ぼっちのホビーBlog[ボドゲ版]

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【テインテッド・グレイル】シタデルカラーに導かれてアヴァロンを救うペイントツアー。実録・ミニチュア塗装はマジで楽なのか!?ペイント歴3体のビギナーが挑むミニチュアペイントの世界〔メンヒル&ダイアル編〕

2022/1/15 追記 メンヒルのペイントが完成したので写真追加しました

ども。コモノです。

 

あの熱量で昨年末に手に入れたテインテッド・グレイルですが現在はちょっとお休み中。それはひとえに「雰囲気めちゃ盛りで楽しみたいから」なのでありました。

年末年始のお休みでペイントしてやるわ!と意気込んだものの、失敗を恐れてセコセコ練習していたら年末年始のお休みが終わってしまうという残念な結果に。

しかし、しかし!です。

昨年末のポチリ締めはシタデルカラー、今年のポチリ初めは筆と、今まさに静かなペイント熱が心に宿る1月、アタシはやはり塗るっ!っと意気込みあらたにテインテッド・グレイルのペイントに挑戦してやろうと思いたったのです。塗ってみたいと言い出してからはや3年が経ち、これまでペイントを仕上げたモデルはわずかに3体。しかも細かなところを修正に修正重ねてなんとか見れるレベル(主観)に強引に持っていくという、ペインターの方から言わせれば「あるある、初心者あるあるよねぇ(*゚∀゚)ゲラゲラ」というレベル。

さて、見事完成となるか、その一部始終をお届けしたいと思います。そう、これはアヴァロンを救うための人柱、尊い犠牲の記録なのです。。。

 

テインテッド・グレイルとは??

そこまで入れ上げているテインテッド・グレイルとは何なのか?についてはアンボクシング記事をアップしているのでそちらをお読みください。決して説明の手を抜いているとかそういうことではなくってよ?

きっとこの熱の入れようがご理解いただけるかと思います。だってダークファンタジー好きなんだもん。

 

今回ペイントするのはメンヒル&ダイアル

物語の重要な役割を担うメンヒルという石像と、その足元で物語の進行を司るダイアルが最初のペイントの生贄となりますよ。

下地作り:シタデル・レイスボーン(スプレー)

まずは全てのミニチュアに下地スプレーを吹きます。その後しばらくは乾燥させてカラカラにしたのがこの写真の状態。

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シタデルの下地カラーには何種類かありますが、今回選択したのは少しアイボリーっぽい色合いになるレイスボーンという色をチョイス。本来石像などの無機質な物体にはグレー系のグレイシーアの方が向いていると言われていますが、あえて今回はレイスボーンです。理由はオリジナルのサンドロップペイントがかっこよかったから。

https://ksr-ugc.imgix.net/assets/026/295/542/0f6f6f896ff1586127f5952310a969dd_original.jpg?ixlib=rb-4.0.2&w=700&fit=max&v=1567083562&auto=format&gif-q=50&q=92&s=0a248f75db5f76fefb511e23faba17db

画像引用:https://bit.ly/34rHICE

この工場出荷前のメンヒル様をみた時、ちょっとアイボリーな感じがしたんです。なので少しナマっぽさもあっていいんじゃないかということで骨の描写に使われることが多いらしいレイスボーンを合わせました。これがいい結果を生むかどうかは分かりませんが、自己満足って大事です。

 

Step1:シタデルペイントの方向性を決める

まず最初にペイントの方向性を決める作業にとりかかったよ。候補は2パターンあって、シェイドを使うパターンとコントラストカラーを使うパターン。どちらも考えてるだけでは決まらなかったので、ダイアルを使ってテストを行いました。

シタデルシェイド:ナルン・オイル(Nuln Oil) 

まずは全体的にベースカラーのトーンを落としてくれるシェイドカラーのナルン・オイルを使うパターン。とりあえず何も考えずにダイアルにバシャバシャ塗ります。

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反対にも塗るよ。

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思ったほどは黒くならなかったんだけど、、まぁいいか。シェイドはかけた直後はとっても汚れて見えます。そういうものなのでOKということにしておこう。

