你们好!コモノだ。
書いててあれだけど、読めん!ごめん。「你们好!」ニーハオを大勢の方に向けて言う時の言葉らしいよ。
今日は古代中国の宮廷を舞台にしたボードゲーム「故宮(Gùgōng)」をご紹介ですよ。「故宮(Gùgōng)」は中国の明の時代、紫禁城を舞台にしたハンドマネジメント系のボードゲーム。ちょうど昨年Kickstarterで出資を募っていた。
ソロプレイに対応してたのと、なにやら豪華なコンポーネント(Delux版)に惹かれてポチる寸前でウンウン悩んでいたのだけど、懐具合と相談してやむなくお見送りした記憶が。 しかも珍しくKickの段階で日本語版のマニュアルがアナウンスされていた作品で、蹴るべきか蹴らざるべきか、それは問題だったのだ。(諦めたけど)
昨年末から国内でも遊ばれた方のツイートをちらほら見かけるようになって、ぐぬぬ、面白そう...となっていたところにディアシュピールのかわぐちさんのツイートで福音が舞い降りた。
現在「故宮」の取り扱いについて話を進めています。
— かわぐち まさし (@Kancho1003) December 25, 2018
日本語ルール封入の多言語版です。2019年1月を予定!
価格は税込6800~7500円くらいになりそうなので、続報をお待ちください!
プレ値で買うのをグッと堪えて!(笑) pic.twitter.com/V7GEQ5adiJ
(☼ Д ☼) クワッッ!!!
ま、買っちゃうわなー、仕方ないわなー。。と言う事で心待ちにしていた結果、2019年年始のポチり染めと相成りました。そして届くっ!
テーマは賄賂を固く禁止された宮廷で、陳情のついでにお役人達に贈り物をすると言うナイスなテーマ。やはり人の世というのは欲にまみれて発展してきたという事だな。業とは罪深きものとあらためて教えてくれる「故宮(Gùgōng)」を今日は開封しちゃいますよー。
〈故宮(Gùgōng)とは?〉
「故宮」という言葉は紫禁城を指すらしい。古い宮殿の意味だとか。ゲームの舞台は西暦1570年頃。紫禁城って調べてみたら1400年頃にはすでに建てられていて、それを改築して現在の宮殿になったみたい。改築から170年、、、明王朝すげーな。(その後紫禁城ってラストエンペラーまでずっと宮殿な訳だが。。。)
ゲームは隆慶帝の時代。テーマに据えられるくらいなんだからさぞかし人徳の厚い行程だったんだろうと思ってWikipediaで感動しようと思ったところ。
酒色に溺れ、享楽を求めた生活のため、36歳で崩御した。
..... ( ゚д゚)ポカーン
ま、まぁ、だな。。。ホントかよウィキさん。
この隆慶帝の治世で、紫禁城では賄賂を固く禁止されていた。その禁止された賄賂の代わりと言っちゃなんだけど、お役人にお気持ちを示す意味で贈り物を渡す習慣ができたそうな。ようは高価な贈り物で役人の気を引いて、自分たちの願いを聞いてもらおうって魂胆。プレイヤーは4日間の間に7人の役人達に贈り物を届けまくり、勝利点を稼ぐというのがこのゲームの目的。袖の下、山吹色のお菓子、など古来より無くならない「お心付け」というこの制度。いつの世も俗世は欲にまみれておりますね。
ちょっと遊んでみたところ、めっちゃ悩ましく、1人でルール確認してただけのつもりなのに超絶悔しいという結果となりました。あぁ故宮よっ!
