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デスティニーズ(Destinies)【ボードゲーム】|運命は幸福な終焉を常には約束していない。それはまごう事なき神の意志。自ずからの選択の先には、ほほーん....おん?(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)

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ども。コモノです。

 

現実世界から逃避しまくりたい日常を送られているみなさま、お待たせしました。中世暗黒時代のダークファンタジー世界で自らの運命を読み解くRPG「デスティニーズ」でございますよ!ずっと遊んでみたかった本作、新年早々ちょっとお安かったものを見つけてしまったものですからついポチッと....2023年ポチり初めタイトルとなりました。ダークファンタジーと聞けばそれはもう、ね?

全5編の運命を見定める冒険の旅が卓上に広がる「デスティニーズ」を今日はご紹介いたします!

 

デスティニーズ( Destinies)

プレイ人数:1〜3人

対象年齢 :14歳以上

プレイ時間:90〜150分

国内発行元:デスティニーズ | ANALOG GAME INDEX

Boardgamegeek

boardgamegeek.com

 

デスティニーズってどんなゲーム?

デスティニーズはゲームマスターを必要としないRPG型ゲームです。ストーリーテラーの役割はスマホ&タブレットのアプリが行ってくれるため進行管理がとても楽なのです。(カメラ付きのスマホやタブレットは必要だけど)しかもBGM付きなので嫌が応にも物語に没入して遊ぶことが出来ちゃいます。

キャラクターは舞台となる地でさまざまな登場人物と出会い、会話をし、自らの運命の選択を重ねていきます。個々の選択によってストーリーは分岐し展開するため、同じシナリオでも選択した内容によって異なるストーリーとなるのがリプレイ性をあげてくれます。いわゆるマルチエンディングストーリーってやつですな。

シンプルなルール、スピーディなストーリー展開

事前の情報だけではイマイチ掴みきれなかったのですが実際に遊んでみて感じたのはルールのシンプルさ。アプリによるストーリー進行はターンベースとなっていて全員が自分の手番を終了すると1日が終わります。個人の手番は1アクションで完結、次の展開へつながって行くのです。

複数人で遊んでいる場合も1冊のゲームブックを全員で同時に回し読みしているようなプレイになりますが、フィールド上で起きたことはプレイヤー全員に共有されるため全体の把握はスピーディ。ルールも基本的には選択したアクションに対する判定処理なので移動>調査>アクション選択>判定を繰り返していくだけの簡単なルールです。

本当にゲームブックっぽいというか、マップ上で起きる情報をもとにさまざまな場所を調査しストーリーの展開を楽しみながら自らの運命をいち早く最終章へ導くのがデスティニーズなのです。

 

デスティニーズのコンポーネント

箱を開けてまず丁寧に格納されたミニチュア、どーんときます。あとは個人ボード、マップカード、トークン系のタイルとダイス、マーカーのみ。種類もかなり少ないです。

ミニチュアが盛り上げる雰囲気

こやつの名前はまだ不明ですが、きっと最後に出てくるやつでしょうそうでしょう。そして他のミニチュアがかなり大量に入っています。これらが登場人物としてマップに現れるのです。

全体的にかなり小さいミニチュアなので何をどこに仕舞えば良いというのか....あらかじめ写真を撮っておくなどの管理はしたほうがいいかもしれません。ミニチュアは雰囲気があるし物語への没入感を高めてくれますがかなり小さいのがタマにキズ。。。塗ったらテンション上がりそうなんだけどかなり小さいので老眼が始まってしまった我が視力とは要相談案件です。でも小さいけどかっちょ良いのですよ。

 

