ぼっちのホビーBlog[ボドゲ版]

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アティワ(Atiwa) 日本語版【ボードゲーム】|フルーツコウモリが森林破壊の救世主ですと?!持続可能な環境保全をコウモリとの共生コミュニティで実現するのです(=ↀωↀ=)✧!

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ども。コモノです。

 

さてさてアティワのご紹介です。しばらく積んじゃってたんですけども勢いに任せて広げてみたら、めちゃフルーツコウモリだらけになるリソースマネジメント。いやコウモリさん並びすぎですよ。。。と思っていたんですけど、ゲームの背景を読んだらこれだけフルーツコウモリが並ぶことにも意味がありました。なるほど....( ↀωↀ)

今日はウヴェ・ローゼンベルクの手がけるSDGs的な農村経営ゲーム「アティワ」のご紹介ですよ!

 

 

アティワ(Atiwa)

プレイ人数:1〜4人

対象年齢 :12歳以上

プレイ時間:30〜120分

国内発行元:アティワ | ANALOG GAME INDEX

Boardgamegeek

boardgamegeek.com

 

 

アティワってどんなゲーム?

みなさまSDGsって、ご存知ですかの?最近ちょいちょい耳にするようになったこの言葉は、世界共通のさまざまな課題を解決するために設けられた持続可能な17の開発目標のことを指します。ユニセフのページにも詳しく書いてありました。

www.unicef.or.jp

SDGsには自然環境の破壊を懸念した取り組みもあり、森林破壊や海洋汚染などから自然を守る目標も定義されています。アティワは森林環境の破壊を止めるべく実際に行われた取り組みをテーマにしているようなのです。いや、SDGs深いな....

フルーツコウモリとの共生

南アフリカにあるアティワ山脈にひろがる常緑樹林の保護区は絶滅危惧種の宝庫。しかし森林破壊や金などの採掘で保護区も大きな危険に直面しています。アティワはこの問題に対して効果的な取り組みを行ない注目されたキビの町長の行動に習って、フルーツコウモリとの共生コミュニティを作り森林破壊を防ぐ取り組みで良い成果を残すことを目指します。

村人はコウモリと共生するための学習を通し、自宅にコウモリを住まわせる事ができます。コウモリは夜間に餌となるフルーツを採りに飛び立ち、帰りにフルーツの種を各地にもたらし森林を産みます。

森林は果樹を育て野生動物の住まいとなり、やがて街の発展の資材ももたらします。人が増えると同時に得られるものを生活の発展とコウモリの共生に投資して森林や果樹を維持していく。これがアティワで目指すゴールになるのです。それはコウモリだらけになるわねぇ....

 

 

アティワのコンポーネント

タイル系の細かいトークンが多いんですが、メインボードの大きさも程よいサイズ感で全体的にはコンパクトな印象。お片付けもそんなに大変ではありません。

 

アティワのルール・遊び方

準備は各個人のサプライボードにコマを並べるのが中心。コマはそこまで大きくないので、男性にはちょっと小さい感じするかもです。でもトークンに厚みがあるのでつまみ難いとか、プレイ感が悪いわけではありません。

ゲームの準備

ソロプレイで並べてもこのエリアを使用します。写真のテーブルの奥行きは70cmあるので、最低でも1辺はそのくらいのサイズのテーブルがないと遊ぶのはつらそう。最近のボドゲって大きなエリアを専有するの増えてる印象あるので、ご自宅で遊ぶときは場所を広めに用意するのが良いでしょう。

手番の流れ

手番ではワーカーアクションフェイズとメンテナンスフェイズを繰り返しながら進みますよ。ワーカーアクションは3アクションで1ラウンドが終了します。全部で7ラウンドプレイしたのちに合計得点で勝敗を競います。

ワーカーアクション

ワーカープレイスメントの王道っていいますか、ローゼンベルクタイトルらしくアイコン効果がわかりやすいです。手持ちの3つのワーカーを順番に置いていき、全員が起き切ったら次の手番に移ります。1ラウンド3手番あるよ。

フルーツコウモリアクション(任意)

1手番終了するたびにフルーツコウモリアクションという任意アクションを行う事ができます。自分のエリアにコウモリが3匹以上いて、かつフルーツが1個以上あって樹木を置く場所が残っている時にこのアクションを行う事ができます。このアクションを行うとフルーツを1個戻す代わりに樹木を1つもらえるので地味にあとで効いてくるのです。

メンテナンスフェイズ

1)収入

教育が済んだ村人1個につき1金の収入がもらえます。ただし未教育の村人1個につき汚染トークン1個を配置しなければなりません。でも汚染トークンの裏に金が描かれていたら、その分の金ももらえちゃうというラッキーもあります。悩ましい....