〈開封〉
故宮(Gùgōng)
プレイ人数:1〜5人
対象年齢 :14歳上
プレイ時間:60分〜90分
Boardgamegeek
デラックス版、ポチっとけばよかったかなぁ。。。あのラストエンペラー感はちょっと良かったよね。良かった。まぁ仕方がないのだけど。箱からして結構重厚感があって丁寧な作りの印象。開ける時もピタッって閉まってる感強めなので感触よし。
ルールブック
最初からついてくるという日本語マニュアル。めっちゃ丁寧である。
ただちょっと構成に戸惑った。内容物一覧とかないのね。。。
コンポーネント全体
箱を開けるとスペーサーがわりのダンボールが挟まっている。
内側もピタッと収まっているし、余計なガタガタがない。とっても丁寧な作りになってて好感度アップである。。
タイル類は少なめ。代わりにカラフルなコマ類が多いな。各プレイヤーに配布するコマたちみたい。
プレイボード
広げてみて、久しぶりにビビった。我が家のダイニングテーブルの縦をほぼ占拠する長さ。横幅はそこまでではないものの、めっちゃ広い。これが古代中国か(違う)
プレイヤーボード
なんか凸凹してるボードが全部で5つ。アイコンがたくさん書いてあるのだけど、全部サマリーになっている。アイコンの意味がわかるようになってくるときっと便利なのだな。
背面はプレイヤー別の各色に分かれている。コマの色と一致しているので自分が担当している色もわかりやすい。
タイル類
ボードの広さからだともっと細かくタイルがあるのかと思ったら意外と少なめ。
コマ類
各色に分かれたコマが5セット。全部のコマに緩衝材的な紙が入ってる。折れやすさを考慮したのか、こういった気遣いは結構嬉しい。
贈り物カード
贈り物カードは1番手・2番手...など、手番順で最初に受け取るカードが決まっている。ルールブックには見分け方が文章で書いてあるので、最初混乱しました。よく見ると右上に扇子や陰陽師の勾玉のシンボルが描かれている。扇子の羽の塗りつぶした数で初期配置や手番を表しているのでよく見ると良いぞ。
あと、なにやらミスプリントがあったみたいで、差し替えアイテムが付いてきた。
贈り物カードはどれが同じものなのか見分けがつかなくてマジ混乱したけど、、同じアイテムのカードでも右上のシンボル、下部の追加効果のアイコンが異なるのでよくにらめっこしましょう(笑)
贈り物カードは最初にボードに配置される贈り物カードは決まっている(7枚)。これらを手札のアクションで交換しながら勝利点を稼いでいくよ!
ソロ用オートマカード
こちらはソロ用のオートマカード。しかもお名前が付いていて「孟」という。タケちゃんである。まだお相手試しておりませんが、ソロ好きにとっては盟友である。
〈ゲームのセットアップ〉
セットアップは以下の手順で進める。ただはっきりした順番は決まっていないので、ザクザクボードにタイルやトークンを配置して良いと思う。
紫禁城に着きましたよ。の図
注意すべきことはプレイヤーに配布する贈り物カード。手番ごと配布されるセットが決まっているので、先に配ってしまわないように注意だ。まずプレイボードをプレイヤーの人数に応じた面を表にして中央に配置し、プレイヤーボードと同色の使用人コマ・旅人コマ・陰謀マーカー・勝利点マーカーを各プレイヤーに配っておく。
準備
1.旅タイルを表向きに配置する。余ったタイルは裏向きで2つの山にしてボード上に配置する。
2.旅人コマをボードの横に配置する
3.使者コマを中央の乾清宮にある宮殿トラックに配置する。
4.大運河タイルを各色3枚づつプレイヤーに配布する。
5.スタートプレイヤーメダルを所定の位置に配置する。
6.陰謀マーカーをスタートプレイヤーから順に配置する。(1<2<3...)の順で、スタートプレイヤーの賄賂トークンが1番下に配置されるよ。
7.勝利点マーカーをトラックの最初の位置に配置する。
8.7つある贈り物カードのスペースに該当のシンボルを持つカードを表向きで配置する
9.陰陽師の勾玉シンボルをもつカードを良くシャッフルし、伏せて山札とする
10.手番別に該当のシンボルを持つカードを配布する。
※8〜10の贈り物カードシンボルについてはルールブックを参照してほしいぞ....
11.翡翠を当該のエリアに1個づつ置き、余った翡翠をアクションスペースの空きエリアに配置する。
12.布告タイルをレベル分けして個別に良くシャッフルし、各レベルから2枚づつ対応するスペースに配置する。あまった布告タイルは箱に戻す。
13.使用人コマ・2倍使用人コマを各プレイヤーに配布し、プレイヤーボードの所定の位置に配置する。使用人コマは6個をボード上に配置し、残りはストックとしてボードの横に置いておく。
ルールブックには順番に記載されているわけではないので、必ずしもこの手順でおこなわなければならないものではないと思う。細かな処理は多いので間違えないように準備する方が良いな。何度かやってみれば迷わなくなると思う。
〈ゲームの流れ〉
ゲームの流れ自体はシンプルだよ。
勝利条件
「故宮」ではプレイヤーは勝利点を多く集めたプレイヤーが勝つ。ただし、4ラウンド終了時に乾清宮の宮殿トラックで最終エリアに達していない場合は勝敗を競う権利を失ってしまう。この点は十分に注意すべきとこだな。
