことができるよ。
司祭コマの移動
司祭コマがいる都市では彫像の配置や祭壇コマの建築が可能。司祭コマが都市間を移動する場合、祭壇コマが配置されている街道のみを移動ルートにできる。言い換えればコマが配置されていない村は通ることができない。また他のプレイヤーの祭壇コマのみが配置された村を通過する場合、他のプレイヤーの祭壇1つにつき1コインをそのプレイヤーに支払う必要がある。ルートの構築も考慮する必要があるよ。
彫像と祭壇
彫像の配置場所は各都市に7個。中央に配置した彫像から3ポイント、周囲に配置した彫像からは2ポイントの信仰度を得ることができる。周囲の配置場所にはボーナスが発生するところがあるよ。祭壇コマの建築は個人ボード上にある祭壇コマのみが使用できる。また街道に配置する場合は司祭コマは関係ないのだけど、都市の外周に祭壇コマを置く場合は司祭コマがその都市にいる必要がある。ルートの構築ばかりに気を取られていると都市での信仰ポイントが得られずコインも手に入らないので決算を見据えたルート構築が大切なのだよね。
ソロプレイはできる?
旧版ではなかったソロモードがこの新版では用意されております!ソロプレイではボットタイルを使用してプレイが可能。ゲームの準備に行くつかの変更がありますが、基本的なプレイ感はあまり変わらず遊ぶことが出来ますよ。
※この写真、ルール間違いしてるとこがあるのだけどお判りになるだろうか?
めっちゃサクサク彫像とか建ててくボットを前に絶望的なプレイを強いられるんだけど、ルールの履修にもちょうど良いし難易度の調整もあるので結構楽しめます。
マハラジャ日本語版(Maharaja )の感想・まとめ
今回の新版ではルチアーニがルールの調整に参加していて、旧版のゲーム性を生かしつつ戦略的な広がりを持たせた調整を行ってます。旧版では点差が開いた時のリカバリーがしずらいルールだったようですが本作は点差が広がりにくい調整が適度に入っていたりするので、そこまで初手からビッシビシにシビアな展開になるということはなさそうです。まぁそんなことを気にする以前のレベルなのでソロボットにケチョンケチョンにされて若干心折れてますけど・・・(笑)
でも自分の担当する神々への信仰を各地に布教して回るというフレーバー、マハラジャからお褒めいただきコインジャラジャラ入ってくるのは気持ちよく、どの都市での決算を狙うかとか、各都市での信仰ポイントの配分を考えたりとか、いろいろ考えを巡らせることが楽しく悩ましいゲームですな!
ただこのゲーム、やはり経験者の方に勝つのは難しそう。ゲーマーズ同士で遊んだらかなりヒリヒリする展開になりそうなので、草葉の陰からそういうプレイをそっと見たい気もする。最近こういうボドゲのゲーマズVSプレイ動画を延々と眺めたい欲求にかられるんだよねぇ・・・将棋の名人戦みたいなの。解説付きで誰か動画配信してくれないかしら。
エリアマジョリティ好きな方にはおすすめです。
あぁ。上手くなりてぇす・・・ (゚¬゚)
マハラジャ日本語版(Maharaja )の販売情報
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