2)野生動物・樹木・フルーツ

個人サプライボードのトラックに描かれた数の動物や樹木、フルーツをもらう事ができますよ。配置できるエリアに空きがないともらう事ができないので注意しましょう。

3)フルーツコウモリ

コウモリアクションで飛んで行ってたコウモリを自分のエリアに戻します。戻る場所がなかったコウモリは共通サプライに戻っちゃいます。

4)食糧供給

ウヴェ・ローゼンベルクといえば食糧。そう、村の発展度合いにあわせて食糧の支払いがアティワでは発生します。村人トラックの数字からヤギトラックの数字を引いた数の食料を支払います。食料はヤギ=3食料、野生動物=2食糧、フルーツ・コウモリは1食糧に充当できるのでそれらで支払うんですよ。

5)繁殖

ラウンドエリアに描かれたアイコンの数字を参照しながら、該当のリソースをもらう事ができます。配置できる場所が無ければ繁殖もできませんが、もらわないという選択肢もOKです。

6)ワーカーの帰宅

働いていたおやっさんたちが帰ってきます。

7)次のラウンドの準備

公開されている地形タイル、街タイルのシートを除去して新しいタイルを並べます。ソロプレイでは空いた場所への補充のみになるので注意しましょう。

 

ソロプレイはできる?

ウヴェさんは元々ソロプレイヤーに優しいのでアティワもソロプレイ可能です。アティワのソロプレイでは赤・黄色・青の3色のワーカーを使ってプレイすることになります。

ワーカーは1色ごと3ラウンド盤面に残るので、1回使ったアクションスペースはガッツリ抑えられてしまいます。この専有縛りがストイック。可愛いコンポーネントに浮かれているとしっかり得点計算で現実を突きつけてくる、いつものウヴェ・ソロは健在です。チーン.....:;*1

あとソロには120点という基本目標点はあるのですが、チャレンジ目標としてルールブックの巻末に添えられたいくつかの目標が楽しい。「繁栄」チャレンジとかめちゃテーマに逆行してるけど。。。( ˙-˙ )

 

アティワの感想・まとめ

やはり消費社会のなかで消費しまくってきただけのことはある。自然との共生とか、バランスをとるのって難しいわよね(悲壮感).....

ヤギとか野生動物とかしっかり考えて伸ばして行かないと食糧供給でマイナス点ももらうし、樹木を植えとかないと果樹はみのらずコウモリも増えて行かない。それだけに気を取られているとコウモリを住まわせる場所が足らなくなったり村人の教育がおろそかになって汚染されていってしまうというジレンマ。

相変わらず牧歌的で可愛いコマに癒されながら、結構シビアなリソース管理を要求されるのは環境保全の難しさを表しているかのようです....

アグリコラのようにヒーヒー言いながらご飯を用意する感覚ではなくて、全体の発展のなかでうまくやりくりしていくような常に俯瞰した視点が欠かせないアティワ。街を作ればお金も樹木も必要なんだけど、増える得点は差し引き3点にも満たないという事実に気が付く必要があるんですよ。きっとうまく行かないのはそういう事よね?

SDGsをテーマに置いた中量級の農園経営ボドゲはやはり甘くはなかったです。(安定の敗北感)ウヴェ・ローゼンベルクらしいスケール感を感じつつもそこはかとなくシビアなプレイ感が堪能できるアティワ、良いですぞ!

 

しかし相変わらず農園経営、下手なのよねぇ...楽しいんだけどもさ。あとチャレンジのなかにコウモリ40匹以上集めるってのがあるんだけど、アレ達成できるんか?できるのかな?

 

 

【アティワ販売情報】

割と入手しやすいのが良いです。

 

駿河屋が安かった⬇︎

 

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*1:っ°ө°c