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【プレイレビュー】「パスファインダー・アドベンチャー:ルーンロードの帰還」プレイレビューvol.1:そして冒険の書は開かれたのですよ。(チュートリアルシナリオ前編)

ども。コモノです。

 

最近「パスファインダー・アドベンチャー :ルーンロードの帰還」にズブズブです。

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ダイニングテーブルで繰り広げられる深夜の冒険は、現実のアレコレにまみれすぎちゃって疲れに疲れて疲れ果てているお父さんたちに、忘れかけてた潤いを与えてくれましょう。気分転換にオススメのファンタジー系RPGの王道とも言える内容です。アナログゲームでRPG?と思うなかれ。ドラクエもFFも元を正せばダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)にそのヒントを得ているわけですし、RPGというその言葉も本来はTRPG(テーブルトークRPG)の事を指していました。月日の流れの中で次第に覇権を握ったビデオゲームRPGの呼称がいつしか本流となり、本家だったテーブルトークRPGは混乱を避けるようにTRPGと名乗るようになりました(悲しみ)。

 

そのTRPGの名作D&D3.5版の流れを組んだ「パスファインダー・アドベンチャー」のカードゲームが遂に完全日本語版として発売されました。コモノも1年以上前からずっと待ち焦がれていたボードゲームなんだぞ。

 パスファインダー熱はコチラからご確認いただけるよ⬇︎

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TRPGライクなテーブル上の冒険が遂にカードゲームになって(しかも日本語で)遊べる日が来たのです!今日はそのチュートリアルシナリオでの様子をご紹介しつつ、「パスファインダー・アドベンチャー:ルーンロードの帰還」の魅力について延々書きなぐってみたいと思うよ! 

 

なお、ネタバレを含む記事になると思うのでコレから遊ぶのを楽しみにしてる!という方は以下の目次の「セットアップ」以降は絶対に目を通さない事をオススメする。

 

2018/01/24 プレイレビュー後編!

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ささ、それではレッツラゴー。

 

【目次】

 

〈はじめに〉

もし初めてボードゲームなるものに触れよう、そしてパスファインダー・アドベンチャーに興味を持った方のために不肖コモノが少しだけパスファインダーについてご説明させていただくコーナー。そんな事言いながらも結構いい加減なんで間違ってても色々許してほしい。

 

さて、「パスファインダー・アドベンチャー:ルーンロードの帰還」(以下、ルーンロードの帰還)はカードゲームだよ。ボードはなくて、カードが色々な役割を果たす。

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ボックスへの収納場所も全て決められているのだ。

 

・カードの役割

カードは基本セットだけでも500枚近く入っている。ゲーム中の様々な事にカードが全て答えてくれるので、その枚数もハンパない。どんな事にカードが使われるかというと。。。

・山札(当たり前)

・手札(当たり前)

・キャラクター

・シナリオ

・施設(ロケーション)

・怪物(敵)

・武器や防具、アイテム

 etc.

つまりゲームの進行全てを、カードが担っている。

コンピューター系のゲーム中心で遊んできた方には少しモッサリする印象をもたれるかもしれない。でもそこがアナログゲームの良さでもある。伏せられたカードを開き(遭遇と言う)、テキストを読み、その効果を確認して実行する事でゲームが進むのだ。遥か昔に流行ったゲームブックをバラバラにして、カードに落とし込んだイメージだろうか。

 

・パーティ

パーティを組んで冒険に出かければ、共通の目的をみんなで協力しながらクリアしていく。プレイヤー同士が実際に相談した事がゲームに反映されて行くし、キャラクターごとの能力を生かした戦術が仲間を助けることもある。

 