シタデルコントラスト:ブラックテンプラー(Black Templar)

お次はあらかじめ黒く染め上げてからハイライトを入れていくコントラストのブラック色を使ってみます。ハイライトになるところが少し薄く明るくなるはずなんだよ。

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うむ...見事に黒い。。。薄く下地のレイスボーンが透けていますが、こちらは思ってた以上に黒くなりました。

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ハイライトと呼べるところはなくて、グレーからブラックへのグラデーションになるんだね。予想より黒くなっててビビる。

シェイドとコントラストの比較(ベースにのせただけの状態)

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左がコントラストカラー、右がシェイドカラーです。うーん、、イメージがこれだけだと湧きませんな。。。なんか決めあぐねるので、もう少し完成系に近づけて違いをみていくことにします。

シェイド(Nuln Oil)&ドライブラシ(DawnStone or TerminatusStone)

 

シェイドでペイントしたダイアルにドライブラシを入れていくよ。本来は数字のカラーなどベースペイントをするところを塗り分けたあとにナルン・オイルを塗って全体のトーンを落とすのですが、今回は先に塗っちゃったのでドライブラシを先にいれ、最後に数字を書き入れていくことにしました。

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ダイアルの左半分は灰色のDawnStoneでドライブラシをした状態。右半分はさらにその上からアイボリーがかったTerminatusStoneでハイライト的なドライブラシを重ねて入れています。DawnStoneだけだと少し眠たい感じがするので、シェイドいれたダイアルは右のパターンで仕上げてみよう。

コントラスト(Black Templar)&ドライブラシ(TerminatusStone)

お次はコントラストカラーにドライブラシでハイライトを入れていくパターン。コントラストカラーならではのグラデーションを少しでも活かしてみたかったのでTerminatusStoneのみを使用してドライブラシを入れてみたよ。

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おぉ!シェイドよりも陰影がはっきり出て、髑髏の細かなモールドも浮き上がっております。なかなかインパクトあるのでちょっとイメージよりもコントラストが高めに感じ。でもこのくらいの方がゲーム中は見やすいのかもしれない。

コントラスト(Black Templar)VS シェイド(Nuln Oil) 

表裏も同じように仕上げて、並べて比較してみました。左がコントラストベースで右がシェイドベース。

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これは....甲乙つけがたしっ(・∀・)イイ!!

うーん。。どっちも良いなー。イメージに近いのはシェイドの方なんだけど、ゲームで使うことを考えると少しコントラストが高い方が遠目で見た時に見やすいような気がしてきた。なので今回はコントラストカラーをベースにした仕上げを残りのダイアル&メンヒルに施していくことにしました。

 

Step2:ダイアルの仕上げ

せっかくなので、シェイドで仕上げたダイアルはそのまま仕上げていくことにしたよ。

シタデルレイヤー:ヴァズダッカレッド(Wazdakka Red)

数字の色は今回赤い色で仕上げてみようと思っていたのでレッドドラゴンを塗った時のフレッシュティアラーズレッド(FLESH TEARERS RED)を使用したら恐ろしく暗く沈んだ色に.....流石に見づらい。ということで明るめのレイヤーカラーで仕上げることにしました。引っ張り出してきたのはこれまたドラゴンを塗った時のヴァズダカレッド。

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うーん。もう少し合う色があるような気がする。でも細かな色合いとかに拘りたい気持ちはあるけど全色揃えられるわけないので、あるもので行くのです。

シタデルベース:ルーンロードブラス(RuneLord Brass)

裏面の数字は違う色にしてみようということで、もう一つ異なる色で塗ってみることにしました。

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メタル系のブラスカラーは光の角度で光って見えます。これは結構見やすいかも。色々テストしてみたい欲が出てくるのはなんでなんでしょう。危険です。

 

Step3:いざメンヒルを塗るっ!

