ども。コモノです。
今日は「ザ・ネゴシエーター〜人質交渉人〜」のご紹介です。
ザ・ネゴシエーターはソロ専用のボードゲーム。コロナ禍の影響で以前よりもソロでボードゲームを楽しむ方が増えてきたように思いますが、ソロ専用のボードゲームというとかなり少ないのが現状です。
そんなニッチな界隈に渋いオッサンが乗り込んできた「ザ・ネゴシエーター」。いったいどんなゲームに仕上がっているのか、今日はオッサンの魅力に迫ってやりたいと思います。
ザ・ネゴシエーター〜人質交渉人〜 完全日本語版
プレイ人数:1人
対象年齢 :15歳以上
プレイ時間:15〜30分
Boardgamegeek
ザ・ネゴシエーター〜人質交渉人〜ってどんなゲーム?
ザ・ネゴシエーターは冒頭でも触れた通りソロ専用のボードゲーム。人質交渉専門の刑事「ネゴシエーター」となり、犯人と交渉を重ねて人質を無事解放することをめざすゲームだぞ。会話が記載されたカードをプレイしゲームを進めるのだけど、実際はカードに書かれている効果をダイス判定しながら処理していく。ソロ専用なので会話での交渉などはない。ダイスでの判定に成功すれば人質救出に有利に働くが、失敗すると犯人が激昂し人質の命が危険に晒される。
ダイスロールでの判定ではあるものの、カードを獲得するためのコストを管理したり、手札のプレイをあえて次ラウンドに持ち越し有利な交渉を試みたりと、運以外の要素もしっかりあって濃密な人質交渉の時間を味わえるように工夫されているよ。海外では拡張がたくさん出ていて交渉人の10年をトレースするキャンペーン拡張なんかも出ているみたい。ソロ専用ながらも海外には非常に多くのファンがいる作品だ。
ザ・ネゴシエーター〜人質交渉人〜のコンポーネント
コンポーネントもソロゲームなのに豪華。人質コマ、ダイス、状況ボードのほか、ゲームの中心となるカードで構成されている。
ゲームの準備と基本のルール
カードのみでの構成ではないため、準備は割としっかり手順を踏まなければならないよ。まず犯人カードを選んでゲームの相手を決めよう。一癖も二癖もありそうなのが揃ってる。
勝利あるいは敗北の条件
交渉人の仕事には引分けが無い。常にギリギリの駆け引きが犯人との間で行われる。
以下のいずれかの状態を満たせばプレイヤー(交渉人)の勝利だ。
- 監禁場所に人質が1人も残っていない
- 半数以上の人質が避難場所に移っている
- 犯人が確保、または射殺された
また、以下のいずれかの状況になった場合はプレイヤーは敗北する。
- 半数を超える人質が死亡
- 犯人の逃亡を許した
- イベントカードの山札が尽きイベントフェイズでカードを引けなかった
読むとそんなでもないかな?と錯覚するけど、結構シビアな条件なのだ。
ゲームの準備
ちょっと細かいのだけど、ややこしい事はない。慣れたら大丈夫。
- 状況ボードをテーブルの中央に配置
- 犯人カードを1枚選択する
- 選択した犯人カードに対応する要求:主目的、要求:逃走カードをピックアップする
- 各要求カードを指定の場所に伏せて配置する
- 犯人カードに描かれた数の人質コマを取り、状況ボードの監禁場所に配置
- 犯人カードに描かれた感情レベルと同じ感情トラックの位置に感情マーカーを配置
- 会話マーカーを「0」の位置に配置
- 会話カードからコスト「0」のカードを取り出し初期手札とする
- 会話カードを種類別にわけ、それぞれを表向きでサプライとして配置
- イベントカードからランダムに10枚を選び、シャッフルして伏せて山札とする
- 危機的イベントカードからランダムに1枚を選び、イベントカードの一番下に入れる
- ダイスを手元に置く
手番の流れ
手番は3つのフェイズに別れているよ。人質救出に成功するか、失敗するまで手番を繰り返し行うのだ。
説得フェイズ
手札から任意の会話カードをプレイする。表向きでは交渉を行うアクションとなり、裏向きだと会話ゲージをアップしたり、追加のダイスを得たりするよ。
- 表向きでのプレイ:ダイス判定を行い結果に従い効果を処理する
- 裏向きでのプレイ:記載されたアイコンに従い処理をする
ダイス判定が成功すれば犯人の精神状態が落ち着き、人質解放への可能性が上がる。失敗すると犯人の精神状態が不安定になり、人質が死ぬ確率が上がる。
計画フェイズ
計画フェイズは以下の順番で処理をするよ。
1)新たなカードの獲得
