みなさん、コンバンワ。
コモノです。
ギャングの世界で小物扱いされたら、それは明日には命が終わるかもしれない訳でして、コモノといたしましても命だけは助かりたいと。そんな悪い大人さん達が映画の中でギャンブルに興じてる場面で思い浮かべるゲームっていうとやはりポーカー。そんなイメージがある訳(勝手)です。
今日は禁酒法自体のシカゴを舞台にした(多分してない)彷彿とさせる、なんとも悪い大人の色気が漂うボードゲーム「シカゴポーカー」をご紹介いたしますよ!
〈シカゴポーカーって?〉
以前どこかで見かけてとっても気になっていたカードゲーム。果たしてどこだったろうか。。。(多分ツイッター)か。
シカゴポーカーの作者はブルーノ・カタラ氏とブルーノ・フェイドゥッティ氏。世界の七不思議とあやつり人形の作者共作とか豪華でしかないわけです。
ゲームのメカニクスは?と言えばタイトルにあるようにちょっと変わったポーカー。少し役が増えたくらいでまんまポーカー。なので真新しさってのはちょっと無い感じかもしれません。バトルラインの複数人版と言えなくもないか・・・
ゲームの舞台はギャングのはびこる禁酒法時代のシカゴ。アル・カポネが暗躍した時代じゃないかと。ポーカーにビジネスの利権を賭け、街の覇権を握ろうとする悪童たちの遊び。5枚目のカードを場に出した時に鉛の弾をカードに置いて、他のギャングと利権を奪い合うって言うなんとも痺れるカードゲームですぞ。
もはやスーツやらドレスやらで着飾って、なりきって遊びたくなるようなボドゲだな。こういう悪ノリができるゲーム大好きな訳です。
〈開封〉
シカゴポーカー(Chicago Poker)
プレイ人数:2〜6人
対象年齢 :10歳〜
プレイ時間:45分
Boardgamegeek
小箱サイズだと予想してたんだけど、まさかの中箱サイズ。アグリコラ:ファミリーバージョンとか、アンロック!シリーズと同じくらいの箱サイズ。開けたら銃とか出てきたら雰囲気バッチリやな。ボックスアートも実に雰囲気あってよろしい感じです。伊達男と美女2人とか、あぁぁぁ。。良い!(☼ Д ☼) クワッッ!!!
古臭い感じがまたちょうど良いのだわ。かっちょよい。
コンポーネント全体
綺麗に収まっている。箱がこの大きさ必要だったのか、という疑問はさておき。
ビジネスタイル
シノギの大元のビジネス。ギャングが組織立ってお金を稼ぐというモデルがこの20年代のアメリカで生まれる。
ギャングカード
伊達男と美女。。。
弾丸コマ
意外としっかりしたコマが入ってる。
全体的に無駄のない感じだけど、デザインがちょっとケバくて良い。
〈シカゴポーカーの遊び方〉
トランプのポーカーの役を知っていれば、本当に説明いらずくらいに簡単に遊べるよ。
勝利条件
勝利条件は以下のいずれかを満たしたプレイヤーの勝ち
- 5枚のビジネスタイルを獲得する
- 4種のビジネスタイルを獲得する
- 同種3枚のビジネスタイルを獲得する
セットアップ
- ビジネスタイルをシャッフルして裏向きの山札を作る
- 参加プレイヤーの人数に応じてビジネスタイルを表向きに場に並べる
- ギャングカード/スペシャルカードを一緒にシャッフルし、伏せて山札にする
- 各プレイヤーに5枚づつ手札を配る
- 弾丸コマはストックとしてサプライに置く
以上で準備は終了だ。更に雰囲気を出したければウィスキーのロックかストレートを片手に、女性ならケバケバしいドレス・男性なら白スーツとハットをお召し物にチョイスしてゲームに臨もうではないですか。
手番の流れ
手番では以下の2つのアクションの何れかを選び、合計3回アクションを行う。3回アクションを行うのは強制なので注意だぞ。
A)ビジネスタイルにギャングカードを1枚プレイ、またはスペシャルカードを使用する
→ビジネスタイルに配置するカードの表裏は、ビジネスタイルの指示に従う
B)山札からギャングカードを1枚引き手札に加える
A▶︎B▶︎Aでも良いしB▶︎A▶︎Aでも良い。ただし手札の上限は7枚なので、7枚を超えるドローは行うことができない点は注意だぞ。
弾丸コマ
各ビジネスタイルに5枚目のカードをプレイした際、ストックから弾丸コマをとってそのカードの上に置く。
次の手番開始時に「銃撃戦」が行われ、そのビジネスタイルの利権を奪い合う事になるよ。シカゴポーカーのハンドはトランプのポーカーに3種のオリジナルハンドを追加したもの。一度サマリーを読めば頭に入ってしまうくらいわかりやすいのだ。ビジネスタイルを集めるためには相手のハンドを見抜けなくてはならないよ。
カードのハンド(役)一覧
シカゴポーカーのハンドには以下のものがあるよ。一番上が強いよ。
- シカゴポーカー(同じ数字5枚)
- ストレートフラッシュ(同色で連番)
- レインボーストレート(異なる色で連番)
- フォーカード(同じ数字4枚)
- フルハウス(スリーカード+ワンペア)
- フラッシュ(同色5枚)
- ストレート(連番5枚)
- スリーカード(同じ数字3枚)
- ツーペア(同じ数字2枚×2組)
- ワンペア(同じ数字2枚)
- ハイカード(カードが1枚ある)
スペシャルカード
プレイすると特殊アクションを行えるスペシャルカードなるものも存在する。上級ルールでは使用しないぞ。
〈まとめ〉
デューク・エリントンを流しながら、酒にまみれてカードゲームをするとか、放蕩の極みみたいですがそんな遊びも良いじゃないかと。(全くの下戸だけどな)スウィングジャズを聴きながら一夜の享楽だけを信じてゲームに興じるなんて現代では中々出来ないわけですが、そんな遊びを彷彿とさせてくれる心地良いフレーバーなゲーム。
メカニクス的にはやっぱりポーカーなので、悩ましいユーロ系ゲームとは異なるパーティーゲーム。カードプレイではビジネスタイルごとに表でプレイするか、裏でプレイするか指定がある。見えないカードをうまく使ってブラフをしかけるもよし、見えているのに判らない。。。という読み合いが面白い。
ビジネスごとにプレイするカード面に指定があるよ
気楽に怠惰に遊びたい、そんな感じのゲームだぞ。ゲームの持ってる雰囲気はかなり気に入ってしまった。ちょっと箱が大きいのが難点っちゃ難点だけど。。。悪ノリでワイワイ遊べる人におすすめしたいボドゲでした!
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国内では残念ながら流通しておらず。USアマゾンにはまだ売ってまする。コモノはヤフオクで入手いたしましたよ。