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十人のクノイチ〈ハレヤマゲームズ〉|「さぁ、すっぱり逝っておくんなまし...」一撃必殺を操るは、美しくも恐ろしい十人の蝶であるぞ。

本日ご紹介するゲームはハレヤマゲームズさんの2019秋の新作「十人のクノイチ」です。昨年ゲムマ後に拝受してたのですが、レビュー書いてなかったのです。さーせん。。。斯くなる上はこの首ひとつで平にご容赦仕りたいっ!(いらない

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さ、戯言はこのくらいにしておき、今宵は美しきクノイチが悪人たちをバッサバッサと切り倒す痛快なバッティングゲーム「十人のクノイチ」ご紹介しちゃいますよ!

 

十人のクノイチ(TEN KUNOICHIs)

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プレイ人数:3〜4人

対象年齢 :8歳〜

プレイ時間:5〜10分

公式サイト

hareyamagames.com

十人のクノイチのルール・遊び方

ルールは至極簡単。各々2人(または3人)のクノイチを懐に抱え、よなよな悪事を働く与太者どもの屋敷に討ち入るか、様子を見るか。はたまた忍法を使い他のクノイチを出し抜くか。

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悪人どもを成敗すれば小判が手に入る訳で、それならばより金になる悪人を成敗したいところ。ゲームが終わり一番多くの小判を稼いだ者の勝ちと。いたってシンプルなルールでござりまする。

ゲームの準備

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  • クノイチカードをよくシャッフルして3名/ 3枚・4名/2枚づつ配布
  • 悪人カードと越後屋カードをよく混ぜ、よくシャッフルし伏せて山札とする
  • 早見表カードを各プレイヤーに1枚づつ配布
  • 山札から5枚、悪人カードを公開し、場に並べる

以上で闇に潜み討ち入る準備が整うのでございます。

手番の流れ

各々の手番もシンプル。

  1. 手元にあるクノイチカードから1枚を選択し、裏向きで場に示す
  2. 討ち入るか、討ち入らざるか、決める
  3. 討ち入る事を決めたものは、一斉にクノイチカードを公開する
  4. 討ち入らないものは「せーの、成敗!」の掛け声だけ参加するのだ
  5. 複数のクノイチが討ち入った場合は、クノイチの素早さの順に悪人カードを得る
  6. 場の悪人カードが4枚以下になった場合は5枚まで補充
  7. 誰も討ち入らなかった場合は追加で1枚公開する

以上を山札がなくなるか、手札(クノイチ)を使い切るまで繰り返しいたします。

技の速度

同じ相手を滅殺出来るクノイチが、同じ夜に討ち入ることもありましょう。

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やはり素早いものから獲物の首は狩って行くのが世の習わし。大きな数を持ち合わせる忍びというのは、それだけで下に恐ろしきものでございます。 

 

必殺の忍法

ゲーム中、クノイチは忍法を操る事が一夜限り許されます。忍法、それは一撃必殺の技。討ち入ったクノイチたちの速度が逆転するという、まことに不可思議な奥義でございます。たとえ「1速」であっても忍法を発現させればその速度は比類なきものとなりえましょう。

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1速がクノイチ同士の争いで勝ち抜けるには忍法は必須

ただしご注意くださいまし。同じく忍法を唱えたクノイチが他にもいた場合、その効果は一瞬にして霧散いたします。討ち入らせるクノイチを如何に秘匿し忍法を繰り出すか、それが成功の秘訣。

 

逃げ腰の越後屋

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場に越後屋が公開されたならば、その夜の小判は悪人カード1枚につき1両増えるのです。越後屋は成敗する対象ではございませんゆえ、プラス1枚の悪人カードを公開いたします。

 

さぁ、これで討ち入りも心置きなくできましょう。美しきクノイチたちをどうぞ存分に操りくださり、悪をすっぱり絶っていただきます。

 

十人のクノイチ、その渋み。

まずクノイチ同士のバッティングが渋い。カードを見ていれば、うちのクノイチの方が可愛い!とか、いやウチのクノイチの艶やかさをみろ!とか、やっぱりガマがセクシーとか色々言いたくなるとは思うのだ。

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しかしこの少ない手札での読み合い、存外に考えさせられる。クノイチが成敗できる悪人というのは、それぞれの得手不得手か決まっていて、公開されている情報だ。

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つまり場に並ぶ悪人の顔ぶれを見て、己がクノイチが一番活躍できる夜を見極めなければならないという事。悪代官を始末したいクノイチは他にもいる。

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然るにどの夜に討ち入れば良いのか、そのタイミングを見極めるのは中々に難しい。

また駆け引きという意味でも、軽めながらにしっかりとしている。本来のルールでは討ち入らない事を決めたならばクノイチカードは示さなくても良い。しかしプレイ動画を見ていて気が付いたのだが、討ち入らずとも裏向きにして示す事で他のプレイヤーの勇み足を誘う事が出来るようだ。

 

軽いブラフを仕掛ける事で他のプレイヤーの勇み足や、討ち入ると見せかけての揺さぶりが出来る。これは中々に良い。悪人を成敗することに目が行きがちだが、この「十人のクノイチ」は出し抜くゲーム。嘘と思わせぶりな態度で、他のプレイヤー揺さぶったものが大金を手に出来る。

 

まとめ

軽めながらもしっかり周りと絡める「十人のクノイチ」。悪人を成敗するのであるから是非とも時代劇風の口調で楽しんでいただきたいと思うのです。悪ノリがきっと十人のクノイチを楽しく遊ぶ秘訣。大いに会話も楽しんで遣るのがよろしいかと。

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「ちっ、これっぱかしか持ってねぇのかよ。しけた野郎だね。」

「おや、あんた言い残す事なんか、あるのかい?」

「滅・殺」

「命乞いなんて野暮なこと言いなさんな。たっぷり甘い汁、吸ってきたんだろう?」

「イィ!イィね!その顔!引きつった顔、ゾクゾクする!」

「遅い。」

「往生際が悪いねぇ。蕎麦がのびちまうだろうがっ!」

「さぁ、すっぱり死んでおくんなまし」

「そいつぁ、アタシの獲物だよっ!」

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わずか10分程度のの妄想時代活劇、ニンニン言いながら忍びの頭領気分で遊べばより楽しいと思うぞ?わずかな時間でもサクッと終わるので、見かけたらちょっと手にとって遊んでみるべし。

 

【販売情報】

作品の販売はゲームマーケット会場が中心のハレヤマゲームズさん。通販は見かけないので次回のゲムマ情報と合わせて公式ツイッターをチェックだ。前作の「爆散オブザ・デッド」の情報も合わせて発信されてるよ!

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