・ダイス

コモノがむかーし遊んだD&Dではイベントの遭遇判定にダイスを使用していた。正6面体以外にも、12面体や8面体、10面体などを使用する。

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ルーンロードの帰還もD&D3.5版をその系譜に持つため、多面体ダイスを各カードとの遭遇判定に使用する。このダイスを振るという行為がまた、ままならないもどかしさを持ってきてくれて楽しい。ソロぼっちで深夜にダイスを振っていると、なんとなく悪い出目が出ちゃったらムニャムニャ言いながらこっそり振り直したって誰も気がつかないのもイイ。(ダメです)

 

・キャラクター

あらかじめ決められたキャラクターがすでに入っている。そしてそのキャラクターの装備も候補が準備されているよ。

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それをそのまま使用すればすぐに冒険にも出る事ができる。もちろん、キャラクターもキャラクター装備も全部自分で作ったってイイ。ただしゲームのバランスを崩しかねないので、とても慎重にやる必要がある。

 

・シナリオ

シナリオは重要だ。乗り越える苦難の数も手に入れるアイテムも遭遇する宿敵もシナリオが決定する。そしてそのシナリオとして要諦を抑えるのもカードだ。

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シナリオカードに書かれている敵・アイテム・場所などをカードで準備をし、まとめてシャッフルして山札を作る。冒険の最中で起きるイベントは全てこの山札(施設ごとに作られる)を探索することで起きる。 それぞれのシナリオは独立しているけれど、順を追ってクリアして行くと冒険全体が明確になって行く。それは1冊の本を丁寧に読むような感じで、より身近に冒険の世界に身を寄せる事が出来る。

 

。。。とこのまま書いてるとレビューどころか何を書いているのか分からない文章になりそう(もうなってる)なので、パスファインダー・アドベンチャーのプレイレビューに進もう。果たして少しでも魅力は伝わっているだろうか?つ、伝わってる、かな。。?

 

怪しくなってきたので先に進もう。。。

 

 

〈セットアップ〉

今日は基本のチュートリアル「忘却海岸の危難」に含まれる3本の中で最後のシナリオ「ブラックファングの地下迷宮」のプレイレビューだぞ。

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カードの種類やコンポーネントについては開封レビューでお楽しみいただきたい。

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なお、随所にネタバレ的な描写が含まれるので、読みたくない人はすぐにこの記事を閉じるのだ。その場合は自身の目でその冒険を確かめてほしい。

 

・冒険の準備

冒険には準備がつきもの。まずはシナリオで指定されている施設カードを準備する。今回も安定のぼっちプレイだが、毎度お馴染み1人2役で冒険に臨みたいと思う。大丈夫、1人で2名のキャラクターをプレイするやり方はルールブックにも記載されていた。なんだったら1人で3キャラとかでも良いかもしれないが、プレイ時間も長くなるし多分プレイ中に破綻するので2キャラでいく。

 

1)施設カードの準備

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施設カードは参加するキャラクターの数に応じて指定されているので、シナリオカードの裏面をよく読んで準備をするよ。

2)施設カードごとの山札の準備

施設カードにはその山札に含まれるカードの種類と枚数が記載されている。ワクワクして冒険をしたいのであればボックスにしまってあるカードを種類ごとに取り出すときに必ずシャッフルして裏面のまま取り出そう。実際に手に入るアイテムや呪文が何か知らない方が楽しいし、遭遇する怪物が誰か分からない方がドキドキもする。

3)キャラクターカードの準備

冒険にでるキャラクターカードを準備しよう。キャラクターごとにセットしてあるアイテム類をまとめた山札から、手札制限の上限枚数までランダムに抜いて手札とする。残ったカードはキャラクターの山札として伏せて手元に置くのだ。

このキャラクターの山札は冒険中にダメージを受けると捨て札になっていく。山札が尽きダメージを吸収できなくなってしまったら死亡だぞ。

4)祝福の山札の準備

祝福カードを30枚ランダムに選んで伏せておく。この山札は1ラウンドごとに1枚表に還されていく。祝福の山札は時間的な制限を示すタイマーだ。祝福の山札が尽きるまでに宿敵を追い詰めて倒せなければ、パーティは冒険に失敗したことになるよ。 

