ども。コモノです。
本日は「美しき魅了」をテーマに極私的な感覚でセレクトした、国産インディーズのボードゲームをご紹介いたしましょうかと。
美意識というものは古今東西どの文化においても尊重され、人々憧れの対象となってきたわけです。やはり「綺麗・美しい・可愛い」と感じるものには自然とスッと手が出てしまったりするものですよね。
ボードゲームだって然り。海外ボードゲームのアートワークに目を奪われることはしょっちゅうあるわけですが、国産ボードゲームにだって負けず劣らず光る作品が沢山あるのです。春と秋のゲームマーケット前後では話題になる国産インディーズボドゲですが、その時期以外ではやはり目にする機会が減ってしまうのも事実。それが勿体無いのですよ。面白いんだし。
ということでクールでカッコいい国産ボードゲームの中から、個人的に好きなゲームを10タイトルほどピックアップしてご紹介したいと思います。持ってないのもあるけどいつかは欲しいと。ああ欲しい(笑)
とりあえず夏休み編として10作品を選びました。まだまだあるのですけども、次回は冬休み編にするかもです。新旧織り交ぜてご紹介いたしますよ。
- 真打(新版)|JUGAME STUDIO
- ツリーラインアベニュー|TACTICAL GAMES
- ノコスダイス(NOKOSU DICE)|Engames
- SCOUT!(スカウト)|ワンモアゲーム!
- 三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい|ペンとサイコロ
- Liqueur the Game|B-CAFE
- インサイダーゲーム|Oink games
- シノミリア|シノミリアプロジェクト
- ABYSSAL LINE|analog lunchbox
- アマルフィ(Amalfi)|uchibacoya piece
- ピックアップまとめ
- オススメの記事
真打(新版)|JUGAME STUDIO
画像引用:shinuchi
まず最初にご紹介するのはJUGAME STUDIOの「真打」でございます。落語がテーマになっているセットコレクションのカードゲームですな。
個人的に落語が好き、というのもあるんですけども、最初このゲームを手に取った時の感動といったらなかった訳です。ボードゲームのプロダクトとしての魅力に目覚めたと言いますか。現在は新版となり、拡張「廓噺の名人/食通の所作」と合わせてポチっとやるのにちょうど良い塩梅です。え、廓噺って何かって?そりゃ旦那、あれですよ。お天道様の高いうちから、そんな噺しちゃいけませんよ?
JUGAME STUDIO
真打(シンウチ)レビュー
ツリーラインアベニュー|TACTICAL GAMES
画像引用:TREELINEDAVENUE – TACTICAL GAMES
Tactical Gamesのツリーラインアベニューは、プレイしているその場がとても美しい。公園が魅せる四季折々の風景を夢想しながらのタイルドラフトは、勝敗のみならずまるでショートムービーを見るかのような小さな体験。卓上には赤く紅葉した樹々が並ぶかもしれないし、鮮やかな青空を背景に桜が舞うかもしれない。美しいアートワークに十分浸りながらみんなでプレイする時間が嬉しくなるボードゲームなのです。
TACTICAL GAMES OFFICIALSITE
ツリーラインアベニュー:レビュー
ノコスダイス(NOKOSU DICE)|Engames
画像引用:BoardGameGeek
国産インディーズゲームは新作として発表した旬を過ぎても、脈々と愛され続けるゲームが数多く存在しております。このノコスダイスもそんなゲームのうちの1つ。Engamesの目に留まりリパブリッシュされる運びとなったノコスダイスは、別府さいさんの手によって美しさまでも手に入れることとなったのです。ビッドがあるトリックテイキング。思うように行かない展開。ダイスの使い方でこうも面白くなるのか!という、しっとりと悩ましい間違いないトリックテイキング。
Engames Shop
ノコスダイス:レビュー
SCOUT!(スカウト)|ワンモアゲーム!
スカウトはいわゆるゴーアウト系のカードゲーム。手札を全て出し切ると勝てるのだけど、すでにプレイされてたカードをスカウトして自分の手札に加える事ができるのが特徴。大富豪をベースとしているルールをより判りやすくしてくれているのが、この光るアートワーク。視認性があがり迷う事なくゲームに没頭できる上に、シンプルで飽きのこないデザインが秀逸。ルールに寄り添う美しいデザインですぞ。
ワンモアゲーム!
