2018/9/8 ルール記述に一部間違いがあったので訂正しました!
ども。コモノです。
今日は「グリッズルド(The Grizzled)日本語版」のファーストレビューです。あまりメインどころで話題になっていた印象は無いのですが、一部ファンの間で人気のあった「The Grizzled」が遂に日本語版になって発売なのですよ。
コモノはソロプレイしたくて色々ボドゲをみて回っていた際にこの「The Grizzled」の拡張「The Grizzled At Your Orders」を見つけたのがきっかけで(拡張でソロプレイに対応してた)グリッズルドを知りました。なにやら随分と厳しい条件の協力ゲームという触れ込み、さらに戦争モノのフレーバー。。。
(✧ↀωↀ✧)キラーン
このゲーム、きっとマイフェイバリットに違いないと思ったわけです。(ボドゲ下手な割に条件厳しいというゲームは結構好き)うーん、どうしよ。どうしよっかな。。。と海外版を前に悩んでいたところに日本語版でるとのリリースがあって即ポチりました。我慢できないですね、相変わらず....
ささ、ドラマの開幕ですよ。
という事で、待ち焦がれてたグリッズルドが遂に届いちゃいましたので開封レビューをいそいそと行いたいと思います!
【目次】
〈グリッズルド(The Grizzled)って?〉
グリッズルドは非常に厳しい撤退戦を切り抜ける協力型のボードゲーム。舞台は第一次世界大戦の最中、意図せず軍隊から総動員命令が発布された村の幼馴染たちが、互いに協力し合い、苛烈を極める塹壕戦から無事生還することをテーマに描かれているよ。
デザイナーは「キャッチ・ザ・ムーン」のFabien RiffaudとJuan Rodriguezのコンビ。
互いに生き延びることを誓いあった幼馴染たちがまたあの平和な青空を全員で見上げる事が出来るかは参加プレイヤーたちの知略にかかっている訳なのだけど、これがまた悲しいくらい上手くいかない。助け合いながら全員無事に生還を果たしたいところだけど撤退に失敗まくり、そろって記念碑となり故郷に凱旋する事になるので割と辛い。
こんなつらいカードもある....(;;゚;Д;゚;;
それでもゲームとしてあまり重っ苦しくならないのはなぜなのかね?運要素があるはずなのに何故だかもっとうまい手があったような錯覚を覚えてしまうのは、戦地からの生還という本能的に諦めを悪くさせる設定ならではなのかもしれない。そう考えるととても魅力的なゲームだと思う。海外ではすでに拡張もリリースされている。こちらではコモノ念願のソロ対応!拡張「At Your Orders!」も日本語版出ろ出ろ出ろ出ろ.....
拡張の日本語版、出ました!
映画にするならジュゼッペ・トルナトーレとか、ロベルト・ベニーニに、ちょっと陽気だけど辛く寂しい味付けでフィルムメイクして欲しいようなテーマなのだ。要はかなり好みって事であります。
妄想膨らみ系でかなり好きだな。
〈開封〉
グリッズルド(The Grizzled)
プレイ人数:2〜5人
プレイ時間:30分
対象年齢 :14歳以上
ボックスアートに描かれている6人は同じ村で育った幼馴染。彼らが遭遇するミッションで全員無事撤退しきる事がこのゲームの基本となるよ。
コンポーネント全体
基本はカードゲームなのでカード中心だけどタイル類も入ってた。
リーダートークンがアレですけど...ルールブック(ブックというより冊子)とサマリーボードが入ってる。サマリーボードは手番の流れがわかりやすく書かれててよいが1枚しかない。協力型ボードゲームだから、2人くらいなら並んで座って遊ぶ方が良いかもね。
タイル類(スピーチトークン&サポートトークン)
結構厚みがあってしっかりした作り。2つのトークン以外にスタPマーカーもついてる。
カード類
カードには3種類あるよ。
平和カード・記念碑カード
右が現れれば成功、無事村に帰還。左が現れれば失敗。記念碑となって村に祀られる。
記念碑辛い。
プレイヤーカード
このゲームの主人公となる6人。もはやファーストネームで呼びたい。彼らのカードにはグリーンのクローバー(幸運のお守り)があって脅威アイコンが描かれている。
幸運のお守りはそれらの脅威から一人一人を守ってくれるのだ。
試練カード
