Olá! (オラ!)
ポルトガル語での挨拶で始めて見たが、書くとしっくりいかないな。これでもラテン系なつもりなんだけども。(間違い)
前作でエヴォラ宮殿の壁面を美しいタイルで飾った王が次にとりかかったのは、シントラ宮殿の礼拝堂。いくつ宮殿持ってんだよって話だけど、まぁ王様だからな。今回は美しいステンドグラスの装飾を完成させるため、プレイヤーはガラス職人になるという設定だ。かのアズールの面白さは今更言うまでもないのだけれど、果たして名作となった初代アズールの名を冠した第2作はいったいどんな感じに仕上がっているのか?
コンポーネントの美しさもさることながら、簡単なルールなのにしっかりした悩ましさが魅力だったアズールの第2作を今日はご紹介したいと思いますよ!
〈アズールって?〉
アズールは2018年度のドイツ年間ゲーム大賞とドイツゲーム賞(似てる名前だけど違う賞だぞ)の2冠を達成すると言う偉業を成した昨年1番売れたんじゃないかい?っていうボードゲーム。ぼっちのホビーBlogでもご紹介したタイル配置系アブストラクトなボードゲームだ。
作者はミヒャエル・キースリング氏。怖い顔3部作などクラマー&キースリングのコンビは数多くの名作を世に送り出していて、日本でもファンが多いボードゲームデザイナーだぞ。初代アズールはキースリング単独のデザイン。PlanB Gamesから発表されて、今は別ブランドのNext Move Gamesから発売されている。アズールの個人的に好きなところを挙げるておきたい。
・ルールがとても簡単
・コンポーネントがとっても美しい
・そしてめっちゃ悩ましい
我ながら語彙の乏しさに絶望感を覚えるが、でも本当に面白いボドゲだと思う。あまりに好きすぎてカスタムタイルとジョーカータイルを海外から取り寄せたくらい好きだ。
今日ご紹介する「アズール:シントラのステンドグラス」は、このアズールの名を冠した第2作目の作品。作者も同じくキースリング。
美しいタイルが美しいステンドグラスになったけれど、基本的なメカニクスは大きな変更がない。ピースをピックアップし自分の手元のボードに配置していくというこれまでのルールを踏襲している。
なんか毎年この流れで出てくる気がしなくもないな・・・気がついたら3部作とかになってくれても良い。今年のエッセンが気になるなw
3部作かどうかはさておき、新作遊びました!
〈開封〉
アズール:シントラのステンドグラス 日本語版
Azul: Stained Glass of Sintra
プレイ人数:2〜4人
対象年齢 :8歳以上
プレイ時間:30〜45分
Boardgamegeek
ホビージャパン
コンポーネント全体
なにやら前作に比べてタイル類が多いのだ。個人ボードがタイル系になっとるね。
ルールブックは相変わらずの薄さであります。内容を読むと基本的な流れは初代アズールを踏襲しているけどガラスタイル配置にはちょっとした縛りがあったり、得点計算が2種類(使用するボードの面によって変わる)あったりと、細部では変化がはっきりありそう。新たなる悩ましさの到来か。そうか。
グラスタワー
写真で見かけてて「何に使うのだ?」と思っていたけど、上手く配置できず、手元にあまったタイル(割れたガラス)を入れるタワーでした。
得点ボード
前作のプレイヤーボードと同じような大きさ。このサイズをみると手元に置きたくなってしまう条件反射よ。迷路っぽいのは個人的にナイス。
宮殿ボード
ギザギザしてるボード。これは窓らしいな。この窓を飾るためにステンドグラスを並べて色々検討するのだ。
図案表
棒状のボードはガラス配置の設計図にあたる。これにタイルを配置してセットを作る。試行錯誤できるように裏表は異なる配置。さらに毎回セットアップはランダムだ。
宮殿ボードと図案表を合わせて並べると、ステンドグラスを飾る準備が整うと言う仕掛けだ。おぉ。。。なんかこれだけで綺麗だな。ここにガラスタイルが並ぶと思うとちょっとワクワクしてくる。