会話トラックのポイントを減らし、サプライからカードを獲得することができる。またコスト「0」の手札については何枚でも獲得することができるよ。
2)会話ポイントをリセットする
会話ポイントは毎ラウンド「0」に戻ってしまい、持ち越すことが出来ない。持ち越せないので余らせないように注意だ。
3)会話カードの再配置
交渉フェイズでプレイしたカードと、捨て札になったカードを元々あった場所に配置する。コスト「0」カードはひとまとめにしてサプライに置く。
注意としては会話カードの再配置は必ず一番最後に行う事。同じラウンドでプレイしたコスト「0」のカードは獲得する事ができない点に注意だな。
イベントフェイズ
イベントの山から1枚公開して、描かれた内容を処理する。
ドラマチックプレイレビュー
全部をお見せしてしまうと楽しみが半減しそうなので、プレイのハイライトを抜粋してお届けしよう。もう脳内はアメリカンドラマがリフレインであります。カードテキストも乗っているので若干ネタバレあるので読みたく無い人は読まないようにしよう。
久しぶりの仕事。交渉相手はアルケインだ。そして最初の交渉が始まる。
「落ち着け、まずは話をしよう....」
「君には家族はいるのかい?俺にも妻と子がいてな、俺の宝物なんだ。」
「どうだ、何が欲しい?まずは要求を聞こう...」
と、ここまでは良い感じに交渉が進んでいた。よし、感は鈍っちゃいない。ところがだ。肝心の要求を聞き出す交渉ロール(ダイス判定)で痛恨の失敗。すると....
アルケイン、突然キレちゃった....((((;゜Д゜)))ガクブル
とりあえずなだめとこう。
「おいおい、試すようなつもりじゃないんだ。そんなにカッカするな」
むー、、アルケインは怒りやすいのか?会話ポイントに気を配るとアルケインが怒り出し、アルケインをなだめてると会話カードが手に入らないというジレンマ。特にめぼしい進展がないままラウンドは進んでいく。
あ。
(゚∇゚ ;)エッ!?
「おい!犯人が激昂しているぞ!どうなってる!!」
「人質が1名死亡!繰り返す1名死亡した。クソッタレ!!!」
「アルケイン...クソ野郎!」
冷静さを失ったネゴシエーターに成功はない。それはつまり人質が死ぬという事だ。
.....事件は現場で起きてるっすね。そっすね...
まとめ
ネゴシエーター、面白いぞ。なんか想像してたよりもずっとアメリカンドラマな展開になるw pic.twitter.com/ZXr3GVvJV5
— コモノックス (@komonox) 2020年7月21日
ドラマのワンシーンかのような展開がちょいちょい起きるのは本当に楽しい。
交渉の末に人質を救出できたとしても一度に全員を助ける事は難しく、地道に会話カードをプレイしていくしかなく。ただ会話に没頭しすぎても進展はなく、気がつけば危機的状況に追い込まれていたりするので残りのカードには注意しなければならない。
意外とどのカードを選択していくべきなのか悩むし、相手の要求などをどうすべきかにも悩む。もう少しドライなゲームかと思いきや、結構没頭できるので本当にネゴシエーションをしてるかのような気分になれるのが良いな!
どう交渉を組み立てていくのか考えるもの楽しいし、共犯者が登場する場面もあるみたい。ソロなのにテンションがあがります!
ゲーム自体は割とサクサク進むのでワンプレイも30分くらい。犯人は全部で3人選べるので異なる展開も楽しめるな。ソロ専用ながらルールの巻末にアークライトからのオススメとして複数人で遊ぶ際のTipsも入っている。役になりきって遊ぶってのは、確かに似合うボドゲだと思うのよ。何度も遊んでいるとおそらく慣れてきてしまうのでリプレイ性がそこまで高いわけではないのだけど、それでも犯人を変え、クリアまで何度かプレイする分には十分すぎるくらい楽しい。あとはアークライトが残った拡張をですね、日本語版で....ね?
でも1つだけ気になる事が。
ボックスアートのかっちょいいオジサン、実は結構なオッサンです。いやめっちゃオッサンだね?いや良いんだけど。。。
これがハードボイルドってやつだな(=ↀωↀ=)?
オマケ
結構気に入っちゃったので、拡張も日本語版で出ないかな!
画像引用:BoardGameGeek
これとかめっちゃ気になるですよ....これは日本語版、出るな?
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