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あとはカード遭遇時の判定に使う多面体ダイスを手にする。

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冒険への準備は整ったのだ。

 

 

〈プレイレビュー〉

ネタバレを少しでも少なくするため、シナリオの詳細は割愛するよ!今回はブラックファングというドラゴンを追い詰め討伐すればシナリオクリアだ。要はドラゴンをボコボコにボコればいいのだ。(雑)

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ブラックッファング、待っていろ。

 

・今回のキャラクター

チュートリアルシナリオを最初から付き合ってくれた2名はコチラ。

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 ローグのメリシエルとウィザードのエズレン。

まぁ見てお分かりかもしれないが、見た目が好みだと言うことでこの2名にしたのだ。メリシエルはソロプレイ向きってルールブックに書いてあったし。今回はこの2名でお送りしたいと思うぞ。

 

・第1ターン

最初の調査はメリシエルから。メリシエルは如何にも良くない事が起こりそうな「穢されし納骨堂」の調査へと赴いた。

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怪物が4名(+手下1名)という戦闘が起きる確率が異常に高い施設だ。過去のチュートリアルでエズレンより良いアイテムを手に入れている為、パーティーの戦闘はメリシエルが中心に行なっていく戦術だぞ。メリシエルの調査は祝福カードとの遭遇だ。「神の祝福カード」なので判定不要で入手する。なかなか幸先が良い。

 

続いてエズレンのターン。エズレンは無難な「神殿」から調査を開始する。

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怪物が居ない比較的安全な施設なのと、エズレンが手札に持って居ない祝福カードが豊富にある施設だ。祝福カードは持っているとかなり有利に進むので、積極的にほしい。というか無いと死ぬ。ウィザードはやはり死にやすいのだ。そして目論見通り、エズレンも祝福カードと遭遇した。こちらも無難に獲得してターンエンド。なかなか出だしは順調だな。

 

なおターン終了時には以下の手札調整の作業が必ず発生する。忘れないようにしよう。

★ターン終了時には手札調整を

 ターン終了時に各キャラクターの手札制限数になるよう手札を調整する。手札超過の場合は捨て札に、足らない場合はキャラクターの山札から補充するよ。

 

・第2ターン

メリシエルは引き続き「穢されし納骨堂」の調査を続ける。施設の山札を公開した直後に緊張が走った。

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ブラックファング!

うぉぉぉぉ・・・この序盤でまさかの遭遇とは!この宿敵であるブラックドラゴンを追い詰めるのがこのシナリオの目的だ。メリシエルはそのまま戦闘に移行する。その傍らでエズレンは施設の一次的な閉鎖を行った。これでブラックファングはエズレンのいる「神殿」に逃げ込むことができない。(神殿は閉鎖条件が無いので簡単に閉める事ができる)宿敵に設定されている敵は、追い詰めて逃げ場をなくし戦闘判定で勝利することで倒すことが出来るのだ。ふへへへ.....

 

パスファインダー・アドベンチャーの戦闘は「遭遇判定」で行われる。手札で武器を持っていて公開(チラ見せ)出来れば武器の指定する能力で判定を行うことが出来るよ。遭遇したカードには判定値が示されているので、判定に使用する能力(武器カードなどで指定)に指定されたダイスを振ってチェックする。

 

メリシエルには前回のシナリオで手に入れたナイスな武器があって、幸運な事に今回の初期手札にもそれが入っていた。それはライトクロスボウ!

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公開時になんと敏捷+1D8(8面体ダイスを1個振るという意味だぞ)という超攻撃的なダイス判定が可能である!ただしブラックファングの判定値も12なので、油断はできぬのだ。そこで手札の祝福カードもプレイして、ダイスを1個追加してやることにした。

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もはや負けはないっ!(はず)

ライトクロスボウを公開し、敏捷のダイス(メリシエルは1D12+2)にさらに1D8を振る。えいっ。

 

・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・(☼ Д ☼) クワッッ!!!