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なんかちょっと可哀想な絵面に...ごめんメンヒル。

シタデルコントラスト:ブラックテンプラー(Black Templar)

コントラストカラーはバシャバシャ塗るのですが、乾燥させるのに少しお時間がかかります。ドライカラーのマットな質感を大切にするためにもしっかり乾かすのです。土台になる箇所にはみ出しますが、そこは最後に仕上げで黒くしちゃうので気にしないんだよ。しばらく乾燥させたのち、無心でドライブラシを入れていきます。もうそれはもう無心で。。。

 

Step4:今日の振り返りと反省と自己満足

そしてとりあえず力尽きた深夜25時の段階がコチラ。

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かなり良い感じでは?(*゚∀゚*)!!

思い通り仕上がっていないところもありますが、愛着が込み上げる深夜25時。もう少し完成までにはあれこれ手を入れたいのですが、良いのです。ちょっと思ったよりも骨っぽいなとか、蝋燭の描写が上手いこと出来ないとか、台座に手が回っていないとか、あげたらキリはないのですけど良いんです。

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ちなみに腕のリボンはフレッシュティアラーズレッド(FLESH TEARERS RED)を使って塗っていますよ。

シタデルコントラスト:フレッシュティアラーズレッド(FLESH TEARERS RED)

まだ塗っていないメンヒルと並べてみると、やはり塗ったあとではガラッと印象が変わります(当たり前)

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この後は仕上げを細部に施して完成ですよ。

今日の振り返り

本日の振り返りのポイントです。

ドライブラシ最高。でも筆には注意。

完全な個人的意見ですが、ドライブラシによるハイライト入れはかなり好みです。マットな仕上がりが冒険心をくすぐります。ただし筆には注意です。今回ダイアルのドライブラシではセリアで買ってきた安い筆を使用したんですが、かなり毛が抜けました。気がつくとミニチュアにぺったり抜けた毛が張り付いていたりするので、使う筆は注意した方が良いかもしれません。あと優しくサカサカ塗らないとだな!

コントラストカラーはやはり楽ちん

いろいろな所でも言われているようにコントラストカラーはやはり楽でした。ただ今回使用したブラックテンプラーはかなり真っ黒に近い状態になるため、全体が暗めのトーンで良い!と割り切らないと後々後悔しそうな予感。ベースの色の上にシェイドをかけて陰影をつける方が、トーンとしては明るめに仕上がります。クラシックメソッド、コントラストメソッドというペイント技法がシタデルでは確立されていますが、教科書通りに塗るだけでかなり満足度の高い結果になるようです。

時間は大体2〜3時間くらいかな?(今回の分)

間に乾燥する時間(30分くらい)を挟んでいるものの、今回の3つのペイントを完了するまでにかかった時間は大体3〜4時間強でした。写真を撮ったり、慣れない筆洗いやシタデルの取り回しにもたついたので、ペイントの経験がある人なら早ければ2時間くらいで終わる気がします。メンヒルが後2体、通常のキャラが6体、ダイアルが丸っと残っているのでテインテッド・グレイルのミニチュア全部を塗る合計時間は....8時間くらいなのかな?そんなにかからないか?

 

それでも何とか見えてきた感じがするので、1日目の満足感はありますな!残るは仕上げです。

 

Step5:仕上げもぬかりなく

翌朝、ちょっと早起きして仕事の前に塗りました。早く仕上げたかったのですよね。

シタデルベース:アバドンブラック(ABADDON BLACK)

土台を黒で塗るとミニチュアはグッと印象が引き締まるって誰かが言っていたので、アバドンブラックなる黒色で塗りました。確かにグッと締まります。

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塗り残した部分と、昨日モヤモヤして終わってしまった蝋燭の灯りのところに修正をいれ、最後に土台に少しだけハイライトをいれて完成です。最後の仕上げは結構丁寧に、時間をかけても良いかもしれません。上手く行っているような気分が満喫できてこれまでの苦労が報われます。