工房展示ボード
ガラス片を乗せておくボードだ。このあたりがアズールである所以なのだな。
職人コマとプレイヤーコマ
4色(ボードと同じ配色)のコマがある。前作には職人コマなんてなかったんだけど....早くも変化の予感を感じるぞ。
ガラス片
コンポーネントの美しさの中心的存在。事前に目にしていたネットの写真よりも実物の方がかなり綺麗。
透過物の写真てのは、自宅内だと難しいのよね。。。。初代アズールの時に楽しかったコレ。バッグ入れた後の写真を今回も記念に撮りました。
いやー、綺麗っす。上手く撮れてないけど(滝汗)
〈ゲームのルール〉
今日はセットアップと手番の大まかな流れだけご紹介して、詳細は省くよ。
セットアップ
工房展示ボードを中央に配置(人数によって枚数は異なる)
グラスタワーを配置
宮殿ボードと図案表を配布し、図案表をセットする
自分の色のガラス職人コマを受け取り1番左の図案表の上に配置
スタートプレイヤーとスコアラーを決める
スコアラーは得点ボードを自分の宮殿ボード横に配置する
ガラス片(各色づつ)をランダムにランド表示表に配置
スタートプレイヤーはマーカーを受け取る
スタートプレイヤーは工房展示ボードにガラス片を4個づつ配置するよ
スコアラーという新しい役割が増えたな。あとシントラのステンドグラスでは、ガラス職人コマが登場する。なんか可愛いんですよ。
手番の流れ
プレイヤーの手番では2つのアクションのうち、どちらか1つを実行するよ。
A)図案の追加
B)ガラス職人を1番左の図案表の上に戻す
アクションの詳細も簡単に。おいおいプレイ図は追加しよかな。
A)図案の追加
1・1色のガラス片を取る(工房 or 中央広場)
2・取ったガラス片を図案票の1枚(縦列)に配置する
3・図案の完成をチェックする
この図案の追加アクションには様々な制約が設けられている。ガラス片を配置できる場所、得点につなげるための色の選択、ボーナス条件など、以前のアズールに比べると明らかに悩ましさが増した感じ。なんかすごい。どうしたらこういう事を思いつけるような発想にたどりつくんや。。。( °꒫° )
〈まとめ〉
当然ながらアズールのシリーズは1人では遊べない。初代は2人プレイ時のガチ感がたまらないと言う人が結構いるように、とても対人プレイ向きだというのがアズールの印象だ。そして今回ご紹介した本作でも十分にその魅力は引き継いでいると思うぞ。
ガラス職人コマの登場によって、より現実感が増した感あるよ
様々な制約(決して嫌な意味ではなく)が増えたおかげで明らかに初代より悩ましさが増した「シントラのステンドグラス」。その分少しばかりルール把握は初代に比べて煩雑さはある。8歳からには一応なっているみたいだけど、存分に楽しむのであれば大人同士でのプレイは必須なんじゃないかなー。でも初めてボードゲーム遊びます!って方でも非常にとっつきやすくて楽しいと思う。
ボード類も綺麗だし、並べててもいい気分。初代アズールにくらべて簡便さは欠けているけれどゲームとしては悩みどころが多い分、やりごたえはシントラに譲る気がする。
得点の計算方法も2種類あるし、繰り返し遊べるのも良いなと。
ソロプレイできないボードゲームなんですが、やっぱり買って良かった!
これはしっかり遊んでおきたいボドゲなので、、、やっぱ長女か?いやまてまて・・・会社。は持ってけねぇ....( ゚皿゚)キーッ!!
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画像:駿河屋
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初代アズールを遊んだことがない方は是非。
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今年は豊作であるとおもう。