ども。コモノです。
以前レビューしてから皆様にお読みいただいている宝石の煌きのコチラの記事。本文でも触れているように海外から直輸入されたと思われる製品で記事を書いています。いわゆる日本語版ではなく、並行輸入品ってやつですね。
その後、ホビージャパンの国内正規品(いわゆる日本語版)を入手してずっとそのままにしていたので今日はこの二つを比べてみようじゃないか、と言う記事です。
もう単純に比較だけします。海外製品には偽物が混じっているなどなかなか一筋縄では行かないような諸問題もあるようですが、一個人で出来ることってあんまりないかなと思うのですよね。
海外製品を購入する際、または日本語版ではない海外製品とのリアルな違いについて今手元にある2つの商品を比べてみたいと思いますので、この「宝石の煌き」に限らず海外からボードゲームの輸入を検討される方の何かの参考になれば幸いです。ではでは、早速比較してみたいと思いまする。
- 宝石の煌きとはどんなボードゲーム?
- 比較①:外箱・外装
- 比較②:ルールブック
- 比較③:宝石トークン
- 比較④:貴族タイル
- 比較⑤:宝石カード
- 比べてみたまとめ
- 我が家の海外製品はいわゆる偽物?なの?
- まとめ
- おすすめの記事
宝石の煌きとはどんなボードゲーム?
プレイ人数:2〜4人
プレイ時間:約30分
対象年齢 :10歳以上
もうあまり説明の必要がないくらい人気のあるボードゲームですよね。場からカードをピックアップして入手した宝石で更に宝石を獲得していく、拡大再生産と呼ばれるメカニクスがとても気持ち良いボードゲーム。日本語版の再販も何度となく繰り返されている名作です。ゲームの難易度的には中量級の軽めよりに当たるゲームかなと思います。ルールは分かり易いので初めての方でもスッと遊べる良作ですよ。
比較①:外箱・外装
まずは外箱の比較です。画像左が日本語版、右が海外版です。
左:日本語版 / 右:海外版
デザインは全く一緒ですが日本語版の方が若干明るい印刷です。印刷だけではなく、日本語版はリネン仕上げと呼ばれる表面加工紙を使用しています。細かな格子状の加工が表面に施されたリネン加工は、耐久性、発色等が優れていると言われています。表面加工の差なのか、海外製品は日本語版に比べてグッと黒の締まった色合いです。
なお、輸入過程の問題だと思うのですが、派手に外装に傷がついていたのは以前の記事でも触れた通りです。並行輸入品ではこういったリスクがあると言うことは考えておいた方が良いと思います。(ほぼ交換には応じてもらえない or めんどくさい)
比較②:ルールブック
外装には表面加工、色味に違いがありましたが、ルールブックはパッとみたところ同じように見えます。日本語かどうかということ意外に違いは特に見当たりません。色味は日本語版の外装に近く、明るい印象を受ける印刷で通常の光沢紙です。
比較③:宝石トークン
左:日本語版 / 右:海外版
SNSなどで話題に上がる宝石トークンには顕著な違いがありました。なお、正確な重量は測っていませんが、手に持った時の重さの感じには大きな違いは感じませんでした。
枚数は同じです。シールの印刷には若干の差は見られますが、印刷誤差の範疇の差かなと思いますが厚みが結構違います。基本の宝石トークンは1色7枚ですが、同じ枚数を重ねて置いてみると約1枚分ほど海外製のトークンは厚みが増しています。
左:日本語版 / 右:海外版
もしかすると7枚合計して正確に重量を測った場合、1枚分くらいの重さの違いはあるかもしれません。(調べてません)
比較④:貴族タイル
左:日本語版 / 右:海外版
貴族タイルです。枚数、内容に違いはありません。外装と同じように日本語版の表面加工はリネン仕上げ、海外版は通常の光沢仕上げです。
左:日本語版 / 右:海外版
色味について、濃度はほぼ同じレベルですが日本語版は少し赤みの強い印刷です。海外版は少し青味がかかっていますが、まぁ許容範囲かなと思います。