メンヒルの完成

そしてコチラが今回のメンヒル像。ちょっと黒い。

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が、なかなか良い雰囲気では???もう自画自賛でありましょう。そうでしょう。

はぁ...惚れる。満足。溢れる自画自賛というか、愛着がひとしお。写真はちょっと白っぽいけど、実際はもう少しクリーム色っぽい仕上がりです。イメージは砂岩系の石像だよ。

メンヒルこだわりのポイント

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今回のポイントは腕に巻かれた赤いリボン。ここが実は今回のペイントで一番拘りたかったところなのです。ゲームのチュートリアル冊子の冒頭にはメンヒルの描写があるのですが、その文章にグッときてしまったんですよね。ペイントする時にはどうしてもこのリボンをイメージに浮かんだ赤で塗りたかったんです。

クーナハトの栄光の日々を物語る唯一の痕跡は、メンヒルと呼ばれる石像だ。いつも赤いリボンで飾られ、蝋燭を灯され、その節くれ立った足元には日々の捧げ物が置かれている。

引用:チュートリアル「ここから始めよう!」より

少しくたびれた赤いリボンが悲しげに巻かれているメンヒル。その悲しげな姿はこれからの冒険の序章にぴったりじゃないですか?やべーよ....って読んだ時になったのだよね。なので自分なりにこだわりたいポイントを持って塗ると楽しいこと間違いなし。思い込みで良いんです。だって自分の物語なのだから。

 

メンヒル&ダイアル編まとめ

ミニチュア塗装は楽だったのか?というタイトルの問いの答えは、、、自分にとって楽ではありませんでした(笑)でもめちゃくちゃ楽しい。たぶんシタデルを使うと楽、というのはミニチュア塗装の経験がある人へのメッセージで、ビギナーが塗ると「塗るのは楽だけど色決めでめちゃくちゃ悩む」ことになります。シタデルではそういう配色の参考を教えてくれるアプリがあるので、それを活用していくと良いと思います。

Citadel Colour : The APP(シタデルのアプリ)

Citadel Colour: The App

Citadel Colour: The App

  • Games Workshop Limited
  • ライフスタイル
  • 無料

自分なりの配色の感覚が掴めてきて、どの色を使えばどういう風に仕上がるかイメージつくようになるとコントラストカラーを使ったりすると楽になる気もしますな。いつになることやらだけども。

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今回ペイントで使ったカラーは全8色でした。リボンやダイアル、蝋燭に使った赤系統の色や、聖杯やチェーンにつかったブラスカラーは無くてもモノトーンな仕上がりでカッコ良いです。コントラストカラーを使ってサクッと塗ると割り切るなら3色、土台もコントラストで塗るってんなら2色でも良いかな?でもダイアルの数字は視認性も考えて、レイヤー系のカラーで塗ってあげた方が良いかもしれません。

ボドゲミニチュアを塗るというホビー最高

思っていた以上に気にいる仕上がりになったので、個人的には大満足になったメンヒルペイント。ボードゲームのミニチュアはこれまで塗る塗る言っててそのままになっているゲームが大量にあるので、新しい楽しみが一つ加わったぞ。やべーなー、、まだ1/3も終わってないんだけど....夜はしばらくペイント漬けか。出来るかな?

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でも1体塗っちゃったから、途中でやめるという選択肢は既にない。今回のメンヒルが結構上手く行っちゃったので、残されたキャラクターペイントのハードルが上がった感あるが、どうしましょ... (・∀・)

 

メンヒルのペイントが完成した!(2022/1/15 追記)

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感無量....(●ↀωↀ●)✧


次回、キャラクター編、乞うご期待!(いつだよ)

 

 

今回のペイントで使用したシタデルカラー一覧

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初めてのミニチュアペイント記事はコチラ

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