デスティニーズのルール・遊び方

遊び方は本当にシンプルです。

アプリでゲームの準備

アプリを起動したらまずはシナリオを選択します。(最初は野獣の本性が良いらしい)シナリオを選択するとキャラクターが表示されるためそこから1つ選びます。

キャラクターを選択すると個人ボードのセットアップが指示されるので、それらを手元のボードへ反映します。

最後に冒険の舞台のセットアップが表示されるので、それに従いマップを卓上にセットすればゲームの準備は完了です。

コンポーネントも少ないので、多分10分くらいで終わりますよ。

手番の流れ

キャラクターはアプリで行動を選択しそこで起きたことを参加しているプレイヤー全員に読み上げて行きます。基本的に1アクションを行うと手番は終了し、次のプレイヤーへアプリの入った端末を手渡しますよ。

テスト判定

シナリオで選択した行動は3つの能力のうちのどれかを使用して成功判定を行います。この結果がシナリオの展開にも影響を及ぼすので結構重要なのです。白ダイス2個と紫のダイスを任意の個数振って自分の能力値と比較するというオーソドックスな判定方法なので、この手のゲームを遊んでいる人ならすぐに慣れちゃいますな。

経験トークンとパラメーター

ゲーム中に入手できる経験トークンは1つ使用することで任意のパラメーターを2つ(組み合わせは自由)上げることが出来ます。能力値のパラメーターは任意のタイミングであげる事が出来ますよ。

移動は2エリアまで

マップを探索する際に注意したいのが移動範囲。すでに公開されているエリアは2エリアまで移動する事ができ、そのエリアの任意の場所を訪れる事が出来ます。未公開エリアに足を踏み入れた時はそのエリアで移動は終了します。エリア内に新たな場所が現れるのであれば(大体出てくる)その場所を訪れる事が可能になるよ。アプリ上では公開された場所ならどこでも選択する事ができるしアラートも出ないので移動が2エリアまでというルールはミニチュアでしっかり管理する必要がある点は注意です。(移動範囲が変化するアイテムもあるよ)

 

ソロプレイはできる?

無論、出来ます!というかかなりソロ向きだと思うのです。プレイヤー同士のインタラクションはかなり薄いので、1人で物語に没頭したところでプレイ感はさほど変わりません。アプリからは暗く美しいBGMも流れるしチョイチョイ絶望的な展開にもなるしで明るく「ヒャッハーッッ!!!」って事には全くなりませんが、ダイスを振り振りしながらアプリの指示を読み耽っていると時間が経つのを忘れます。

「野獣の本性」をまず狩人でプレイしてみましたが、大体2時間くらいで終了。なかなか満足感のある体験でございました。暗い物語の展開を1人深夜にフツフツと楽しむ、そんな様が正しいソロデスティニーズとも言えましょう。

 

デスティニーズ(Destinies)の感想・まとめ

感想としてまず浮かんだ言葉が「濃厚」でした。暗い話の展開だからなのか、とてもグッと重いストーリー。まさにダークファンタジーの世界観で紡がれる短編小説集みたいなゲームです。つまり大好き。超重厚なゲームブックを楽しむかのようなストーリー展開がかなり楽しい。

派手な戦闘もなくシンプルなダイス判定で話の展開が決まってしまうのでゲーム性はとても低いです。勝利条件もいち早く運命の最終章まで解いたプレイヤーが勝ちというものなので、競技的なものを求める方にはおすすめ出来ないボドゲであることは疑う余地がありません。グルームヘイヴンやテインテッドグレイルのようなハンドマネジメント要素も無いので、その点は注意が必要ですな。

短編だけれども濃厚なストーリーはTRPGのセッションのような満足感があります。ただ他のプレイヤーとの協力などはないので、虚う世界を同じ時間軸で共有しながら、別々の人生を探しているような関わり方です。

コヤツはまだ出てこなかった....

ソロでも挑戦者モードを選択すれば時間制限や特別イベントが発生するみたいなので、ゲーム性もちょっと上がりそう。残りの4編はキャンペーンとして遊ぶ事ができるみたいなのでかなり楽しみであります。海外ではすでに何タイトルか拡張シナリオが発売されているようなので、続編もなんとか日本語版出てくれないかなぁ....

 

ダークファンタジー好きな方、是非!

 

RPG好きな人にはこのまとめも!

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