ぼっちのホビーBlog[ボドゲ版]

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ゴジラ(Kaiju on the Earth LEGENDS)【ボドゲ紹介】|初代ゴジラの襲来。人々を守ろうと抗う首長たちの苦悩か?それとも全てを焼き尽くす破壊衝動か?あなたはどちらの世界で、何を望む?

ども。コモノです。

 

ついにこの箱を開ける時が来ました。いうてもソロで遊べないので開けてルールを読み、1人でホクホクするだけですけども良いのです。なんせゴジラです。Kaiju on the Earthのプロジェクトが発表された時に真っ先に脳裏を掠めた怪獣。そう日本の誇る怪獣「ゴジラ」。伝説というサブタイトルがついた新シリーズの第1作目は、やはり伝説の始祖たる初代ゴジラでした。手に入れてからしばらく積んじゃいましたが欲しかったゴジラ、やはり開けねばなりますまいっ!

 

ゴジラ

プレイ人数:2〜5人

対象年齢 :10歳以上

プレイ時間:50〜70分

国内発行元:アークライトゲームズ

 

 

ゴジラってどんなゲーム?

 

1954年に公開された「ゴジラ」はその後の世界的な怪獣ブームの火付け役となりました。本作はその初代ゴジラの関東上陸がテーマになっています。

ゴジラを担当するプレイヤー1名、人間を担当するプレイヤー1〜4名で遊ぶ非対称型の半協力型のシステムは、怪獣側には抑圧した暴力性の解放、人間側には生き延びるための協調を求めます。各プレイヤーは自軍の勝利のため状況を的確に読みつつ勝利への道を模索するのです。

異なる勝利条件

ゴジラを担当するプレイヤーの目的はただ一つ、関東壊滅。対する人間を担当するプレイヤーの目的は人間の生存です。

ゴジラ担当は関東一円を歩き回り放射線を吐き散らし、ありとあらゆるものを破壊して回ります。破壊を重ねれば重なるほど勝利点が積み上がるという非道なルールで勝利を目指します。

人間を担当するプレイヤーは関東の一都三県の知事となり、それぞれ協力し合いながら人々を安全圏まで避難させます。より多くの人々が生き延びる事ができれば、それだ我々は勝利に近づくのです。

容赦ない破壊行動

歩くだけでその場を焦土と化すゴジラ。1マスすすんで放射熱線を吐き、また歩くなどの行動を決めるのはダイスです。最初3個しかないダイスも、ゴジラが各地にある名所を破壊することで覚醒しその数が増えます。振り直しができるタイルも手に入るため名所を破壊すればするほどゴジラの破壊力が増すという容赦なさが、人間側の希望を脆くも打ち砕くのです。

2分間での支援要請と避難計画

人はあまりに弱く、命を守る時間は短いのです。効率的に避難誘導するためのルート設置、知事から発せられる支援要請を決めるまでの時間は僅かに2分。限られた時間の中で決断を迫られる各自治体へのプレッシャーは相当です。時にはどうやっても自県民を救えないという悲しい現実を目の当たりにする事になります。

戦車や航空機による支援要請もどの避難ルートを優先するのか、自県民に対しても非情な判断を下す必要も出てきます。生き延びるための取捨選択の対象は人々の命。ツラい。。。

オキシジェンデストロイヤーも登場

初代ゴジラの映画の中で象徴的に描かれていた人類の最終兵器「オキシジェン・デストロイヤー」は本作にも登場します。究極の生体破壊兵器であるオキシジェン・デストロイヤーを使用するにはそれを封印した沖田博士の心を動かす必要があるのですが、それらを後押しできるのはマスメディア。ゲームの最後でオキシジェン・デストロイヤーの効果を得点に加えるためにはメディアの報道をうまく行う必要があるのです。

 

単純に「倒す・倒さない」という勧善懲悪的なヒーロールールではなく、双方が得点を重ねる行動を持ち、互いに牽制し合いながら最終的な勝利を目指すというインタラクション濃厚なゲーム、それがゴジラなのですな!関東一円を襲ったボルカルスとは一味違ったルールとなっていますよ。ボルカルスも好きだけどな。

 

ゴジラのコンポーネント

やはり箱裏最強説ある。

「逃れえぬ、豪華と瓦礫の記憶」ですよ?

