どもどもみなさま、コモノです。
先日のゲムマ春で、ものすごく気になってたボードゲームがありました。
そのボドゲの名は「セイルトゥインディア」。2013年のゲームマーケット春(あのダンジョンオブマンダムが発表されたのと同じ年)にOKAZU Brandさんから発表されたインディーズボードゲームで、わずか数分で売り切れてしまい、その後豪華版が発売されたという伝説的ボードゲームらしいのです。その伝説の時はコモノ、ボードゲームのボの字すら知らない頃ですので、もちろん今回がセイルトゥインディア初見。さらに当時ダンジョンオブマンダムと双璧をなす話題作だったと言われてる・・・
え、マジで((((;゜Д゜)))?
そのダンジョンオブマンダムの続編(エイト)は、コモノの心に残る名作ボドゲとしてその地位を確立しているのよね。
どのようなボドゲなのだ?そ、そんなに面白いのか?
最近何事も疑り深くなりつつあるコモノ、発売当時の絶賛の前評に半信半疑。(大変申し訳ございませんでした)しかしその期待感たるやまるで少年の頃のように輝きを放ちただただ膨らむばかりっすわ。。。気になったらそれは確かめねばならないな?
当時のOKAZU brandさんの紹介ページを覗いたところ。
猫かわいい。そして面白そう。
ゲムマで買えるかちょっと心配してましたけど、
入場後20分。予約品以外に欲しかったモノがほぼ買えた。散財っ! pic.twitter.com/SpKX73Mqpg
— コモノックス (@komonox) 2018年5月6日
まさか20分で無事にゲット。
今日はそんな心の期待作、「セイルトゥインディア」を開封しちゃいますよ!
ひゃっはー!
【目次】
〈セイルトゥインディアって?〉
舞台は大航海時代のポルトガル。プレイヤーはポルトガルの王家の1人となって、リスボンを立つ船乗りたちに出資し交易で名声を得ようとする。新しい交易路を開拓し、航海士たちと共にインドを目指すのだぞ。「まるで宝石のようだ」と称えられたスパイス交易で財をなし、莫大な富と名声を手に入れるのだっ!
と、概要を書くと舞台の背景には壮大なロマンが詰まっております。でもコンポーネントは小箱。。。はて?ロマンの割にコンポーネントめっちゃ少ないね。
しかし500円ゲームズの企画作品だからコンポーネントは質素、という理由ではなさそうなのだ。調べているとセイルトゥインディアはすべてのリソースを同じコマが処理するという記述を見かけるのだけれど、どういう意味なのだろ?色々な意味で期待と不安で胸が膨らむ作品、セイルトゥインディア。そうか、この不安と興奮がないまぜな感情もリスボンを立つ彼らと同じ気持ちってことなのだな?(違います)
〈開封〉
セイルトゥインディア
プレイ人数:3〜4人
プレイ時間:60分
対象年齢 :12歳〜
箱のサイズは冒頭でも触れたように小箱です。デザインは洒落ております。箱の手触りもしっとりしてて良い感じですな。なによりかなりピッタリ作られているので蓋がスルスル開かないというのは良いポイント。(個体差あるのかな?)
コンポーネント全体
箱を開けますと、カードとキューブが入っております。
以上。
マジか。本当にカードとキューブだけ。カードもそこまで枚数が多くない。。。
キューブ
4色あって各10個づつ。
これが各プレイヤーのリソースコマとなるよ。リソースコマは各プレイヤー「10個」で有限。増えません。
プレイヤーカード類
各プレイヤーに1枚づつ配布されるカード。手元でリソースや資金、VPを管理する。
歴史記録官カード(右下)はキューブを配置してVPを管理。新しい土地を発見したりするとVPが得られる。このカードに配置されるコマは、それを記録する係なのだ。1人(1コマ)の記録官が管理できるVPは最大5。6VP以降は新たに1名を雇う(リスボンから連れてくる)必要がある。
金庫・造船技術カード(左上)はカード上段が金庫、下段が造船技術を管理する。それぞれに管理者コマ(金庫番と造船技師)が最低1つづつ必要。なお、金庫番も最大5金までしか管理できない。
サマリーカード(右上)には手番でできるアクションが記載されているよ。アクションは結構豊富にあるし、手番で2回行動できるので、最初から慎重にアクションを選択する必要があるぞ。
リスボンカード
全ての旅の始まりの地。大航海時代の中心地。
なお、リスボンに配置されているキューブ達はまだ何の役割の決まっていない、ただ暇を持て余したおっさんみたいなものである。
寄港地カード
航海時に立ち寄ることができる土地カード。
商品の売却や建物を建てる事で利益を得ることができるよ。伏せて置かれた未踏の地は最初に訪れたプレイヤーにVPが入る。
技術カード
様々な技術でプレイヤーに恩恵をもたらしてくれるカード。
所持しているだけで効果が現れるカードも多い。
〈ゲームの準備〉
セットアップはプレイ人数によって少し異なるところがあるよ。3人プレイ時は寄港地カードが12枚▶︎9枚となる。それ以外は一緒だな。
プレイヤーカード類を各1枚づつ配る。
歴史記録官カード/金庫・造船技術カード/サマリーカードを受け取り自分の手元に並べておくよ。
リスボンカード を配置する。
始まりの地をまず配置する。厳かに、である。
寄港地カードを配置する
リスボンの右側に伏せて並べていく。その後リスボンに近いところから順に3枚公開する。初めてプレイする場合、おすすめ寄港地(カード右下に①〜③の赤字が印刷されている)を公開しておくと良いらしい。なお、プレイ人数が3人の時はランダムに3枚除外するよ。
技術カードを全て並べる
各プレイヤーはコマのストックから1色を選び、3つキューブを受け取る。キューブはリスボンカード状に配置するよ。
スタートプレイヤーを決める