ラウンドの流れ
各ラウンドは3つのフェイズで構成されている。朝〜夜までフェイズが進むと翌日(次ラウンド)になる。4ラウンド目の夜フェイズが終わると得点計算となるよ。
A)朝フェイズ
ゲームの準備を行うよ。旅タイルの補充など、その日の準備を行うフェイズ。布告タイルの効果などもこのフェイズで処理される。
B)昼フェイズ
贈り物カードを使用してアクションを行う。プレイヤーは手札が尽きるまで複数回のアクションを行うことが可能だよ。
C)夜フェイズ
運ダイスによる処理や大運河に浮かぶ船の処理を行うよ。
手番のアクション
手番では各エリアにある贈り物カードを交換することで、アクションを行う。贈り物カードの配置時の注意と各アクションの詳細はルールブックを読んでいただくとして、ざっくり概要をまとめておくよ。
アクションは手札の贈り物カードをボード上のカードと交換することで行う。贈り物カードによっては追加アクションや追加効果を得ることができる。基本的に置かれている贈り物より高価な価値を持つカードを置く。置かれているカードより価値の低いカードを置く場合は使用人コマが必要だったりと、追加のリソースがいるよ。
小役人、許すまじ。。。´;ω;`)ブワッ
1)旅
旅コマを1マス移動させて、旅トークンを獲得する。トークンは様々な恩恵をもたらしてくれる。
2)長城
万里の長城建設に使用人コマを派遣する。完成までにコマをより多く配置していれば勝利点が得られる。繰り返し建設も可能。
3)翡翠
翡翠を得る。翡翠は得た数によってゲーム終了時に勝利点になる。
4)陰謀
宮廷での陰謀を巡らせる。同点だった時の勝敗に影響するほか、万里の長城建設時に陰謀の巡らせ度を使用してボーナス効果も得られる。
5)乾清宮
宮廷へのトラック。早い者勝ちで勝利点を得る。4日目の夕方までに宮廷に到着しないと勝敗争いにそもそも参加できないので重要。
6)布告
使用人コマを送り込み、ランダムに配置された布告タイルの効果を得る。中には毎ターン効果を得ることもできるタイルもある。終了時に勝利点を得るタイルもあったりする。
7)大運河
大運河タイルに使用人を乗せ、運河を降らせて港の効果を得る。効果を得るには使用人コマは3人必要なので注意。
手札は基本が4枚。手番ではカードが尽きるまでアクションを続けて行うことが出来るので、枚数はあった方が良いと思う。大運河で追加のカードを得ることも出来るのでうまく増やしていくと充実するのだけど、手札の価値次第では使用人がいないと身動きできなくなっちゃう。
どういう順番で贈り物カードを配置するのか、結構悩みながら手番でカードを配置することになるぞ。また交換後のカードの価値は夜フェイズの運ダイスチェックで結構重要になる。ダイスの目にあったカードを捨て札にいれてあれば使用人をストックから追加できるのだ。
〈まとめ〉
ルール確認がてらソロではなくて1人2役でポチポチカードを置いてみたのだけど、もう途中からとっちらかっちゃって全く得点に繋がりませんでしたよ....(号泣)。これは悩ましいなと。。。あはは。( ゚д゚)ポカーン
カードの初期配布される価値は手番順で固定なので、何度か遊ぶとお作法的な流れができてくるような気がする。もちろん布告タイルのようなランダム要素もあるし、マルチプレイ時は他のプレイヤーが配した贈り物カードによって流れが変わる。高価なカードだけでは上手く使用人コマを管理できなくなりそうだし、、、考えることが若干コモノの脳スペックを超えているんではないだろうか....
いや、でもカードマネジメントとしては悩みどころ満載で、上手く思ったように回ったらかなり気持ちイイことになる気がしてならないのだが、疲れた頭で立ち向かえる相手ではない事は判ったw
コンポーネントは丁寧な作りだし、高価な贈り物を役人にしているという感じも上手く再現されている気がする。使用人コマの管理もギッチギチにキツく感じないので、程よいリソースをどう最大化して得点に繋げるのかという部分を考えてプレイしたら楽しいんだろうな。楽しいんだと思う。
もうちょっとやりこまないと可能性が見えないのは未だビギナー枠を出ることができない実力のせいだろう、そうだろう....くそー。。。最近悩ましい!=楽しい!に加えてもう少し勝ちたい!みたいな欲が生まれてきている。コレは成長してるな?
なんだかちょっと悔しいので、評判の良いソロ用オートマ「孟」ちゃんとがっつり遊んでやろうと思いました。あと、旅人コマは旅感が最高である。
故宮、いつものワーカープレイスメントとはちょっと違った感じのプレイ感で結構好きな感じ。考えることも多いし、思ったように得点を得ていくための悩ましさは当時陳情に紫禁城を訪れていた担当官そのものか。あとプレイしてたらなぜか賄賂感は消えました。これがきっと贈り物効果ってヤツだ....(;;゚;Д;゚;;)
これは、がっつりやりたい。がっつりやりたい。5時間くらいずっとやりたい。
あぁぁぁぁ、、、暇を、ください。|ω・`).....チラッ
【販売情報】
Amazonのディシュピールストアでも取り扱いが始まったよ!
国内の取り扱いはディアシュピール。取引のあるショップに出荷が始まっているみたいなので買えるところは増えそう。