アタクシ、以前写真撮影を仕事で行っていた頃があるのですが、その感覚でこの日本語版の納品を受けていたら「マゼンダ抜いて」と指示付きで再印刷をお願いしていたもしれません(笑)
もちろん遊ぶのには問題ないですし印刷誤差の範囲?といえば範囲には収まるかな...受け取った方の心の広さ次第でこの差は感じ方が変わると思います。
比較⑤:宝石カード
左:日本語版 / 右:海外版
日本語版、海外版ともに光沢紙を使用していますが、重ねた時の厚みにはかなり差がありました。海外版では何度かプレイしているためその差はあるにしてもベースとなっているカードの厚みに差があるようです。1枚づつ手に取り比べてみても海外製のカードの方が若干厚みがあるのが分かります。
ただ日本語版カードの方は比べると確かに薄いのですが、特に強度に問題がありそうなレベルではなく他のボードゲームで使用するカードなどと触った感じの厚みにあまり差はないように思います。スリーブに入れて遊ぶ場合は日本語版の厚みの方が入れやすく、海外版ではサイズがぴったりのスリーブだと入れるのに苦労しそうです。
左:日本語版 / 右:海外版
色味については割と顕著に違いがあり、日本語版は標準的にな濃度と発色なのに対し海外版はかなり明るく濃度も薄い印刷です。黒の締まりが足りず、全体的にマゼンダ不足(薄緑っぽい色合いでくすんで見える)の印刷で仕事の納品物だったら再印刷の交渉は必須か、な?....
左:日本語版 / 右:海外版
いずれも枚数と内容には差がないので、遊ぶ分には困りません。
比べてみたまとめ
比較した結果をトータルでざっくりまとめると以下のような印象を受けました。主に気になったのは印刷の色味の違いで、カードやタイルの厚みの違いは個人的にはどちらでも良いかなという感じ。
左:日本語版 / 右:海外版
日本語版
外装、カード、タイル、トークンとも品質に問題なく海外版と比較しなければ特に問題視するようなことはありません。今回入手した印刷ロットの範囲だけかもしれませんが、若干貴族タイルは赤いかなぁ。。。マゼンダ取りたいw
海外版
遊べないことはないですが、印刷物(カード、タイルなど)のバラつきはかなりありました。ルールブックを標準的な結果とすると、箱は黒っぽく、カードはマゼンダ不足で色のりが薄く、貴族タイルには少し青味がかかっています。あとは箱が凹んでましたが、色々目をつぶれば遊べない事はなく、ゲームを遊びたい!という欲求を超えるほどの不満を感じることはありません
この差をどう受け取るかは個人で差がある部分かなと思います。
我が家の海外製品はいわゆる偽物?なの?
色々比べてみて思いましたが、最初に入手した宝石の煌きも偽物という事は無いように感じました。理由は印刷物自体は色や濃度の差はあるものの、いわゆる複写系の転写物ではなく通常の印刷であるように思うこと、箱や内箱系のトレイの仕上げも雑な適当さは感じなかったためです。(凹んでたけどな)
左:日本語版 / 右:海外版
日本製と海外製で仕上がりの品質には差がありましたが、これは日本人の要求がやはり日頃から高く、それにあわせて品質管理をされている結果かなと思います。リネンの表面加工も好みは国ごとに違いそうだし、それが偽物だと決める理由にはならないかなと思いました。(違うんだろか?)
国内に日本語版が流通しているなら日本語版の入手が失敗なくおすすめですが、市場在庫が枯渇してしまいバカみたいなプレミア価格で買うくらいならば、海外から並行輸入して入手するのは悪くない選択肢だと思います。
まとめ
比較してみたら結構差があったのがちょっと驚きでしたが、偽物ではない海外製品なのであればそこまで不満を持つレベルではありません。(当たり前かw)
結論、「宝石の煌き」はプレミア価格の転売品を買うくらいなら海外製品はアリ!だと思います。同じゲームであっても日本と海外の製品では品質差があることを承知の上で検討してみてはいかがでしょう!
ま、でも今は普通に買えるのでそんな心配いらないけどな。
遊び方などは以前の記事を是非に!
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