最近ポルトガルに行った人がスタートプレイヤー。いなければ公平な方法で選ぶ。要は誰でもいいのだけど。プレイ順は時計回り。
各プレイヤーにリソースコマを3個づつ配布、残りはストックへ
受け取ったリソースコマ1つを造船技術カードの左端に配置する。残りはリスボンに配置。
資金を受け取る
初期の手持ち資金を受け取る。スタートプレイヤーから順に(2金▶︎2金▶︎3金▶︎4金)と受け取るよ。先手有利は資金で調整なのね。受け取ったお金はどう管理するかというと。。。リスボンに配置した自分のリソースコマを1つ、金庫カードの上に配置するよ。リソースを表すキューブはリスボンにいるときは船、金庫カードの上では金庫番と役割が変える。金庫番1つにつき5金までしか管理できないので、所持金が5金を超えるともう1つキューブが必要となる。。。
リソース管理って、そういうことか。
〈ゲームの流れ〉
スタートプレイヤーから手番を開始する。手番では2アクション可能で、以下のアクションから任意で選択して実行できる。
コマを雇う
1金しはらって、ストックからコマを雇うことができるよ。雇い入れたコマはリスボンに配置する。
船の移動
リスボンに配置したコマを船として移動させる。移動可能な範囲は造船技術カードのコマを配置している範囲。(スタート時は1)
リスボンに配置していれば、2つ以上のコマを船として移動させることも可能だぞ。移動後、寄港地に描かれている商品アイコンの上にコマを配置しておけば、次のターンで商品の売却もできるよ。
商品の売却
商品の売却は商品アイコンに配置済みのコマ(すなわち商品)のみ売却が可能。一度に複数の種類を売却することで種類数に応じたVPのボーナスを受け取ることもできる。
売却した商品(コマ)はリスボンカードの上に再度配置する。
建物を建てる
寄港地に配置(船・商品のいずれか)したコマを、寄港地カードに記載された建物エリア(上下2種類のいずれか)に配置することで建物を建てることができる。建築の際は以下の3つの条件を満たしている必要があるよ。
・2金支払う
・寄港地にコマが配置されている(船、商品のいずれか)
・建物の上に他のコマがない
建築物によって得られるボーナスが異なるので、よく考える必要があるな。
技術カードの取得
カードに書かれているコストを金で支払い、技術カードを獲得する。
船の移動力を上げる
ゲーム開始直後は1マス。カードで指定されたコスト(金)を支払えば、船の移動力を上げることができるよ。
自分の手番では2アクション可能なので、上記を組み合わせて2回アクションを行い、次のプレイヤーに手番がうつるよ。
〈お試しプレイ〉
1人3役はかなり苦しいものの、テストでルール確認してみた。
まずはコマの雇用。ストックから1つコマを取ってリスボンに配置。手元の金庫から1金を減らす。
ストックからリソースコマを増やす方法はコレしかない。しかも10個が上限なので上手くやりくりしながらVPを伸ばすって事なのな。
船の移動ではリスボンにあるコマを寄港地カードの下に移動。2つ一緒に動かしても良いのだぞ。
このエリアに置いてあるコマは船である。
船の移動アクションで寄港地の商品エリアに配置も出来る。
船だったコマはここで商品になるのだ。
商品エリアに置かれたコマは売却も出来る。(ただし移動アクションとは別アクション)売却は自分の配置した商品コマの中から任意に選択しての売却も可能。1アクションで売却した商品の種類によってはVPも貰えたりする。
なお、商品の売却や未踏の地を踏破して入手できるVP(勝利点)は記録するためにリソースコマを使用する。(最大5VP)
そのためにはリスボンから歴史記録カードにコマを1つ割かなければいけない。
歴史を記録するおっさん記録官がカードに配置されていなければ、勝利点は記録されないって訳ですよ。
例えば建物を立てればコマを配置する。建物は所持数に応じたVPなどが発生する。
でも寄港地の建物へリソースコマを配置したら、ゲームが終了するまで戻って来ない。
つまりリスボンに配置したリソースコマは、どのリソースとしても活用できる。逆に言うとリスボン以外に配置されたコマはリスボンに戻らない限り他のリソース管理に当てることは出来ない。(建物のように戻れないコマもある)
先走りすぎて未開の地を進んでもVP記録できない、なんてこともおきかねない。
そのあたりのルールもしっかり把握してコマの采配を決めていかねばならない模様。マジか、コレずっと悩ましいの続くじゃん・・・・
そうか、これがまだ見ぬインドへの航海。
なんて辛く、そして悩ましいのか。。
〈まとめ〉
このリソースの再配分のようなコマの動きがとてもセイルトゥインディアを悩ましいものにしている。記録官や金庫番みたいに5VP/5金までしか管理できなかったりと、1つ置いておけば事足りる訳じゃないあたりも非常に悩ましく苦しい。
なんだろ、このゲーム。カードとコマだけでこんなに悩ましいゲームを味わえるものなのかと、かなり驚きを感じるボードゲームだよ!3人からでしか遊べないのがとてもモドカシく、ちょっとコモノの環境的にはハードルが高いのだけどゲームの内容としては文句なし。かなり好きな部類のボドゲでした。
ダンジョンオブマンダムは2名で遊ぶのが好きだけど、セイルトゥインディアは人数多い方が楽しいかも。もともとが500円ゲームの企画だってのがまた凄いです。ゲームはルールありき、という基本を実感。
これ、いつもバッグの中にいれておきたい。
小箱でこんなボードゲームあるんだねー。凄いな。 いい買い物しちゃった!
はやく遊びたーい。
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どうせならダンジョンオブマンダムエイトも一緒に。