SCOUT!:レビュー
三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい|ペンとサイコロ
幕末の志士、高杉晋作が歌ったと言われる都々逸がタイトルになった「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」。廓の客となったプレイヤーは帰りたくがないために鳥を殺したり押し付けたり・・・かの時代の遊郭で美しい太夫の気を引くには、財力だけでなく知識と教養も備わっていなければなりませんでした。客としてもひとかどの人物でなければ花魁たちには振り向いてももらえなかったと言います。無事意中の主と朝寝するために知恵をこらすゲームです。アヤマギ堂さんのイラストが当時の雰囲気を盛り上げてくれること間違いなしですぞ!
ペンとサイコロ
三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい:レビュー
Liqueur the Game|B-CAFE
お酒は大人の嗜み。飲むだけでなくそれを作って愉しむゲームです。それぞれのカードのイラストが雰囲気を盛り上げてくれるだけでなく、実際のリキュールの知識も身につくというお酒好きにはたまらないゲーム。トレンドに乗ってリキュールで一儲けできるか、 呑み助の才覚が問われます。アダルティでお洒落なアートが醸し出すいい雰囲気の中でゲームを愉しむ事ができますぜ。なお、下戸が遊んでも楽しいのは実証済み。
B-CAFE
Liqueur the Game:レビュー
インサイダーゲーム|Oink games
クイズに正解するための質問を巧みに操り、議論を誘導していくインサイダーを突き止める会話型の推理ゲーム。オインクゲームズのゲームの中で人気のあるインサイダーゲームは、推理することの楽しさと正体を隠匿する楽しさが存分に味わえるゲームです。ポケットに入るくらいの大きさにまとめ上げられたデザインは、持ち運ぶという課題がついてまわるアナログゲームに対するひとつの回答。遊ぶ時間に常にフォーカスしているデザイン哲学が感じられる作品です。黒いインサイダーゲーム ブラックは上級者向けなので、手を出すならお覚悟を。
Oink Games
シノミリア|シノミリアプロジェクト
画像引用:心底“ざわ‥ざわ‥”するボードゲーム『シノミリア』プロジェクト - CAMPFIRE
渋いバーでおやっさんが2人。チップを挟んで真剣にカードゲームに興じている。右手にはシガレット、左手にはバーボン。そんなカッコいいオジ様シチュエーションが似合う2人用のカードゲームが「シノミリア」です。勝つか、負けるか。そんなシンプルな駆け引きに没頭させてくれるアートワークも良いです。なんでもない夜を渋く演出してくれる、大人向けのカードゲーム。
シノミリアプロジェクト
シノミリア:レビュー
ABYSSAL LINE|analog lunchbox
画像引用:ABYSSAL LINE - | analog lunchbox
いつかは欲しいアナログランチボックスの作品からABYSSAL LINEをピックアップ。美しき2020新作は深海の生物がテーマです。深海遊覧船の船長、そして海洋学者としての顔を持つプレイヤーは乗客を満足させながら深海生物の知見を集め、より多くの名声と評価を手にすることを目指します。アナログランチボックスの作るゲームは美しいコンポーネント、ゲームの世界観のいずれも、ロマンあふれるデザインで常に魅了されっぱなしです。
analog lunchbox
アマルフィ(Amalfi)|uchibacoya piece
画像引用:アマルフィ 日本語版 | uchibacoya piece
中世の海洋都市アマルフィを舞台にした純国産ワーカープレイスメント。国産ボードゲームでは珍しい重量級のボードゲームです。それらを支えるアートワークも必見で、ウラベロシナンテさんの描くイラストが醸し出す独特の雰囲気が、アマルフィのゲーム体験をより濃密なものにしてくれます。個人的にも最近のお気に入り。
アマルフィ日本語版|uchibacoya piece
アマルフィ:レビュー
ピックアップまとめ
今回は「美しく魅了」をキーワードにまとめてみました。美しいと感じる事にはかなり個人的な主観が入るため、同じように感じてくださる方もいればもちろんそうではない方もいると思います。ボードゲームはやはりゲームなので、遊んで楽しい!が重要なのはもちろんです。しかし選択肢が非常に増えてきた現在、自分なりの選択基準を作ってピックアップしていくのも楽しいっすよね。
海外製のボードゲームには魅力あふれるものが多いですが、身近な国産ボードゲームにも負けない魅力があります。コンパクトな作品も多いので「綺麗だな、可愛いな」という感覚で気軽に手に取ってみてはいかがでしょ?
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