ぶっちゃけ最近ソロできるボドゲ少なくね?っていうご指摘に怯えている毎日ですが、ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
コンポーネントに目移りしたり、会社のメンバーと遊んだら面白そう!とゲムマで爆買いしたボドゲ紹介を年末までになんとか終わらせたく、しばらくぼっちの称号とはお別れ中です(大嘘)。
今日ご紹介するのもそんなコンポーネントに目移りしたボドゲでございまして、「傭兵隊長」というんでございます。今回コンポーネントを刷新、ルールの一部を調整してのリニューアルとの事。旧版はちょうどボドゲを始めた頃に何度かイエサブの店頭で手にとって「気になるけどソロできないからな」と棚に戻した事があるのでしたが、少しボドゲ慣れしてきた頃には市場から姿が消え、何で買って置かなかったのだ・・・とちょっと後悔してました。
そこに今回の新版発売のアナウンス。そら買わない理由はないよ。ないない。ということでポチりました。ルネサンス期のイタリアを席巻した傭兵隊長となって争うエリアマジョリティの軽量級。
今日は傭兵隊長(コンドッティエーレ)の新版開けちゃいますよ!
【目次】
〈傭兵隊長(condottiere)って?〉
ルネサンス期のイタリアではポコポコと地方国家が存在していた。東方貿易で潤沢に潤っていた地方国家と、ミラノやナポリという大きな都市国家とが仲が良いわけはなく、事ある毎に相手を飲み込んでやろうというバチバチした時代でもあったわけだ。また100年戦争の休戦や十字軍の終了など傭兵が溢れる下地もあったみたい。そういった時代に戦場で指揮をとったのが本作のタイトルとなっている「傭兵隊長」たち。有名な人物は高校の世界史にも出てきた気がするぞ。スフォルツァとかなんかで読んだ気がする。本作「傭兵隊長」も当時のイタリアを舞台にエリア争いを行うボードゲーム。手札をプレイし連続した3領土を手中におさめるか、5領土を収めたプレイヤーが勝者となる。当時の傭兵隊長たちは力で押し切るような戦いを好まず、洗練された戦略を十分に持った上で戦いに臨んだと言われているぞ。手札には傭兵以外に特殊効果を持ったカードたちが存在する。それらを率いて華麗に戦場を勝ち抜くのだな。
〈開封〉
傭兵隊長(condottiere)新版 完全日本語版
プレイ人数:2〜6人
対象年齢 :12歳以上
プレイ時間:30〜45分
コンポーネント全体
新版になって、コンポーネントデザインは刷新されました。全体的に色がアッシュ寄りの少しくすんだ色合いになりました。全体のトーンも落ち着きを増しております。
マップボード
マップのデザインも古びた感じになって、過去の出来事を追想しながらプレイする感が増した気がします(個人的に)。
支配マーカー
各色5個づつが6人分で30個。色がかなり綺麗。
戦場マーカー
戦場コマの配置された土地をプレイヤーは奪い合うのだぞ。マーカーは馬上の騎士を模してるんだな。
司教マーカー
司教カードをプレイした時に法王の庇護を与えるコマ。当然法王の庇護にある土地で争い事は出来ないのだ。
傭兵カード
傭兵カードは左上の数字が戦力値。プレイして自分の戦列に加える事で戦力となる。
特殊カード
特殊カードは傭兵の戦力に影響を及ぼすものや、即時戦争を終結させるものなど戦局に大きな影響を与えるカードが多い。プレイするタイミングが重要だぞ。
春の目覚め/冬の到来
春カードはプレイされている傭兵カードのうち、戦力が1番高いカードの戦力に3ポイントを加える。冬カードはプレイされているすべての傭兵カードの戦力を1にする。
ヒロイン/鼓笛隊/偽部隊
「ヒロイン」は戦力10。他のカードの影響を受けない。
「鼓笛隊」は自分のプレイしたカードの戦力を2倍にする。重複はなし。
「偽部隊」は旧版の「かかし」。プレイ済みのカード1枚を手札に戻すことが出来る。
寝返り/スパイ/司教
「寝返り」は旧版の「降伏」。プレイされた時点で戦争が終了する。
「スパイ」は旧版の「愛人」。戦力は1で特殊カードの影響を受けない。戦争終結時にスパイを1番多くプレイしているプレイヤーは戦争マーカーを受け取る。
「司教」は各プレイヤーの戦列から1番戦力が高いカードをすべて取り除く。法王の庇護マーカーを受け取り、任意のエリアに配置する。