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スカラベマークはダイスの最大値を意味するので「8」だな

ブラックファングを撃退したっす!当然!当然であるな!

щ(゚Д゚щ)カモォォォン。祝福カードいらなかったけど、まぁいいか。

 

そして宿敵との遭遇判定に勝利すると、その施設は閉鎖条件に関係なく完全閉鎖することが出来るのだよ。ラッキー!

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ブラックファングに2ターン目で遭遇したおかげで「穢されし納骨堂」は早々に閉鎖することが出来たぞ。ちょっと呪文やアイテムに未練はあるものの、今回のパーティの実力ではシナリオをクリアすることを優先した方が良さそうなので仕方ない。

 

実力者が集まっているパーティなら施設を閉鎖せずに残しておき、残ったカードを紐解いてアイテムや呪文カードなどを求めても良いのだ。ブラックファングの逃亡処理が終わって「王座の間」「ラマシュトゥの社」のいずれかに追い込むことが出来たので、エズレンは「神殿」の閉鎖を解いて調査を続行した。

 

・第3ターン以降

この先は細かな調査が続くので、トピックスが起きたターンをピックアップしていくよ。メリシエルは「穢されし納骨堂」を閉鎖した後、「王座の間」へ移動して調査を開始した。

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さっそく障害カード「罠のある通路」に遭遇。

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討伐判定(障害カードでも討伐判定と言う)に成功し、追加調査で遭遇した武器カード「投げ矢」の判定(4なのに!)に失敗。。。

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全てうまく行くわけではないという、なかなか冒険者らしい調査を続けている。

 

エズレンは相変わらず神殿の調査に没頭してして呪文カード「スリープ」を手に入れた。秘術の特性をもつエズレン、呪文系に強い。

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エズレンは能力で、調査中に魔法属性のカードを手に入れると、再調査が出来る。呪文系のカードが多い施設だと効率よく調査が出来ると言うことか。

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さっそく再調査!と洒落込んで祝福カード「サーンレイの祝福」を逃すなど。

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こちらもまぁまぁ楽しい調査を継続している。

 

しばらくは大きなイベントもなく調査が進む。エズレンのいる「神殿」の施設カードの終わりが見えてきた頃、メリシエルが「王座の間」で怪物と遭遇した。

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ゴースト!

ゴーストの能力は魔法以外のカードでは追放できないというもの。怪物の中にはそういう特性を持った奴がいて、手札が合わない場合では手も足も出ない事がある。メリシエルは手札に呪文を持っていないため、まさに手も足も出ない。そもそも呪文に不向きな能力のためゴーストとは非常に相性が悪いのだよ。そこでメリシエルは自分の特殊能力にある「遭遇を回避できる」という能力を使った!

メリシエルのこの回避能力、「ワタシ、あなたとの出会いを全て無かった事に出来るの」というなんとも乙女度の高い能力ソロプレイ向きの能力。強い奴が出てきてもスルリと回避できちゃうの凄いよね。という事で回避を済ませたメリシエル。この場はエズレンに譲る必要が出てきたのでエズレンが神殿を閉鎖して合流するまでゴーストを回避しながら調査を続行する。

 

あと数枚で「神殿」を閉鎖できそうなエズレンは呪文カード「ミラーイメージ」の判定に成功!

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首尾よく呪文を入手した直後の追加調査で「古代のスケルトン」に遭遇した!

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ついにエズレン、今回のシナリオで初の戦闘判定に突入するっ。。。

 

 

というところで、超長くなってしまったので、今日のところはココまでにしよう。

次回は骸骨と魔法使いの闘いからだぞ。

 

エズレンの運命やいかに?後半に続く。

 

 

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パスファインダー・アドベンチャー:ルーンロードの帰還 完全日本語版

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