並べると種類が多ような感覚を受けますが、実はそんなにトークン類も多くはないしカード種類も少なめ。全体に漂う昭和感が愛おしいコンポーネントになっております。

 

ゴジラのルール・遊び方

今回のゴジラでは初心者向きのルールと上級者向きのルールがあります。上級ルールではより戦略の幅が広がるような調整がされてますよ。

◆ゴジラ側の変更点

初期配置位置が大手町へ変更(基本ルールでは芝浦)

◆人間側の変更点

支援要請カードの初期手札がランダムに(基本ルールは固定)

人間側は使える支援要請の幅が広がりますが、ゴジラも大手町スタートとなるため被害範囲は拡大する可能性が上がります。より考えることが増える上級ルールの方が楽しそうですぞ。

手番の流れ

ゲームは全部で6ラウンドです。6ラウンド終了後に怪獣帰還ラウンドがあり、得点計算に移るのです。最後の最後でゴジラは海に帰っていくよ。

ラウンドの詳細

5つのフェイズを繰り返し行なっていくよ。

1.状況確認フェイズ

避難状況カードを公開し、指示された場所に避難者コマ・報道コマを配置

2.怪獣予兆フェイズ

ゴジラを移動させたいルートを確認し、足跡タイルを配置

3.避難計画フェイズ(制限時間2分)

避難経路タイルを配置し、避難に備える

4.怪獣実行フェイズ

ダイスをふり出目の結果を確認して「移動」や「放射熱線」に振り分ける。振り分けたのち、それぞれの行動を実行に移し被害状況を確認する

5.避難実行フェイズ

生き残った避難者コマ・報道コマを設置した避難経路にそって移動させる

各フェイズごとの選択肢はそこまで多くなく、ルールとしても覚えやすい。

ソロプレイはできる?

できませぬ。できないのです。しかし、ゴジラか人類かを選択するのも楽しいこのゲームについては、ソロプレイは求めません。良いのです。

 

ゴジラのまとめ

ルールを読みながら、似た設定だったボルカルスを思い出していた。この2つは似て非なるゲームであると。

怪獣側の愉しみ

ゴジラ側ではどの位置に配置すれば効率よく破壊活動を行えるか、それを考えながら移動していく。もちろん名所を破壊すれば能力は覚醒し、より大きな被害を与えることができるのだ。

放射熱線の後には、人も建物も、何も残らない.....

一列に吐くことができる放射熱線が大量の避難民にヒットした時の爽快感たるや、たまらないものがある。ゴジラがどのように行動するか示す足跡タイルを、人間側の行動を推測しながら配置する妙味。想像以上に破壊できちゃった時の快感。なにかマズいものに目覚めそうですらある。

人間側の絶望と希望

常に希望を断たれる展開に涙しながら、誰かを犠牲にしながらもあがく人間側のプレイ。ゴジラの隙をついて報道コマを避難民と共に逃すことを繰り返せば、最後にきっと逆転劇が待っている。オキシジェン・デストロイヤーの使用を沖田博士に促すのだ。使用しなければ人間がこの戦いで勝利することはない(と思う)。

より多くの報道で、最後の希望につなげる。逃すことができる人間はごく僅かだけれど、それを毎ラウンド小さく積み上げる。コツコツと地道な行動が勝利につながるという実に人間らしいプレイであるからこそ、勝てた時の喜びは大きいと思う。

上級ルールの戦略的なプレイ

人間側の基本ルールでは避難ルートの構築がカギ。ランダムに配置されるコマの色にかなり振り回される印象がある。上級ルールでは支援要請カードが2枚配られるので、より戦略的な避難を行うことが可能になる。ただしゴジラも即時破壊活動を行える大手町スタートとなるため、自県民のみならず全体のために協力し合う協議が重要となりそう。

まとめ

ゴジラ、やばい。これは楽しい。中量級の協力ゲームとしてはかなり好きである。バカバカ破壊しまくるゴジラ担当も楽しいし、苦しみ苦しみ、辛い気持ちを押し殺しながら小さく成果を積み上げる人間担当も勝てた時の喜びはかなり大きそう。

ゴジラ好きにはたまらないこのアートワークも気分が上がらないわけがなく、過去遊んだことがある怪獣災害シリーズの中ではダントツで一番好きかもしれない。(ユグドラサスは遊んだことないけど)

ボルカルスに比べるとシンプルなゲームな印象だったんだけど、遊び終わった後の満足感はゴジラの方が考え抜いた感あるかも。この感じはなんだろね?得点計算がシンプルなので、プレイ中もやらなければならないことには迷わない。

ただ思うように避難経路タイルが揃わなかったり、なんで有楽町に埼玉県民がこんなにおんねん!!!みたいな感じになる。(無論、救えなかった....)この歯痒さと勝てそうでかもしれない。。。という希望感のバランスがとても楽しい。ある意味で負けてばかりになりそうな人間側のほうが、達成感というか思考の満足感は高いのかもしれない。

 

いやゴジラ楽しいよ!

Kaiju on the Earth LEGENDSの続編にも期待しちゃうぞ。

 

 

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