試練カードはさらに2種類に分かれる。ゲーム中ではひとまとめにしてよくシャッフルし「試練の山札」と「残り士気」と分けて使用するよ。
・脅威カード
6種類の脅威「弾丸・ガスマスク・ホイッスル・夜・雪・雨」が描かれているよ。これらの脅威が場に3つ揃ってしまったら撤退失敗となるのだ。
チームとしてミッション失敗すると試練カードは捨て札にならずに試練の山に元に戻るので、全く試練の山札(後述参照)が減らないという事になる。
・苦難カード
プレイヤー個人に直接影響を及ぼすマイナスカード。
だいたいロクでもない結果に直結するような事が描かれている。
例)トラウマを負ったメンバーが撤退していない場合、場に該当の脅威が2枚出ただけでアウト
クリスマスが本当に幸せの象徴。クリスマス幸せ。なお、このカードは1枚しか無い。
〈ゲームの流れ〉
ゲームの目的は「試練の山」を全て取り除く事。平和カードが現れ、手札がゼロになっていればこの戦争は終結し、仲間とともに帰還する事が出来るよ。ゲームは大まかに以下の流れで繰り返す。人数と難易度によって枚数などが調整されていくので、詳しくはルールブックを参照してほしい。
1)準備
各プレイヤーはサポートタイルを3枚受け取る。右/左を各1枚受け取り、残り1枚をランダムに引く。
試練カードをよくシャッフルしてランダムに25枚を平和カードの上に伏せて配置し「試練の山」とする。残りの試練カードは「残り士気」として記念碑カードの上に配置するよ。
スピーチトークンを集めて山札の間に配置して場の準備は完了。
ミッションリーダーを決めたらスピーチトークンを一つ渡し、リーダーはミッションの難度を決定(配布するカードの枚数で変化・最低1枚を配布)し、試練の山札から順にプレイヤーへカードを配る。最初のミッションは最低3枚以上の難度を選ぶのだ。
2)ミッション
追記:2018/09/08 スピーチの使用ルールを訂正しました
各プレイヤーは以下のアクションから1つを選択して実行する。
a・試練カードをプレイ
3枚以上脅威カードが場に出ないよう、注意しながらプレイしていくよ。
例)雪・ガスマスク・弾丸の3つの脅威が各2枚出ている状態。3枚で失敗である.....
b・幸運のお守りを使用
c・スピーチの使用
誤:(リーダーのみ)
正:スピーチトークンを持つメンバーなら誰でも可
d・撤退しサポートタイルを使用
手札を減らし、良いタイミングで撤退しながら試練の山札を減らしていくのだけどこれが中々うまく行かないの。すぐにリーチがかかって何もできずに撤退する事の多さよ。。。
あまりにうまく行かないのでカードガン見してたら絵がつながる事に気がついた。良い仕事してる!
3)サポート
全員が撤退、または撤退失敗に終わった場合、サポートタイルの処理をする。
一番多くのサポートタイルを受け取ったプレイヤーが恩恵を受けられるよ。
4)士気の低下
まだ戦争が終結していない(平和カードの上に試練の山札が残っている)場合、以下の処理を行う。
・各プレイヤーの手札を合計
・合計した枚数分のカードを「残り士気」の山札から「試練の山」へ移動する
・最低でも3枚は移動させる
ミッションを進めるにあたり、割と細かい処理があるのでルールブックで詳細を確認した方が良いと思う。サマリータイルには手順しか載っていないけど、トラップアイコンの処理など忘れがち。あと難易度などの調整でも細かな部分に変更がでる。曖昧になりそうならルールブックに目を通した方が良いと思うぞ。(⬅︎怪しいまま遊んで後悔した)
〈まとめ〉
ちょっとお試しでやってみたんですけど、、、ルールをあれこれ間違えてたという部分は差し引いたとしても全く成功する気配すらなく終了(お昼休み終了)しました。
せ、成功するのか、コレ。。。。
変わりに箱の裏の青空を眺めて、戦争って辛いんだろうな、、、って思いに浸りました。
なんとしても成功させたいって気分になる、なんとも不思議な魅力のボードゲームだぞ。パンデミックとかとはまた一味違う協力ゲーム。これは好きだ!
【PR】
拡張も並行輸入で売ってた。
The Grizzled: At Your Orders! Card Game Expansion by Cool Mini or Not
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