〈傭兵隊長のルール〉
ルールはとても簡単。特殊カードの処理は重複できなかったりするのでルールをよく参照しておくと良いと思うぞ。旧版ルールとそのカードには取扱事項がルールブックに記載されているので、事前に目を通してから準備に移ろう。
勝利条件
以下のいずれかの条件を満たした場合、そのプレイヤーの勝利となるよ。
- 3つのエリアを連続して支配する
- 5つのエリアを支配する
準備
1)カードをすべてまとめ、よくシャッフル
2)参加プレイヤーに10枚づつ配る
手番
プレイヤーの手番ではカードをプレイし、効果を処理する。
スタートプレイヤーは戦場マーカーを任意のエリアに配置
手番で各プレイヤーは手札から1枚をプレイし、自分の戦列を作る
手番はパスするか手札が尽きるまで何度も続く
特殊カードの効果は都度適切なタイミングで処理をするよ。プレイした直後に処理するカードもあれば戦列の戦力計算時に順に効果を発揮するものもあるので、ルールはしっかり確認してプレイするべし。
戦争終結
以下の条件を満たした場合、戦争は終結する。
- 全員がパスする
- 降伏カードがプレイされる
その後、各プレイヤーの戦力を比べ、1番強い戦力のプレイヤーがそのエリアを支配する。(支配マーカーを置く)
戦争終結時、手札に傭兵カードが残っていないプレイヤーはそれを宣言し手札を全て捨てることが出来るよ。その後手札を持っているプレイヤーがいる場合はスタートプレイヤーから手番を繰り返す。戦争が終結しただけでは手札の補充は行われないことに注意だな。
ラウンドの終了
戦争終結時に手札が残っているプレイヤーが1人になった時にラウンドが終了。
最後に手札を残していたプレイヤーは2枚まで手札から残し(残さなくても良い)、捨て札をまとめてシャッフルして各プレイヤーに手札が10枚になるように配るよ。
ラウンドが終了しない限り手札の補充はないというところが、このゲームの肝であったりもする。
プレイの特徴
このゲームはプレイヤー間の交渉が許可されているよ。 みんなで「あやつの周囲を抑えよう!」と持ちかけても良いし、個人的に協力を持ちかけてもよい。もちろん交渉にあたって嘘をついても良いのだよ!やりすぎたらアレかもしれないけど、うまく騙して兵を退かせたりするのは楽しそうだよね・・・・
「やべー、、もう傭兵カード残ってねー....(小声)」➡︎「実はある」とかw
ブラフと交渉、カードマネジメントを駆使し、イタリア半島の陣取りを行うのがこの傭兵隊長であるよ。
〈まとめ〉
まず箱を開けて思った。渋い、渋すぎるぜ.....(超好み)
そしてカードを確認して思った。
愛人は?ラマンは?ねぇ、ラマンは???(少し錯乱)
............( °꒫° )
愛人カードが無かった。スパイってなってたから気分がですよ、なんかちょっとアレですよ。スパイカードも女子ですけどさ、、、なんか響きがあれじゃないすか..
ま、でも気を取り直してちょっとルール確認してみたさ。
手札の補充が戦争ごとにないので、傭兵をどのエリアにどの程度つぎ込むのかとか、このエリアは捨てて次のエリアで、とか予測と見切りも結構大切な印象だったぞ。もちろんヒロインが2枚とか手元にあれば、傭兵カードを出し切って安心させておきヒロインで戦況逆転してやってもよい。
さっさと手札を捨て、次の手札補充に掛けたり出来るのも、当時の傭兵の質のばらつきみたいで面白いな。手札の運要素もあるけれど、わずか10枚の手札を1回の戦場に投入するか、いくつかの戦場に分けて投入するか傭兵隊長となったプレイヤーの統率力が試される訳であるな。まぁ見ててクレメンス。
雰囲気良し!
時間も短め!
箱もそこまで大きくない!
旧版のカードデザインのほうがもう少しドラマチックでありますが、新版はルールの調整も入っていて遊びやすくなってるらしい。ルネサンス期のイタリア、文化的勃興の影となった、もう1つの歴史を楽しめる名作ですな。ランチタイムにもできそうで、これはナイス衝動買い、俺。
華麗に蹂躙してやるぜ。
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駿河屋にもあるな。
なお、こっちが旧版の日本語版。もう中古でプレミアム価格なのだね...